
薬物療法のアナログ的な側面
精神科の薬物療法は、これこれの症状にはこの薬を使った方が良いというデジタル的な面がある。
例えばうつにはSSRIやSNRIを処方するなどである。これに加え不安感とか不眠などの症状が強いとそれに応じた薬物を選択をするなどもあるが、これも本質的にはデジタル的な側面である。
しかし一般に日常臨床で、精神科医はそれぞれの症状をスコア的に評価することはしない。例えば論文などを出す際にはスコアで評価する必要性も生じるが、日常臨床ではそうでない場面が圧倒的に多い。
スコアで評価しないということは、本人の話す内容や、姿勢、表情や視線の動き、声のトーンや話す速度、動作など見たままの症状が重要になる。これらは映像的な所見で、症状の抽象的な面であり、スコアで評価しにくいものだ思う。
とりわけnon-verbalな精神科症状は、将来、精神科診断治療にAIが入り込んでも、そこまで確からしい治療に反映出来ないのでは?と思う。
またこの抽象的な所見の把握の深さが、その薬物を継続するか、あるいは変更するかに影響する。更にこれが出来ないと、さほど効果的ではない薬を整理し、シンプルな処方にすることができない。
ここが精神科のアナログ的な側面だと思う。
ここが例えば降圧剤、高脂血症の薬が明瞭にスコアで評価できることとの大きな相違である。
2010年の象徴的な記事。症状の変化を把握できる価値の話。
参考
黒ネコのポスター
このポスターには「片づけは猫にはできニャイ」とある。
餌をやったまま放置せず、後片付けをきちんとして下さいというポスター。モデルはメスの黒ネコである。この地域には「ネコに餌をやらないで下さい」というポスターはない。
実際のところ、ネコおばさんが餌をやると必ずカラスがやってきて、残飯を待っている。良くも悪くも後片付けはカラスが完璧にやっている。
この辺りはたまたまだろうが、ぶちネコが多い。黒ネコはあまりいないが2匹は確認している。上の黒ネコは現在3歳くらいのメスネコ。この周辺のネコは3年前に一気に仔猫が増え、ほぼ同い年のネコが多い。その後、ネコおばさん達の尽力でノラネコの避妊手術が進み、今は仔猫を滅多に見ない。(例外は鍵しっぽのネコ)
ネコおばさんからエサを貰って食べているところ。純粋な黒ネコではなく、少しキジネコも混じっている。僕は黒ちゃんと呼んでいる。
黒ちゃんはシャイで仔猫の頃、おばさんのエサやりの際、他のネコと一緒にエサを貰えなかった。皆とちょっと離れた場所におり後で貰っていた。それだけではなかろうが、やや身体が小さい。
大きな石の影にみこちゃんの顔が見える。そちらを振り返ったところ。みこちゃんはとっくに食べ終わっている。
左耳が白くなっているが、一時期、酷い皮膚病で出血していた。ある日、現場は見ていないが、ネコおばさんが薬を塗ったらしく、傷が真っ白になっていた。その後、一時は悪化したかのように表皮が剥がれ痛そうにしていたが、次第に治癒した。ネコおばさんの治療が素晴らしい。
ノラネコは一旦皮膚病になるとなかなか治らないのも時々見る。
みこちゃんが去るところ。
ネコおばさんはおそらく自宅でもネコを飼っており、ノラネコが死にそうにしていたら自宅に持ち帰り看病までしているほど。ネコへの愛情が半端ない。
また、それぞれのネコが、どのネコが母親かも把握していた。その後、母親猫も避妊手術を受けさせている。
黒ネコは人懐っこいとか言われるが、黒ネコの黒と言うより、それぞれのネコの個性による部分が大きいように思う。
なぜならこの地域にはぶちネコが多くいるが、それぞれ性格がだいぶん違うからである。
みこちゃんの記事。
ターミネーター2に出てくる精神科の警察病院
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のターミネーター2は、SFアクション映画では傑作中の傑作だと思う。この映画は1991年に公開されている。
2000年のアメリカ旅行でロサンゼルスのユニバーサル・スタジオに行った際も、ターミネーター2のアトラクションがあり3D体験をすることができた。当時、そこまで混んでおらず、あまり待たなくても良かった。
大阪のユニバーサル・スタジオは僕は1度も行ったことがないが、嫁さんは友人と一緒にコロナの時期以外は毎年行っている。ユニバーサル・スタジオはシンガポールのセントーサ島にもあり、シンガポール旅行の時に行った際、嫁さんが大阪とは全然違う映画のアトラクションだと話していた。それぞれの国民の嗜好に合わせてアトラクションが設計されているのであろう。
ターミネーター2では、シュワルツェネッガー扮するT800とジョン・コナーがサラ・コナーを救出するために精神科の警察病院を訪れる。映画では、この精神科病院がどのようになっているか良くわかるような描写があり非常に興味深いと思った。特別な点はアメリカの一般の精神科病院ではなく、精神科患者のみの警察病院であること。
なぜサラ・コナーがここに収容されているかと言えば、彼女がサイバーダイン社の爆破を試みるも失敗して逮捕され、未来のスカイネットと人類の戦争について語ったことが妄想ととらえられて精神病患者として治療をされているのであった。
上のYouTube動画では、サラ・コナーが体力が落ちないように懸垂している場面から始まる。精神科の独房的な部屋では、縊首自殺できるような設計にはなっていない。最初、そこに気付いたが、まあ映画だからでしょう。
また専門の精神科医、シルバーマン医師は、サラ・コナーの理解者のように振る舞っていたが、全く彼女の話を信用していなかった。「理解者のように」と言うのは、共感的ということでしょうか?
続く場面では、研修医風の若手医師らと患者を紹介しながら回診している。サラ・コナーについて「彼女の妄想は独創的だ」と語り、「未来からターミネーターが自分を殺しに来る」と語っていると説明している。よく見ると男性看護師の胸には連邦警察?風のバッジがあり、患者に対する扱いも暴力的である。
シルバーマン医師は研修医に対し、サラ・コナーは「急性統合失調感情障害」だと説明しているが、これがなかなか良い味を出しているとしか言いようがない。なぜなら、荒唐無稽の妄想はあるが、あまり統合失調症らしく見えないことを示唆する診断名だからである。
サラ・コナーが気性が激しい女性キャラクターなのもなお良い。
この記事から抜粋。
統合失調感情障害は、増悪時は統合失調症にしか見えないが、寛解すると病前とまったく変わらなくなる。仕事も普通にできる。そもそもこのタイプの疾患では、寛解後に精神病の痕跡がないので、履歴すら見えない。これは病型がそうなのでいったん中止してみるのも有力である。むしろ服薬を継続させる根拠が乏しいが、仕事のタイプによれば服薬根拠がある人がいる。上に挙げた「再発すると非常に問題が生じる職種の人」である。
この視点から厳密なことを言えば、サラ・コナーは話していることを変えなかったので、シルバーマン医師から診て、未だ寛解してはいない。
回診場面ではソラジンの話が出てくるが、これはアメリカのクロルプロマジンの商品名である。実際にはアメリカ人レベルの用量でソラジンを服薬させられると、まして警察病院だと、懸垂どころではないと思う。
なお、リスパダールの承認はアメリカが1993年、日本が1996年なので、ターミネーター2の当時は、まだ非定型抗精神病薬の時代に入っていなかった。
警察病院中でシルバーマン医師の目の前で、T800とT1000が遭遇し銃で撃ち合う場面に続くが、これはサラ・コナーの話してたことが決して妄想ではなく、真実だったことを証明するものである。彼がターミネーターに殺されず、誤診していたことを目の当たりするのが、強烈な皮肉になっている。
そこまで考えて映画制作していないと思うが、他の多くの場面と同様、傑作に間違いないと思ったのである。
この場面ではT1000が、鉄格子を開けずにそのまま通り、シルバーマン医師の前を通り過ぎる。
T1000は液体金属なので鉄格子をそのまま通過できるが、彼の拳銃が鉄格子に引っかかるのがまた良い。
ターミネーター3に出て来る女性ターミネーターTXは、液体金属かつ身体の一部を銃にも変えられるが、T1000は身体の一部を刀のように変形できるが、銃には変形出来ないことを示している。
追記)
2000年のロサンゼルスのユニバーサル・スタジオのアトラクションがどのようなものだったか今思い出した。ハーレー・ダビッドソンのバイクにT800のシュワルツェネッガーがジョン・コナーを乗せて走っており、空からスカイネットの攻撃機が地面を爆撃する場面で始まる。ジョンがシュワルツェネッガーに質問する。「おじさんは何処から来たの?」シュワルツェネッガーは「future」と答えた。その後、全員の観客は特殊メガネをかけているため、T1000の液体金属の刀が、目の前まで伸びて来ると言う3D体験。
参考
コンサータの供給が逼迫していること
今年、次第にコンサータが不足するようになり、クリニックや精神科病院によれば7日間程度しか処方できない事態になっている。
この原因だが、ADHDが増加していることやストラテラ(アトモキセチン)など他のADHD薬の出荷制限の影響なども影響していると言われている。
そもそもコンサータはジェネリックが存在しない。ジェネリックがないと言うことは、関係が悪化している中国からの原末の輸入が制限されるというものではない。(抗生剤では、あまりニュースになっていないが大変な事態になっている)
コンサータは処方が管理されている薬であり、急激に処方件数が増加するものでもないと思う。
今回の不足には腑に落ちない点はある。
全国的に、薬局によりコンサータが偏在していると言う話もある。
コンサータは時間をかけて徐々に放出されると言う特殊な技術が取り入れられた製剤であり、容易にジェネリックなど出来ない。先発品のみで供給されるタイプの向精神薬である。
GoogleAIを検索すると以下のように表示される。
この検索内容に「ステラテラの供給制限により、コンサータに切り替えが集中」とあるが、これはどうなんでしょう?と言う感想である。そもそもストラテラとコンサータはタイプが違うためストラテラがないからコンサータを処方すると言う感覚にならない。
また精神科医は、コンサータは管理された処方薬なこともあり、処方人数を増やすことは心理的にも抵抗がある。僕は既に処方されている人の増量にも抵抗がある。逆に、既にコンサータを処方している人の他の処方薬への切り替えも難しい。
もしかしたら、このような抵抗なくバンバン処方しているクリニックや精神科病院があるのでは?と思ってしまうくらいである。
そうであれば「コンサータの偏在」の説明はつくと思う。
今回のコンサータ不足には謎が多い。
きれいな小川で水を飲むぶちネコ
これは先日、アオサギの動画と同じ小川で水を飲んでいたぶちネコ。向かって右側の耳がカットされているのでメスネコである。僕は「みこちゃん」と呼んでいる。特徴はキジ模様の長いしっぽ。
他、みこちゃんはかなり頭が良い。ヒトの話すことの理解力が、他のネコに比べて良いと思うことが多い。過去ログでは以下のように記載している。
だからダーウィン第4惑星では、人工知能のロボットを使い、1つずつ判断させて探査を進めるのである。その人工知能は4歳のヒトのIQを持つという。それでも、ネコよりずっと賢い。ネコは年齢にもよるが、ほぼ2歳から2歳半程度の幼児の知能を持つと言われる。
おそらく、みこちゃんはネコのIQの上限だと思う。
以下は先日のアオサギの動画。
アオサギがカラスに追いかけられていることはあるが、ネコに襲われるのは見たことがない。鳥とネコは平和共存している。









