kyupinの日記 気が向けば更新 -5ページ目

生活保護の扶養照会

 

 

ある人の生活保護の支給決定をするにあたり、一応、親族が援助ができるか調べるルールがある。生活保護は国が金銭で援助するものだが、親族が援助できる時はそちらが優先される。上記のリンクは、扶養照会が来た時にどのような考え方をし、どのように対応すべきか、Q&A形式で説明されている。

 

このような事例は精神科に限らないが、精神疾患は拗らせると次第に収入が減り生活保護になりかねない疾患なので、患者さんやその家族から上のような相談を受けることが稀にある。

 

答えから先に言えば、収入が多くない場合、無理なので断って差し支えない。そのようなケースは多いからである。また、「そこそこの収入があるが、アイツだけは援助したくない」と言うこともある。

 

例えば、幼少時から散々虐待を受けたなどである。今風に言えば、その親がとんでもない毒親だったなど。上の事例でも対象者と「絶縁状態」だったと記載されている。以下は毒親のGoogleAIの説明。

 

毒親とは:自己肯定感低下、生きづらさ招く

 

扶養するに、このような親族の心情は配慮されるので、これが理由で断ることも可能である。

 

僕の患者さんは生活保護受給にあたり、扶養照会を経て親族が援助している事例はほとんどなかったが、稀に1ヶ月に1万円とか援助していることがあった。特に援助しない親族をディスる意図はないが、1万円だけでも援助している人は偉いと思うよ。

 

重い精神病で何十年というレベルで入院中の患者さんは、障害年金の受給要件を満たしておらず、生活保護になったとしても、お金が足らない状況になることはまずない。

 

その理由は、入院中は買い物依存とかギャンブル依存になることはなく、ストイックな生活だからである。

 

しかし生活保護はその状況でも医療費、院内でのお小遣いなどは支給している。生活保護としての支給額はそれなりにあり、そのような状況でその人は1万円ずつ援助していたのである。

 

僕は当初、その人は生活保護課から援助可能かの打診を受けた時、どのようにしたら良いのかわからないまま1万円ほどの額を援助しているのでは?と思った。

 

しかしある日、その人が面会に来られた際、色々と話していたうちに、そうではないことを知った。

 

概略を言えば、世の中の恵まれない人の援助をする仕事に就いているのに、自分が家族を援助しないのはおかしいという理由だった。

 

いわゆる本末転倒は嫌ということなんだろう。

 

 

 

マイナンバーカードとお薬手帳

マイナンバーカード保有率81.2%

 

上にあるように2026年1月時点で、マイナンバーカードの普及率は81.2%ほどである。国にとってマイナンバーカードは国民全員が利用してこそ有用なので、巨額をかけた施策は失敗気味と言って良い。

 

 

上の記事では、精神科でのマイナンバーカードの詳細、メリットなどを記載している。

 

僕は病院にかかる時はマイナンバーカードを利用しているが、運転免許証とは統合していない。もし紛失した時、即座に免許不携帯になるし、免許センターまで行って再発行しなくてはならないからである。これは、ある種のリスク分散。

 

そういうわけで通院中の病院では、月初にマイナンバーカードをカードリーダーに読み込ませている。その安心感から、お薬手帳はほぼ100%持って行くのを忘れ、調剤薬局で処方薬の明細シールを持ち帰っていた。

 

マイナンバーカードには、処方から点滴内容に至るまでデジタル保存されているはずで、もはやお薬手帳は陳腐化していると思っていたのである。

 

マイナンバーカードには処方内容の履歴だけでなく過去の検査所見、手術歴や詳細、診療情報などもデジタル保存される。僕がマイナンバーカードで受診する理由は、このような詳細をデジタル保存したいからである。

 

ところが、アナログに全振りしたお薬手帳も、よくよく考えると全く不要なものではないことに気付く。

 

例えば患者さんが救急車で搬送される際、いかなる薬を服薬していたのか救急隊員に即座にわかる方が良い。どのような持病があるのか概ねわかるからである。

 

マイナバーカードが目の前にあってもカードリーダーがないと閲覧できない。以下は大量服薬の人の搬送についての記事である。大量服薬の場合、お薬手帳がある方がないよりは遥かに良い。

 

 

今は救急車にも車載用マイナンバーカードリーダーがあるのかもしれないが、お薬手帳はアナログ表示で手間がかからないのが良い。

 

またこれは重要だが、薬局で処方された時、処方の詳細はリアルタイムでマイナンバーカードに記載されないようなのである。

 

つまり、タイムラグがあるらしい。

 

それも1ヶ月とかそれ以上。

 

将来的にはマイナンバーカードに即座に記載されるようになるかもしれないが、今のところそこまでデジタルではなく、中途半端も良いところだと思う。

 

このデジタルの時代に、今なおアナログのお薬手帳も有用ということなんだと思う。

 

オスのチャトラ

日向でくつろぐ茶トラ猫

 

暖かい日向で休んでいるチャトラ。目が開いていない。

 

あくびをする野良猫の茶トラ

 

あくびしたところ。

 

最近、ディスカウントショップで売れ残りのネコを見た。他のネコに比べ明らかに身体が大きく、どう見ても売れ残りネコだった。

 

あれはもはやディスカウントショップの飼い猫と言ってよかった。

 

野良猫の茶トラ、石段を歩く

 

これも地域猫。

 

鍵しっぽの茶トラ猫、石段に立つ

 

わりと身体が小さいがオスネコ。色々なノラネコを見ていると、平均してメスネコよりオスネコの方が身体が大きい。

 

だから三毛は小柄なんだと思う。ほぼメスしかいないので。

 

あとノラネコはわりと鳴くネコが多い。でも、さっぱり鳴かないネコもいる。ノラネコなので、何らかの主張をした方が生きやすいのでは?と思った。

 

トラ猫が草むらでこちらを見ている

 

これは鍵しっぽ君。

いや、メスネコなので鍵しっぽさん?か。

 

タビネコが草むらにいる様子

 

このネコは愛嬌があるが、全く鳴かない。

 

縞柄の猫、鍵しっぽさんが草むらを歩く

 

まだ若いネコなこともあり、色々なものが気になるらしい。

アトランダムに動くというか、散漫。

 

トラ猫が乾いた草の上で眠そうな顔をしている

 

鍵しっぽさんもやや小柄。よく懐いているので誰か持ち帰るのかと思っていたら、そうでもなく、やがて1歳になる。

 

精神障害者保健福祉手帳の等級の目安

今日の記事もシンプルに。

 

まず、精神障害者保健福祉手帳の等級より身体障害の手帳の等級が優先される。

 

1級

2年以上の入院歴がある内因性精神病。それ以外の重い精神疾患も含む。

認知症の検査で点数が取れないレベルの認知症。

 

2級

継続的な精神科治療を要する精神疾患。

目安として、訪問看護やデイケアはキーワード。

他、A型ないしB型事業所に通っているなど。

 

3級

精神障害があるが、何らかの経済活動ができる。高校生、大学生など。アルバイトをしている。てんかんは服薬することで、1年以上発作がない。

 

上は精神障害者保健福祉手帳の目安であり、障害年金の等級の目安とは異なる。国民年金の場合、そもそも3級がない。また障害年金を受給していない人は手帳の等級を目安にして生活保護の人に加算が付くが、障害年金を申請して等級が変わると(下がることが多い)、加算額が変わる。以下はGoogleAIから。

 

障害者加算の対象条件と金額目安

 

発達障害の場合、精神障害者保健福祉手帳は薬がない場合は、少なくとも半年に1回くらいは受診が必要。(状態が把握されないまま手帳を所持し続けるのはありえない)

 

発達障害は精神症状(二次障害)が改善するとこうなりやすい。僕は薬がなくなった最初の頃は3ヶ月ごとを推奨している。以下の記事の通り。

 

 

抜粋。

 

初診から時間が経ち、このようにパトカー出動レベルの人が、もはや服薬の必要性もなさそうに見えることがある。このような時は、「服薬は必要ないが、3か月ごとに受診してください」とだけ伝える。このような人はきりがないので、1年くらいでもう来なくて良いと言うことが多い。あるいは、進学で転居する場合は、紹介状なしで自然に治療終了とする。

 

参考

 

 

 

 

 

授乳が終わったので普通に処方してほしいという希望

先月、記事をほぼ書き終わった時、偶然エッジがクラッシュし記事が消失した。仕方なく箇条書きであらすじを書いてアップしたところ、書きたいことは概ね伝えることができた。以下の記事である。

 

 

この事件は色々思うところがあり、つまり僕の記事は無駄に長すぎるのではないかと。上の記事はかなり内容がシンプルになっており、余計な文章がほとんどない。また「いいね」も250くらい付いており、普通より多いくらいだった。今日も同じような感じで、ツイッター風に短く記載する。

 

1、その姉妹は、理由は忘れたが同じ日に転院してきた。その姉妹は僕が主治医になった。

 

2、2人とも統合失調症ではなかった。また躁うつ病でもなかった。

 

3、うつ状態だが、今風に言えばASD+ADHDのグレーゾーン(二次障害)と言ったところか。

 

4、彼女たちはベンゾジアゼピン主体に抗うつ剤が多剤併用されており、まとまらない処方だった。

 

5、色々試行錯誤しているうちに病状は様変わりし表情も溌剌としてきた。

 

6、薬は何が決め手だったか、もう思い出せない。

 

7、半年くらいでその姉妹はうつ、ひきこもりを脱した。そして生活保護を返上した。

 

8、2人とも結構ハードな職場で働き始めた。肉体労働系である。

 

9、彼女は2年以上、同じ職場で働いていた。ところが1名は不運にも労災で怪我をした。

 

10、怪我そのものは重症ではなかったが、休職中に精神症状が悪化し再び働けなくなった。

 

11、もう1名は長く仕事が続き、職場の同僚と結婚し子供をもうけた。

 

12、ところが妊娠中に来院しなくなった。

 

13、数年後、再診。どうだった聴くと、妊娠、授乳中は薬なしでなんとかやっていたらしい。

 

14、再診した理由だが、授乳し終わったので、また向精神薬を処方してほしいと言う。

 

15、こういうのはなくないか?

 

16、彼女によると、薬がないと色々とギリギリと言うか余裕がないらしい。

 

17、では、シンプルに1剤から始めましょうと言った。

 

18、彼女はそれはダメだと言う。以前のように通りフルセットでほしいと言う。

 

19、(再び)こういうのはなくないか?

 

20、初診時より処方は整理していたが、それでもデパス3㎎とかの処方である(他、SSRI、非定型抗精神病薬などと思うが、詳細不明。20年くらい前なので)

 

21、僕は転院前からの処方中のベンゾジアゼピンは積極的に中止しない。

 

22、彼女によると、再び服薬し始めて日常のストレスが減り、育児がしやすくなったと言う。

 

23、その後、今も通院中だが、たまに3か月くらい間隔が空くので、きちんとは服薬していないのだろう。

 

(おわり)

 

参考