ターミネーター2 | kyupinの日記 気が向けば更新

ターミネーター2に出てくる精神科の警察病院

 

 

アーノルド・シュワルツェネッガー主演のターミネーター2は、SFアクション映画では傑作中の傑作だと思う。この映画は1991年に公開されている。

 

2000年のアメリカ旅行でロサンゼルスのユニバーサル・スタジオに行った際も、ターミネーター2のアトラクションがあり3D体験をすることができた。当時、そこまで混んでおらず、あまり待たなくても良かった。

 

大阪のユニバーサル・スタジオは僕は1度も行ったことがないが、嫁さんは友人と一緒にコロナの時期以外は毎年行っている。ユニバーサル・スタジオはシンガポールのセントーサ島にもあり、シンガポール旅行の時に行った際、嫁さんが大阪とは全然違う映画のアトラクションだと話していた。それぞれの国民の嗜好に合わせてアトラクションが設計されているのであろう。

 

ターミネーター2では、シュワルツェネッガー扮するT800とジョン・コナーがサラ・コナーを救出するために精神科の警察病院を訪れる。映画では、この精神科病院がどのようになっているか良くわかるような描写があり非常に興味深いと思った。特別な点はアメリカの一般の精神科病院ではなく、精神科患者のみの警察病院であること。

 

なぜサラ・コナーがここに収容されているかと言えば、彼女がサイバーダイン社の爆破を試みるも失敗して逮捕され、未来のスカイネットと人類の戦争について語ったことが妄想ととらえられて精神病患者として治療をされているのであった。

 

上のYouTube動画では、サラ・コナーが体力が落ちないように懸垂している場面から始まる。精神科の独房的な部屋では、縊首自殺できるような設計にはなっていない。最初、そこに気付いたが、まあ映画だからでしょう。

 

また専門の精神科医、シルバーマン医師は、サラ・コナーの理解者のように振る舞っていたが、全く彼女の話を信用していなかった。「理解者のように」と言うのは、共感的ということでしょうか?

 

続く場面では、研修医風の若手医師らと患者を紹介しながら回診している。サラ・コナーについて「彼女の妄想は独創的だ」と語り、「未来からターミネーターが自分を殺しに来る」と語っていると説明している。よく見ると男性看護師の胸には連邦警察?風のバッジがあり、患者に対する扱いも暴力的である。

 

シルバーマン医師は研修医に対し、サラ・コナーは「急性統合失調感情障害」だと説明しているが、これがなかなか良い味を出しているとしか言いようがない。なぜなら、荒唐無稽の妄想はあるが、あまり統合失調症らしく見えないことを示唆する診断名だからである。

 

サラ・コナーが気性が激しい女性キャラクターなのもなお良い。

 

 

この記事から抜粋。

 

統合失調感情障害は、増悪時は統合失調症にしか見えないが、寛解すると病前とまったく変わらなくなる。仕事も普通にできる。そもそもこのタイプの疾患では、寛解後に精神病の痕跡がないので、履歴すら見えない。これは病型がそうなのでいったん中止してみるのも有力である。むしろ服薬を継続させる根拠が乏しいが、仕事のタイプによれば服薬根拠がある人がいる。上に挙げた「再発すると非常に問題が生じる職種の人」である。

 

この視点から厳密なことを言えば、サラ・コナーは話していることを変えなかったので、シルバーマン医師から診て、未だ寛解してはいない。

 

回診場面ではソラジンの話が出てくるが、これはアメリカのクロルプロマジンの商品名である。実際にはアメリカ人レベルの用量でソラジンを服薬させられると、まして警察病院だと、懸垂どころではないと思う。

 

なお、リスパダールの承認はアメリカが1993年、日本が1996年なので、ターミネーター2の当時は、まだ非定型抗精神病薬の時代に入っていなかった。

 

警察病院中でシルバーマン医師の目の前で、T800とT1000が遭遇し銃で撃ち合う場面に続くが、これはサラ・コナーの話してたことが決して妄想ではなく、真実だったことを証明するものである。彼がターミネーターに殺されず、誤診していたことを目の当たりするのが、強烈な皮肉になっている。

 

 

そこまで考えて映画制作していないと思うが、他の多くの場面と同様、傑作に間違いないと思ったのである。

 

この場面ではT1000が、鉄格子を開けずにそのまま通り、シルバーマン医師の前を通り過ぎる。

 

T1000は液体金属なので鉄格子をそのまま通過できるが、彼の拳銃が鉄格子に引っかかるのがまた良い。

 

ターミネーター3に出て来る女性ターミネーターTXは、液体金属かつ身体の一部を銃にも変えられるが、T1000は身体の一部を刀のように変形できるが、銃には変形出来ないことを示している。

 

追記)

2000年のロサンゼルスのユニバーサル・スタジオのアトラクションがどのようなものだったか今思い出した。ハーレー・ダビッドソンのバイクにT800のシュワルツェネッガーがジョン・コナーを乗せて走っており、空からスカイネットの攻撃機が地面を爆撃する場面で始まる。ジョンがシュワルツェネッガーに質問する。「おじさんは何処から来たの?」シュワルツェネッガーは「future」と答えた。その後、全員の観客は特殊メガネをかけているため、T1000の液体金属の刀が、目の前まで伸びて来ると言う3D体験。

 

参考