若手精神科医と病棟看護師の話 | kyupinの日記 気が向けば更新

若手精神科医と病棟看護師の話

ある時、3年目くらいの若い精神科医に、ある患者さんにデパケンRを処方するように勧めた。処方後2週間ぐらいして、表情が良くなり落ち着いているように見えたので、その主治医に、

あの患者さん、ちょっと雰囲気が変わって良くなっていますね?

と言った話をした。ところが、その患者さんを目の前にしても、主治医はそれに気付かなかったのである。(表情の改善を含め、変わっていないと思っていたようである)

良くなっていることに気付けないなら、デパケンRがその人に適切かどうかわからないと思う。わからないのは説明のしようがないが、それを証明する良い方法に気付いた。

だったら、看護師さんたちに聴いたら良いですよ。病棟婦長さんだったら確実でしょう。

実際にその病棟婦長さんに聴いたところ、その患者さんは病棟でも落ち着きが出て、特に夕方に切羽詰ったような要求が減り、病棟でゆっくり本を読んでいるようになっているという。

さすが、婦長さん!

このように長年、精神科患者さんを看て来ている人たちは観察眼が違う。病棟婦長さんクラスになると、3年目程度の精神科医だと、全然追いつけないレベルの差があると思う。