工事22日目。つづき。
午後、掛け持ちの現場から親方さん登場。
いろんな作業が同時進行になって、見学も忙しい。
角っこの仕舞が始まった。
瓦の向きが違う境界には棟が葺かれる。ここは隅棟というらしい。
棟の仕事をむっちゃ間近で見れることに。
下段に合わせてピンとした角が据えられた。個人的には気に入らない(笑)
しかし全てはバランスなので、きっとこれがベスト。親方の選択に間違いなし…
そうか、角(かど)なだけに角(つの)か
長ーいビスで固定される。
繋ぎ合わせに合うようにカットした瓦、嵌るか確認。
棟の土台、整った。
漆喰風のセメントどんどん盛る。
ハラミがショートケーキに変わっていくコテ捌きが美しい↓
瓦の凹凸に沿ってセメントを立てる。まるでパティシエ。
そうかと思えば、
また電ノコを握って瓦をカット。隅っこにパチっと嵌った。
動と静、振り幅の大きな作業に見えるんだけど。淀みはなく進んでいく。
他の仕事を見てる間に、反対側に。
「マジか!」って。
キワキワに蔵が建ってるので、なんとまぁツノを立てる隙間がないらしい。
しかし、さすが。3呼吸ののち、代替策への取り掛かりが始まった。
わたしには何がなんだか分からないけど、ビスが抜かれて外された瓦1枚。。
その後、ツノは電ノコのライブアートよろしく料理されていきました。
音ウルサイです、注意。音量編集はしたけど、けたたましいことに変わりなし。
そして見事スッキリ収まったのでした。拍手!
庭でバンバン音がする。そっちの作業も気になる。
板金工作。
実は休日に、板金のこと触ってみてた。分厚いし、硬い。
そんなものを屋根の上で折り紙のように扱う握力って如何程?
それには、地上であらかたの折り目をつけておくようです。
ガタガタ音がしていたのは、この道具を使うとき↓
バッタというらしい。沿わせながら折っていくと、寸法が狂わないようだ。
でも微妙な角度はコテで挟んでつけるのかな。
こんな大きな板金を正確に折るって、すごい。折り紙でも歪むのに。
感心して入母屋に戻ると、料理された棟、既に仕上がってた。
この鬼瓦は壁を睨んで息苦しそうだ。
詳しくは、またいつか観察してみよう。
先ほどの板金はこの隙間に。
母屋と御座敷の接合部の壁。ずっと土壁が剥き出しだったみたい。えー!
狭すぎて作業ができなかったのだろうとは察するが、それってどう?
難しい顔をして寸法を測ってらしたのは、ピチーッと嵌めるためだったんだな。
板金が画用紙に見える(笑)
板金の商品名は“極みMax”だと。非常に頼もしい名を吹いている。気に入った(笑)
反対側の隅棟、この日はここまで。
あともう一息。
次は棟の仕舞い。
さっきの母屋と座敷の接合部の隙間に棟瓦を積む。
今までこの隙間には棟がなかったらしい。えー!
瓦の取り合いは雨の侵入口。塞いでくださいました。
けばら(?)という木のひさしが邪魔になるらしく、ノコで切って開口された。
びっくりしたけど、いや、屋根の本質は雨仕舞いである、見た目ではない。…見守った。
キッチキチの隙間にどう棟瓦を差し込むのか、若い職人さんも注目してた。
遠目にはよく分からんかった。
けど、どうにかすると決めた人はどうにかしてこなす。
そこにマニュアルはなく、いつだって現場合わせ。
振り返ると、なぜ上手くいったのか言葉では説明できないこともある。
宇宙の法則だな。すぼっと嵌った瞬間、そう思った。
「もうー、大変よ。」っとカラッと笑いながら言い放つゆとり。見習いたいな。
ところで、わたし屋根歩きが上手くなった。
前日到底無理と思ってた妻下の幅狭い屋根も平気になった。
行動範囲広がる。
御座敷の屋根の北側を覗いてみた。
棟の端を葺いてくださってた。
漆喰アートと至近距離でご対面。
入母屋の鬼瓦も手を伸ばせばアップに。
【シリーズになってます】
雨の降らない梅雨明けた。
「本格的に降ったの1日だけでしたね。」
「そうでしょう〜♪」っとしたり顔してみたけど、
いやいや暑い暑い1日、お仕事ありがとうございました。



















