両方を改めて読み返すと
さらに味わい深くなる
そんなside Bからみた視点。
それではみなさんも一緒に、
物語のページをめくっていきましょう。
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【魔法の杖の物語】
side B 黄金
私の意識が生まれたときの話をしよう。
私は流れていた。
何かと何かの間を。
どこから始まりどこで終わるのかも知れず、ただそこにあった。
どうやら私は「川」と呼ばれるものらしいと、青い小鳥が教えてく
だが、その先がいけない。
色んなものが、色んな事を言うのだ。
美しい。涼やかだ。怖い。大したことはない。横暴だ。豊かだ。
私は混乱した。
私は私であるだけなのに、どうやら他者から見える姿は一定ではな
私は不安になった。
私はそもそも、川ですらないのかもしれない。
私を称える者もいれば、毛嫌いする者もいた。
好意は嬉しいが、行き過ぎた好意には何故か怖気づいた。
反感は構わないが、見下されるのには我慢ならなかった。
そうしながらも、徐々に、私は「川」の体をなしていることを受け
雨を受け止め、淀みに傷つき、流れに乗って様々なものを運ぶ。
自分を理解して初めて、他者の評価の差異を理解できるようになっ
他者は私の一部しか理解しえないのだ。
皆、自分の都合のいいように、私を見ようとするのだ。
私がどうあるかでなく、どうあってほしいか。
それに気づいた時、私に怒りが生まれた。
冗談じゃない。
与えるのは構わないが、利用されるのはごめんだ。
私の尊厳を傷つける者は許さない。
その意識は金の粒と化し、私は誇り高い黄金の川となった。
豊穣をもたらし、嵐を待つ。
期待には応えよう。その望みが曇りないものであれば。
時に刃を向けるだろう、逃げたければ逃げればよい。
川面に映る姿を否定する者に用はないのだ。
STORY by
Nora
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