みなさま、大変お久しぶりになってしまいました。
今日は、オーダーでお仕立てした魔法の杖にまつわる
不思議の森でのお話しをご紹介したいと思います。
※フルオーダーの魔法の杖は、
こちらからご注文いただけます★
以前にも、「theFORESTstory」として
不思議の森での物語をちょこちょこ書いてきましたが
今回からはなんと!!!!
書くのは私ではなく
素敵な作家さんに依頼して
特別に書き下ろしてもらっております。
こちらの作家さんについてはまた後日に
詳細をご説明するとして
さっそく執筆していただいた
第一弾のストーリーをご紹介させていただきますね。
この投稿に実物の写真がのっています。
「体格は360°対照的な姿で、しっかりとした幹からのびる柔軟性のある枝葉。樹皮は桃色やオレンジの暖色に偏光して輝き、ふさふさと生い茂る柔らかな葉の中に、幾多の灯篭のような発光体をもつ木」
この木の精霊の娘が、
新たなる土地へ旅立つ
ある新月の夜の宴の風景です。
この木の精霊の娘が、
新たなる土地へ旅立つ
ある新月の夜の宴の風景です。
さあ、みなさんも一緒に
物語のページをめくってみましょう。
*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚
【魔法の杖の物語】 宴
春の初めの新月の夜、仄かな光を宿すその大木のもとで宴が開かれます。
甘い匂いを漂わせる色とりどりの花と、ビロードのように柔らかな若葉が、さわさわと音を奏でながら客人たちをもてなします。
今宵は旅立ちの宴。
木の精霊の娘が、新たなる土地へ旅立つのです。
机の上には沢山のご馳走がならびます。
菜の花のキッシュに、焼きたての胡桃入りパン、川魚のパテ、きりん豆のスープ。
双子菓子に青りんごのコンポート、西の森の霧を集めた綿菓子、琥珀糖。
はちみつ酒に葡萄酒、月桃茶。
この夜ばかりは人型をとる精霊が、くるくると忙しそうに立ち回ります。
木の精霊は肩までの濃い緑色のまっすぐな髪に、湖を写したような瞳。一方の娘は、若葉色の巻き髪に、はしばみ色の瞳。見た目はまるで違いますが、肌の質感と声はそっくりです。
ほろ酔いの客が歌いだすと、娘はするすると木に登りだしました。
ゆさゆさと木を揺すり、咲きほこる花々を落としていきます。
甘いもの好きな妖精たちは歓声をあげ、落ちてきた花の蜜を吸いながら、くすくすと森の噂話を繰り広げます。
冬の間に乾かした樹皮を燻らせた水煙管には、葡萄酒を片手にしたドワーフたちがわらわらと集まります。器用なドワーフが煙で丸い輪を作り、辺りにはパロサントによく似たスパイシーな香りが立ちこめます。
娘は木のてっぺんまで登ると、口笛を鋭く吹きました。客人たちが見守るなか、ぼきり、と枝を折ります。木が小さく震え、一瞬の緊張が走ります。
娘は大事そうに枝をかかえ、木から降ります。
旅立ちの時が近づきます。
客人たちは思い思いの品と餞の言霊を娘に授けます。
最後に木の精霊が、枝に息を吹きかけると、ぽう、と灯りがともりました。
さあ、いってらっしゃい。
娘がくるりと身を翻すと、さまざまな色の光の粒がほわほわと娘の体を彩ります。
シルフが風を起こします。
娘の髪がふわりと舞い上がり、ひゅう、という音とともにあっという間に見えなくなりました。
さわさわさわ、さわさわさわ。
ありがとう、さようなら。
重なった声が響きます。
あなたはわたし、わたしはあなた。
あなたはかつてのわたし、わたしはかつてのあなた。
めぐりめぐる、わたしとあなた。
どうか、幸せに。
あなたの枝葉が、あなたの咲かせる花が、この森の灯火となる。
あなたの宿す実は、この森に豊穣をもたらす。
あなたの願いが、わたしの願い。
あなたに、ありったけの祝福を。
さわさわさわ、さわさわさわ。
思いは空に溶け、小さな星となり、夜のしじまを照らします。
STORY BY Nora
*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚
実はこの杖には、
サイドストーリーが存在します。
表とは違った、裏面の表情もみてみると
より深みが増して面白いです・・・・!
また投稿しますので
続けてチェックしてくださいね!
【追記】
※SIDE-Bはこちら
【魔法の杖の物語】side B 暁闇
※作家さんのご紹介はこちら
謎の美人作家「Nora」衝撃デビューによせて
★錬金術師の気まぐれBOX4月の受付スタートしましたー!
★マンスリーマジカルソルト4月号も予約開始です!

