オーダーメイドの魔法の杖にまつわる
不思議の森でのお話しを紐解くシリーズです。
 


★好評だった、前作の魔法の杖の物語はこちら!







今回のお話しは、
こちらの魔法の杖にまつわるストーリー。


 
※実物の写真はこちらの投稿にのってます。
 
 




 
こちらも前回と同様、
謎の美人作家Nora先生に執筆していただいた
オリジナルのストーリーです。
 
 
 

 


 

今回、ご依頼主さまのために製作した魔法の杖は

流れ星のしっぽのかけらを採集したものです。



赴きのある重厚感というよりは
とてもカラフルで楽しそうなご様子。

表面仕上げも、珍しい
セミマットな仕立てになっています。


流れるようにそよぐ
白い糸が全体に施してあり

これも、とても大事な部分。



そんな魔法の杖にまつわるお話は、
不思議の森でひっそりと開かれる
秘密の演奏会が舞台です。








 
 
それではみなさんも一緒に、
物語のページをめくっていきましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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【魔法の杖の物語】
星の夜の演奏会
 
 
 
 
 


森の東の端にある、清らかな水をたたえた小さな湖に、白い妖精が住んでいます。

膝までの長いプラチナブロンドの髪に、切れ長の赤い瞳の、小さな少女の姿をしています。


その湖には、年に2回、星が降り注ぎます。


ひとつは、沈丁花と馬酔木の香りが満ちる頃。

妖精は湖に浮かび、夜空を見上げます。

彼女の髪は長く長く伸び、水中を漂います。


星がひとつ、北の空から流れ落ち、彼女の髪を軽やかに弾きます。

ポロン。

ハープの音色。

またひとつ、またひとつ。

マンドリン、シロフォン。

ドスンと重い音は、さながら、ティンパニー、コントラバス。

ユーフォニウム、ピッコロ、ヴィオラ。

開演前のオーケストラのように、湖に音が溢れかえります。


さあ、森の演奏会が始まります。

水辺の花たちが見守るなか、彼女は湖の真ん中に立ち、手にした星のかけらで無造作に髪を切り落とします。

長い指が、指揮をとります。

それは祈りに似た、かすかな調べ。

星屑の光を映した水面を揺らします。

妖精は奏でる音楽に色づき、妖艶な美しさを放ち始めます。いたずらな視線、軽やかなステップ、踊るように音をいざないます。

音たちは彼女のとりこです。

髪は濃く艶やかさを増し、頰は薔薇色に、瞳はアレキサンドライトのように色を変えながら輝きます。

音は螺旋を描いて天へ昇り、星と繋がります。



その夜、最後の星が湖に落ちると、海への道が開かれます。

それは、地表からは見えない伏流水となって、金色の光の帯を海へ繋ぎます。

ほとんどの森の民は、気づきません。

水辺の花たちだけが知る、秘密の夜のお話です。





STORY by
Nora








 

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さあ、みなさまには

どんな音がきこえてきましたか?



そうしてそれは

どんな響きをもって

振動を伝えているでしょうか。




ぜひ、その

様々な“ふるえ”とともに

流れゆく水の雰囲気も

じっくりと味わってみてくださいね。




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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