財布を忘れた女の子
三重県のエクセレントゴルフクラブ 伊勢大鷲コースで大叩きして帰りに伊勢神宮に寄ってからの翌日の話しです朝の出勤時間、改札口の前でひとりの女の子が座り込んでました。スーツ姿の人たちが足早に通り過ぎていく中、その子だけが時間から取り残されたみたいに、ずっとカバンの中を必死に漁ってるわけです。見てすぐ分かりました。財布を忘れたんだろうなって。なので定期券も忘れてきてしまったんだろうとすぐに分かりました。しかもここは無人駅なんですよ。駅員に頼ることもできない。女の子はスマホで通話してました。小さな声で「財布忘れたからママ持ってきてくれる?」と通話してました。たぶん母親でしょうね。焦りと不安がそのまま声に出ていた。どうするか、ほんの一瞬だけ迷ってしまって、一度は通り過ぎて、改札を通ってしまったんだけど、気になって、戻って、改札を出て声をかけました。見て見ぬふりをして通り過ぎることもできましたが。でも、このままだと彼女は電車に乗れない。遅刻するかもしれないし、この場から動けなくなるかもしれない。近所に住んでる女の子かもしれないし。同じ町内かもしれないし。結局、財布を出して、2,000円を取り出した。「これ、使っていいよ」驚いた顔をしてこちらを見たあと、黙って頭を下げていた。それ以上は何も言わず、その場を離れました。別に大したことをしたつもりはないのですが、その場で必要そうな分だけ差し出しただけだ。改札を抜けながら、少しだけ考えた。あの判断は正しかったのかどうか。これが伊勢神宮の参拝効果?いやいや・・・でも答えはたぶんシンプルで、あの瞬間、あの状況で、自分ができることをしただけかなと。それで十分なんだと思う。