こんばんは、深山美希子です。
▶︎繊細、敏感だからといって内気なわけではない!HSS型HSPとは?
昨年末から、およそ10年ぶり(!)に、小説を読むようになりました。
読むようになった経緯は、長くなるので割愛しますが(笑)、最近は「HSPにとっての遊び」という観点からも、大事にしたい時間になっています。
小さいころから本が大好きだったので、実家にも沢山本が残っています。
その中で、先月ひとつの本を読み返しました。
「西の魔女が死んだ」(梨木香歩箸)
付箋付きですみません(汗)
実は少し前に、HSP繋がりの方が、「主人公はHSCだと思う」という投稿をされていて、実家にあることを思い出し、手に取ったものです。
私は学生の頃にこの本を読んでいたのですが、当時はHSPも知らなかったし、ひとつの物語として楽しんでいました。
しかし、今回読み返してみると、HSPの世界観や、過去に学んできた、いわゆる「見えない世界」のことが、沢山散りばめられている素晴らしい本だということを思いました。
昨年に祖母を亡くしたこともあって、祖父母に思いを馳せることが増え、本を読んで以来この2ヶ月近く、ずっと目に見える位置に置いては触れる本になっています。
思わぬ形で再会した、素敵な本。
今日は皆さんに、その一部と、私の感じたことをご紹介してみたいと思います。
*ネタバレを含みますので、詳しい内容を知りたくない方は、ぜひ読まれてからご覧になってくださいね!
<「西の魔女が死んだ」から学ぶ、愛、そしてこれからの生き方>
▼HSCだからこそ
主人公のまいは、中学1年生の女の子。
いわゆる女子の派閥作りからクラスで仲間はずれにされてしまい、入学後1ヶ月経たずして、学校に行けなくなってしまったという状況にありました。
そこで夏を迎える季節に、ひと月ほど、母方の祖母のもとで2人きりで過ごすことに。
イギリス人であり、自然と共に暮らす祖母から、「魔女になる修行」として、生きるために大切なことを学ぶお話です。
物語には、まいのHSCとしての一面が所々に散りばめられていますが、
*それは、まいが感じる世界の奥行きみたいなかんじで、HSPんには、きっと彼女の想像を共有できるのではと思います。私もイメージを存分に描いて、物語を楽しみました^^
強烈なインパクトとしては、母と父の電話のシーン。
まいについて、母が父に、
「あの子はとにかく、なんていうか、感受性が強すぎるのね」
「昔から扱いにくい子だったわ」
「生きていきにくいタイプの子よね」
という会話をしているのを、まいが聞いてしまったのでした。
そして、これに対するまいの記述。
「ママはもうわたしに誇りがもてなくなったのだ。まいにはそれがいちばんつらく悲しかった。飛び出していって、ごめんねママと謝りたかった。
けれど、心の底に、扱いにくい子、生きにくいタイプの子という言葉が、錨のように重く沈んでいた。
まいはそれは本当のことだと知っていた。」
ここを読んだ時は、胸がキューっと苦しくなりました。
自分の遠い昔にも重なるシーン。
まいのような表現をされた経験があるという方もHSPには多いと思いますし、母親にそう思わせてしまったことへの申し訳なさというのが、私としてはなんとも共感できて、まいのことが、とても愛しく感じられました。
しかし、そんなまいに対して、おばあちゃんはこう言います。
「感性豊かな私の自慢の孫」
まいはそれを聞いて照れますが、おばあちゃんの言葉によって、目の前に見えていたただの草木が、色彩豊かに美しく映ると変化するシーンがあって、私たちは自分の周りに置く言葉によって、こんなにも世界を違うように映すのだということを教えてくれているように思います。
豊かな感性を持つからこその奮闘と成長については、ぜひ本をご覧になってみてください^^
▼「魔女」が教える、人生で大切なこと
かつてこの本を読んだ時にはぼんやりとしかわかりませんでしたが、作中のおばあちゃんの言葉には、生きる上での本当に大切なことが沢山書かれています。
特に、「魔女」であるおばあちゃんの言葉は、私が学んできた、いわゆる目に見えない世界の学びにも通じることがあります。
また、HSPとして自分の心身を整えるという目線からも、大切なことが書かれているように思います。
超能力を持つ「魔女」になるための修行として、まいが、おばあちゃんから言われた最初のことは、これでした。
「早寝早起き、食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」
これって自分を整えることとして、最もベースにあることですね。
体と心を整える。
自分にとっての心地よい環境・リズムを作っていくことは、HSCであるまいにとって、とても大切なことだというのがイメージできます。
そして、
「超能力とは、精神世界の産物であるから、統御するのに精神力が必要」
というおばあちゃん。
この精神力を、以下のように定義しています。
「精神力っていうのは、正しい方向をきちんとキャッチするアンテナをしっかり立てて、体と心がそれをしっかり受け止める感じ」
まさに自分の感覚とつながって、それを体感していく世界観ですよね。
他にも、魔女に必要なこととして、こんなことを述べています。
「魔女になるためにもいちばん大切なのは、意志の力。
自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。」
「魔女は自分の直観を大切にしなければなりません。
でもその直観に取りつかれてはなりません。
それはもう、激しい思い込み、妄想となって、その人自身を支配してしまうのです。
直観は直観として、心のどこかにしまっておきなさい。
そのうち、それが真実であるかどうか分かるときがくるでしょう。
そして、そういう経験を幾度となくするうちに、本当の直観を受けたときの感じを体得するでしょう。」
私たちひとりひとりが、これから求めていきたいのは、本来持っている潜在能力(本では超能力と記述)を思い出していくこと。
そのために必要なことを、おばあちゃんの言葉が伝えていて、改めて、想像以上の学びを与えてくれる本ということに、驚きました。

▼祖父母が与えてくれたもの
まいとおばあちゃんの生活は、自然の恵みをいただきながら、なんとも言えない穏やかさを感じるものでした。
今回読み返してみて、私は父方の祖父母を思い出しました。
私が小学校に上がるタイミングで、マンションの隣に住むようになった祖父母。
初孫で、かつ女の子ということもあって、祖父はそれはそれは可愛がっていたと、母が教えてくれました。
亭主関白だけど、孫にはめっぽう弱い祖父(笑)と、そんな祖父の世話を焼きながら、自分ならではの楽しさを見つけるお茶目な祖母。
学校から帰ると、私はすぐに祖父母の元へ行き、夕食までの時間を一緒に過ごすのが習わしでした。
祖母はいつも季節の果物を用意していてくれて、ふたり揃っていつも笑顔で私を迎えてくれる。
祖父の好きな相撲中継を一緒に見たり、ゲームをしたり、時には祖父に宿題の相談をしたり、祖母とはお菓子作りをしたり、自宅で両親と過ごすのとはちょっと違う、穏やかで、心からリラックスできる安心の場所になっていました。

祖父母と私。懐かしい!
そんな場所も、年を重ねるごとに頻度は減り、大学生になると、祖父母と過ごす時間は一気に減って、社会人1年目に実家を出ると、祖父母とほとんど会わなくなりました。
そして社会人2年目の春、祖父母は急な病で立て続けに亡くなりました。
あれだけ沢山の愛をもらったのに、何も返せなかった。
若さゆえとも言えますが、自分のことで精一杯で、祖父母にもっと色々してあげられたはずの自分を責める気持ちでいっぱいでした。
その後悔は今も心にずしりと残っています。
まいとおばあちゃんは、最後に少ししこりを残して別れ、その2年後に、結局は無言の再会を果たすことになりますが、おばあちゃんからのメッセージを受け取ることで、まいはずっと抱えていたわだかまりを昇華させることになります。
私からすると、ここが少し羨ましかったですね(笑)
その分、昨年亡くなった祖母に対しては、私なりに気持ちを表現してきたので、後悔はなくて、本当に感謝という気持ちです。
そして、きっとそれは伝わっているのではと思うのです。
HSPのテーマ、愛着問題。
特に、母とのことは、もう嫌になっちゃうよ〜(苦笑)という気づきを重ねていくばかりですが、祖父母という、両親とはまた違う「無償の愛」を与えてくれた人たちを思い起こすことで、「私は確かに、とても愛されていた」ということを何度も教えてくれるように思います。
まいが体験したように、穏やかで、自分らしくいていいのだと見守ってもらえた祖父母との時間を、私はこれからも大切に心に置いておきたいと思います。
ということで、今回は、私が最近大事にしている小説についてご紹介してみました。
私たちの身の回りには、HSPと名乗っていなくても同じような感覚があるということを、そして、HSPを知ったゆえに、より深く味わえる喜びというものを、少しでも共有できたらうれしいなと思います^^
今回もお読みくださり、ありがとうございました!
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