174-《带灯》by贾平凹 | トミモの『中国語の原書とドラマを求めて・・・』

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自分のフィルターに落として日本語で紹介できたら…とブログ開始。

私にとって174作品目の読了原書です。 

         これ↓

贾平凹さんの作品は今回で10冊目となりました。

  ↓(下)

①過去に読んだ《极花》のブログは⇒コチラ

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⑦過去に読んだ《废都》のブログは⇒コチラ

⑧過去に読んだ《商州》のブログは⇒コチラ

⑨過去に読んだ《怀念狼》のブログは⇒コチラ

 

著者もあとがきで述べているように、

本書は、

これまでとは作風が異なる印象を受けました。

読み進める上では、

長編小説ですが各章全て短めで、

ストーリーの流れは表面上シンプルです。

その分、贾平凹さんの深遠な思いを

どのように受け止めて読めばよいのか、

とても難解でした。

 

題名の“带灯”は主人公の名前です。

彼女は、

生まれた時に授かった名前=“萤”

が気に入らず、

成人後に自身で“带灯”へと改名します。

带灯は公務員で、

郷鎮役所の主任として働いています。

 

刘震云さんの《我不是潘金莲》は

(※《我不是潘金莲》の感想は⇒コチラ)

農村の女性が政府を相手取る物語ですが、

本書はその真逆です。

役所側の立場から

様々な陳情対応を描いています。

 

本書を読み進めるうちに私は、

ふんわりモヤモヤ降ってくる綿のような

うっすらとした悲しみに包まれました。

それは読後に私の中で、

村上龍さんの『限りなく透明に近いブルー』

と重なりました。

主人公は多くを語らないため、

傍目には淡々と映るかもしれません。

ですが、全ての諸々は

彼女の瞳を通して視界に入り、

彼女の鼻腔を通して匂いを認識し、

彼女の耳を通して意味を聞き取り、

主人公の心へと、

砕けるぐらいに響き渡っていたのです。

 

目の前の物事を当たり前のように、

時にクールに、

時に義侠心あつく、

推し進める带灯という女性は、

美しく、強く、頼もしく、

そして痛々しかったです。

 

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