学童保育60名の意見を聞いてられないとき見落としていること | 10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

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学童保育歴20年・島根県スーパーバイザーのさとさんが、特に低学年の子どもとの信頼関係作りをテーマに、働くママを応援するブログです。「聞く・訊く・聴く」を軸に、自己肯定感を育む関わり方と、親子のタイプに合わせた4つの関係性モデルを実例とともに紹介しています。

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

今日はメルマガで質問をいただいたので、ブログで書いてみます。

 

放課後児童クラブ運営指針が改正されたんですね。その中に児童の意見を尊重するとあります。大切なことですよね。

うちのクラブのように60名のこどもを受け入れているとルールに沿って運営しないといちいち子どもの意見を聞いていたらやっていけない面もあります。

そこのところはさとさんはどうお考えですか?

 

とてもいい質問。

 

多くの支援員さんが、同じように思っているんじゃないかな。保育士さんにもこういう考え方を持ってそうな人は多いだろうな。

 

いくつか、逆に聞きたいことが出てきてしまう。かなり、問い詰めている書き方になっていることは、申し訳ないです。


・こどもの意見はわがまま(大人にとって都合の悪い意見)なの?
・大切だとわかっていてもやらないのはなぜ?
・何人だったら、こどもの意見を聞くの?
・今のルールの中では「こどもの意見」は全く無視なのかな?
・「ルールを守る」と「こどもの意見を尊重」は両立しないの?
・「尊重」って、どういう意味で捉えているのか?
・誰の居場所を作ってるの?


質問していただいた方の学童保育が実際にどんな生活や遊び、ルールなのか分からないのだけれどもね。

 

この先は、そもそもの話。

 

押さえておきたいことは、子どもの権利の一つ「こどもの意見の尊重」の中身。

 

子どもの意見の尊重

(意見を表明し考慮されること)
 

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮する。

 

 子どもの意見の尊重

 

こういう話になるとき、必ずといって出てくるのが、こどもの意見を聞いていたら収拾がつかないという主張。

 

なんだけどね。

 

勘違いしてはいけないのは、子どもの意見を全て聞き入れて児童クラブを運営しなさいとは一つも書いてないわけです。

 

尊重

 

このブログでいうところの「子どもの話を聞く」にも通ずるところがあるんだけどね。

 

 

子どもが自由に意見を表明できるということは、その意見を評価せずに聞いてくれる人がいるということ。

 

その意見を全て受け入れなさいということではなく、十分に考慮するとなっている。

 

この辺りが実感として伝わりにくいところかなーって思う。

 

同感と共感の違いも重要になってくる。

 

同感

私もそう思うよ。

私はそうは思わない。

 

共感

あなたはそう思ってるんだね。

 

共感でしっかり受け止めた後に考慮が入る。

 

「それはできません」と跳ね返すのではないんですよ。ってこと。

 

 わがままって何?

 

ちょっと角度を変えてみる。

 

「こどもの意見」は「わがまま」と捉えている支援員さんが、いちいち聞いてられないと思うんじゃないかと。

 

ここでいう「わがまま」が「支援員にとって都合の悪い意見」と置き換えてよさそうだよね。

 

ちなみに、さとさんは「わがまま」はネガティブな言葉として考えていないんだけどね。このことは、また記事にしよう。

 

「こどもの意見」≒「わがまま」

→「支援員にとって都合の悪い意見」

 

果たして、そうなのだろうか?

 

「こどもの意見」と聞いて、何を思い浮かべているのかな?

 

この記事でも書いたが、子どもを見ているのではなく、支援員の都合だけを見ている状態になってはいないだろうか?

 

 

こどもの意見って、そんなに支援員に都合の悪いものばかりなの?

 

それはおそらく、子どもの本当の願いを見逃しているんじゃないだろうか?

 

 

 子どもの本当の願い

 

学童保育でいえば、子どもの本当の願いはコレ一択なんじゃないだろうか?

 

遊びたい

 

そこにいる支援員が「ルール」を盾に遊べない環境を維持し続けるから、支援員に対して反抗的になっているだけなんじゃないのかな?

 

だから、支援員を困らせるような言動をしているに過ぎない。

 

「こどもの意見」ではなく、もうそれは支援員に対する「反発」「攻撃」。

 

原因が支援員や運営母体の大人にある。

 

そして、行き過ぎた結果がこういう形になる。

 

 

子どものためにも、支援員のためにも、こういう状態になる前に支援員が変わる必要があると、さとさんは考えています。

 

そもそも、ルールがあっても子どもの意見を受け入れていくことも全然できるからね。

 

 

 具体的にはどういうこと

 

じゃ、実際のところどんな意見を尊重すればいいの?ってことになるよね。

 

学童保育・児童クラブによっては、外で遊ぶ場所が少し離れている場合があります。歩いて3~5分程度の場所にあってね。

 

でも実際には、そこを使って遊ぶことは日常的にはしていない学童保育・児童クラブはよく見かけます。

 

外で遊びたい
時間がない
つまらない

 

こういうパターンは見た目以上に多いと思います。

 

本当に時間がないんだろうか?

 

色々理由をつけて、外に出かけないだけなんじゃないのかな?

 

たとえ外で遊ぶ時間が5分でもいいから、出かけてみるということが大切なんじゃないだろうか?

 

最初は出かけるのに時間がかかったとしても、半年もやってれば子どもたちも遊ぶ時間を確保するために、早く準備して早く移動できるようになります。

 

そういう成長の機会を、支援員が奪っていないだろうか?

 

外に出る時間を確保するために、学童保育・児童クラブの生活の隅々を検討して時短できることを取り組んでいるだろうか?

 

外で遊びたい
時間少ないけど、いい?
早く準備して!
分かった!

 

この些細な子どもの意見を生活の中に取り組む努力を支援員はしているだろうか?

 

あらためて、学童保育・児童クラブの生活を見直してみてほしいんです。

 

折り紙をもっと使いたい
サッカーがしたい
新しいマンガがよみたい

 

などなど、子どもの意見を尊重して、学童保育・児童クラブの生活に組み入れていこうと働いているだろうか?

 

60名の子どもがいると、何かと制約されることは十分に理解ができます。

 

それでも、プラバンをするってできますよ。さとさんは実際にやっていました。

 

職員の連携が必須

ただし、ここで重要なことがあります。

 

一人の支援員で、勝手に子どもの意見を取り入れた活動をしないこと。

 

若かりしさとさんは、これが全くできなかったな…もう反省です。

 

職員で対話をして、決定していくことが重要です。

 

分かると思うのですが、一人が勝手なことをして、他の支援員が反感を持つパターンは溝を深めるだけです。

 

こういうケースも実際にあります。

 

子どもの意見を尊重するには、職員の対話は不可欠なんです。

 

ここが、一番重要で最も困難なことなんだろうけどね。

 


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