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30代前半のころ、
大阪市内で風呂なし、トイレと台所共同の
木造アパートに住みました。
実家を出たくて仕方ない私に、
知り合いが家主のお婆ちゃんを紹介してくれたのです。
条件が悪すぎて不動産屋が扱わない物件でしたが、
「あんたの知り合いならOK」
とおばあちゃんの一言で
保証人も頭金も要らなかったのは、ありがたい。
家賃2万円管理費3千円なり。
昔は左官業を営んでいたころに職人の宿舎として使っていたのを、
旦那様が亡くなってからは、人に貸していたようです。
当時、大阪市内でコンサルティング会社の事務バイトでした。
家賃が激安だったのでバイトの時給でも十分生活を賄えました。
節約に励み80万円ほど貯金しました。
驚異的ですが、
当時は物価も安く社会保険を会社が負担していたので
可能だったのだと思います。
お休みの日はチャリで市内を走り回り、
韓国語教室にも通って、
なかなか楽しい生活でした。
大阪の夏は滋賀よりずっと暑いのには閉口しました。
しかも伊丹空港を離着陸する飛行機が真上を飛ぶので、
朝から夜まで飛行機がごうごうやかましかった。
それを差し引いてもいい思い出です。
木造アパートの前には、
京都で幽霊が出そうなおんぼろ長屋の間借り
大阪でアパートのまた貸しという
変な暮らしを経験したけど楽しかった。
庭付き一戸建ての実家に比べて
生活レベルは格段に下がりましたが、
実家を出られたという喜びが勝りました。
若さもあったかもしれません。
おかげでだいぶ生活力がつきました。
「この人はどうやって生きてきたんだろう?」と思われる方へ。
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