東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。
先日ご紹介した
「ひき肉団子とキャベツの鍋」。
その中に入っているトマトについて、
「トマトって体を冷やしませんか?」
というご質問をいただきました。
とても良い視点です!
確かに薬膳的にみると、
トマトは「涼性」に分類されます。
(書籍によって「寒」に振り分けてるのもある)
体の余分な熱を冷ます方向に働く食材です。
では、あのお鍋は体を冷やしてしまうのでしょうか?
薬膳は食材単品でなく全体で見る
これ!!とっても大事なポイントです。
薬膳では、
ひとつの食材だけで判断しません。
料理全体のバランスで考えます。
今回のお鍋には、
・豚ひき肉(平〜やや温)
・玉ねぎ(温寄り)
・ブイヨン(温性の要素)
・じっくり加熱
・土鍋で長時間煮込み
こうした「温める方向」の要素がしっかりあります。
さらに、キャベツやじゃがいも人参は平性で、
胃腸を補い、体を支える食材。
全体としては、
確実に温める方向に傾いた鍋になっています。
このレシピだと、
トマト一つで冷やす料理にはなりません。
(イラストⓒmiki)
もうひとつ大事な視点「潤す」
トマトには
体を潤す作用があります。
潤すというのは、
・体液を補う
・乾燥を防ぐ
・血を養う
といった働き。
体の熱を取る、という表現もありますが、
これは「冷やしすぎる」というよりも、
余分な熱を落ち着かせる
というニュアンスに近いのです。
しかも今回のようにしっかり煮込めば、
涼性はやわらぎます。
潤いは残しつつ、冷やしすぎない。
そんな立ち位置です。
と、いうわけで...
この鍋のレシピは、
・トマト単体で見れば涼性
・でも料理全体で見ると温める方向
・さらに潤いを補う役割もある
そんな仕上がりになっています。
どう組み合わせるか。
どう調理するか。
その視点を持つだけで
食材は「カラダを整えるための素材」になります。
今回のご質問、とても良いテーマでした。
ありがとうございました。
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