東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。
「なぜ体は冷えるのか」
「どうすれば、あたたかい体に戻れるのか」
そんな声にお応えして始めた
冷え症シリーズ。
第一弾はこちら。
第2弾のテーマは、
「薬が体の反応に与える影響」 についてです。
薬=悪ではありません
最初にお伝えしておきたいのは、
薬を否定したいわけではない ということ。
つらい症状を短時間で和らげてくれる薬は、
現代社会では欠かせない存在です。
ただ、
「体の中では何が起きているのか」
を知っておくことは、とても大切だと感じています。
体には自分を守る仕組みがある
私たちの体には、
ホメオスタシス(恒常性) と呼ばれる
自動調整機能が備わっています。
どこかに炎症や不調が起こると、
脳の視床下部が察知し、
プロスタグランジン という物質を分泌します。
この物質は、
-
血管をゆるめて血流を増やす
-
酸素や免疫細胞を必要な場所へ届ける
という、
体を守るための大切な反応 を担っています。
痛み・熱・腫れが起こる理由
血流が一気に増えることで、
-
痛み
-
熱感
-
かゆみ
-
腫れ
といった症状が出ることがあります。
これは「悪い反応」ではなく、
体が一生懸命、修復しようとしているサイン でもあります。
多くの鎮痛薬・解熱剤がしていること
一般的な解熱剤・消炎鎮痛薬・頭痛薬の多くは、
この プロスタグランジンの働きを抑える ことで、
症状を落ち着かせます。
血流が抑えられるため、
-
痛みが和らぐ
-
熱が下がる
と感じやすくなります。
ただその一方で、
血流が減る=体が冷えやすくなる
という側面もあります。
冷えが積み重なっていく仕組み
薬を長期間・頻繁に使い続けると、
-
血管が開きにくくなる
-
血流が慢性的に低下する
という状態が続きやすくなります。
その結果、
-
体が冷えやすい
-
代謝が落ちる
-
回復力が下がる
といった変化が、
少しずつ積み重なっていくことがあるのです。
生理痛が重い方に多い「冷え」
臨床でよく感じるのが、
生理痛やPMSが重い方ほど、普段の体温が低い ということ。
日常的に冷えている体に、
生理前の血流増加が一気に起こると、
痛みや不調を強く感じやすくなります。
逆に、
普段から体があたたかい方は、
同じ変化が起きても症状が軽いことが多いです。
薬と上手につき合う、という考え方
大切なのは、
-
必要な場面では薬の力を借りる
-
できるだけ 長期間・習慣的に使い続けない
-
同時に「体を温めるケア」を意識する
というバランス。
薬は「応急対応」。
体を立て直す土台は、
血流と体温 です。

冷えた体を取り戻すために
すでに冷えてしまった体は、
日々の小さな積み重ねで変えていけます。
-
にんじん、ほうれん草など冬が旬の物
-
ごま(ビタミンEで末端の冷え対策)
-
腹巻きでお腹・腰を冷やさない
どれも、今日からできること。
体があたたかくなると、
巡りが変わり、
回復力そのものが戻ってきます。
次回は、
「冷えと運動不足」「冷えと巡り」
について具体的にお話ししていきますね。
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