朝「ママがいい」と新1年生のお子さんに泣かれたときの対処法 | 10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

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学童保育歴20年・島根県スーパーバイザーのさとさんが、特に低学年の子どもとの信頼関係作りをテーマに、働くママを応援するブログです。「聞く・訊く・聴く」を軸に、自己肯定感を育む関わり方と、親子のタイプに合わせた4つの関係性モデルを実例とともに紹介しています。

朝、ママがいいと泣かれた時の対処法

 

「ママがいい」と涙

新年度が始まって3週間。保育園でも小学校でも、そして学童保育でも、新しい環境に必死で頑張っているお子さん。涙の出ることもあるよね。

 

保育園の玄関、登校の時の玄関、学童保育の受け入れの時。いろんなところで泣いている。逆に言えば、そういう時期だなーって。「ママがいい」「学校に行きたくない」とお子さんが4月~5月にかけて言うのは、風物詩のようなものでもあります。

 

お子さんの涙というのは親からすると、私が子どもを苦しめているのではと思ってしまう瞬間かもしれません。

 

それでも、お子さんが新しい生活に慣れるためには、新しい生活を踏んでいく必要があります。20年以上小学生1年生を見ていますが、夏休みに入る前には、ほぼ慣れます。

 

基本的には大丈夫です。

 

ただ、4月当初の対応で長引いてしまうこともあります。私のおすすめは「3つのきく」。お子さんに寄り添いつつ、お子さんに経験させながら、サポートしていく。そうすると、お子さんにも負担が少なく、学校に慣れることができます。

 

こんな時こそ「きく」

じゃ、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?

 

お子さんには

  1. 子どもの話を聞く
  2. 帰ってきたらたくさん承認
  3. そして、子どもの話を聞く
先生には
  1. 子どもの様子を聞く
  2. ママ自身の不安を話す
  3. 先生に任せる
 
4月は特に、このブログで何度もお伝えしている「3つのきく」をフル活用する時期なんです。
 
子育ての支え「3つのきく」とは
 

保育園から小学校は環境激変

保育園から小学校になると、すべての面でスケールが変わります。そして、自分の机と椅子ができます。
 
大きな校舎、大きな運動場、大きな高学年、先生もジャージ・エプロンではなくなります。人数も大幅に増える。クラスには知らない子どももいる。そういうことに恐怖を感じてしまっている子もいると思います。急に巨人の世界に迷い込んだような不安なのかもしれません。
 
その環境の中、自分の机・椅子があり、座ることもしなければいけません。保育園の時より、生活のルールが厳しくなります。登下校では、ランドセルを背負わなくてはなりません。制服も少し動きづらいかもしれない。
 
そんな激変する環境にすぐ慣れる子もいれば、なかなか慣れない子もいます。一人一人性格が違うので当然です。
 
それでも、時期に慣れます。夏休み前には確実です。ただ、6月くらいまでは、新1年生は頑張っている時期です。心も体も不安定になりやすいです。
 

子どもの話を聞くは受け入れることではない

だからこそ、こんな時こそ「3つのきく」。特に「子どもの話を聞く」。そして、この過程で2つのことを同時並行で進めていきます。
 
  • 小学校に慣れること
  • 子どもとの信頼関係を作ること
 
子どもの話を聞く|子育てコーチング
 
まずは子どもの気持ちを受け止める。ここで確かめておきたいことがあります。
 
「受け止める」であって「受け入れる」ではないということ。
 
「ママがいい」「学校はイヤ」「学校に行きたくない」そういう気持ちは十分に共感する。学校には行ってもらって大丈夫です。
 
同感ではなく、共感をするということ。
 
冷たいように感じてしまうかもしれませんが、気持ちにはYes、行動にはNoをだしても大丈夫です。
 
少し見方を変えると、子どもはママに泣いて訴えることで、自分で自分の気持ちに折り合いをつける練習をしています。
 
ここで、「受け入れる」「同感する」と、泣いて叫んだら言うことを聞いてくれる経験を踏んでいくことになります。
 
共感をして、学校に行かせることは、親として辛いかもしれません。でも、お子さんが自分で自分の気持ちに折り合いをつけているんだなーって思えれば、その時間も大切な経験になります。
 

学校から帰ってきたら承認

そして、承認。
 
子どもの存在承認:名前を呼ぶ、あいさつ、話を聞く 行動承認で子どもの成長をサポート
 
これはとても重要なポイントです。
 
一日頑張ったお子さんを十分に甘えさせてください。そして、がんばったことを褒めてあげてください。
 
お子さんにとってみると、学校に行ったらママからいっぱいうれしいことをしてもらう経験になります。
 
学校に行ったことを認めてあげることは、行動の強化につながります。
 
ABA応用行動分析学:行動の消去と強化
 

先生に不安を話す

子どもの話を聞いて、帰ってきたら承認をする。文章にすると簡単ですが実際にするのは、決して簡単ではありません。1か月から2か月くらいかかるかもしれません。
 
そんな時、ママの心が折れてしまうことがとても心配です。だから、先生にママの不安を話すことをお勧めします。
 
ママの気持ちも聞いてもらえると、ずいぶん前向きに取り組むことができるようになります。
 
気を付けたいのは、先生を責めたり、苦情を言うのではなく、母親として不安を伝えるだけで充分です。
 
学校に行けなくなるんじゃないかと不安なんです。
学校を休ませた方がいいでしょうか?
 
学校の先生も、毎年少なからずママがいいと泣く子どもを対応してきています。きっと、先生がママの不安を聞いてくれます。聞いてもらえると、先生への信頼も持てるようになります。そして、毎朝の勇気をもらえます。
 
小学校の先生に話しづらかったら、学童保育・児童クラブの職員に話すのでも大丈夫ですよ。
 
子どもの話を聞くばっかりにならないで、ママも不安を誰かに話した方がいいんです。ママの心の安定のためにね。
 

小学生を20年以上見てきて

長年、小学生を見ていて感じます。小学生は基本的に順応性が高い。

 

新年度の「ママがいい涙」は、保育園とは違う学校の生活に慣れないから起きていることがほとんどです。

 

その解決には、とても申し上げにくいけど、慣れるしかありません。

 

そして、ほとんどの子が慣れます。大丈夫です。

 

でも、慣れる経験を奪ってしまうと、慣れないままになってしまいます。「奪ってしまう」とは具体的にはどういうことかというと、子どもの要求を受け入れて、学校を休んだり、早退させたりすることです。

 

でも、こうやって文字にすると、それが難しいことなんだよなって感じます。毎日泣いていて、学校から電話がかかってきたら、早退させたくなる気持ちも十分にわかります。「明日は休もうか」と声をかけたくなる気持ちもわかります。

 

それがすべてダメだと言っているのではないことも、伝わるといいなと思って書いています。

 

早退したり、休ませたりすると、そのあともっと泣き叫ぶようになります。そういう傾向があることも十分に知っていてほしいんです。それに耐える心の強さを親が持つのは、とても大変なことです。

 

それよりも、時間通りに帰ってきた子どもを丸ごとを受け止めてあげる方が、100倍楽です。

 

ピクセルアートの笑顔の女性

○○ちゃん、お帰り。頑張ったんだね。ありがとう。

 

と抱きしめてあげてほしいなと思っています。

 

学童保育・児童クラブで子どもとの信頼関係が強くなったなと思う時は、子どもの困ったことに付き合って、一緒に乗り越えられたときだなといつも思います。

 

成長曲線と子供の感情のグラフ

 

子どもが涙を流して苦しんでいるときも、それは大きな成長のための経験だと、長く小学生と過ごしていて実感します。

 

学童保育・児童クラブで子どもの帰りを待っている私としては、学校で頑張った分、楽しく遊んでリフレッシュしてほしい。そして、明日の学校に行く力を育んでほしい。そう思ってます。

 

楽しく遊んで、家に帰る。

 

これが、私にできることだなと感じています。

 

子育てコーチング協会インストラクターのさとさんでした。

 


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