私は先ず『仕入れ業者』の話には一切触れないことに決め、簡単なメールを返信した。
「『オリジナルレシピ』は私の「個人財産」です。
だから正式に雇われていない今の段階では教える事は出来ません。
互いの立場がいわゆる「ビジネス・ベース」になったら順次公表して行きますので、悪しからず」
…と。
するとまた『ナッツ』からの返信は直ぐに来た。
「雇うとは言っているんだから、
『オリジナルレシピ』を
サッサと寄越せ!」
………( ̄_____ ̄)………!
…今すぐ正式な「契約書」を添付メールででも送って来たら信じるよ、と返信してやろうかと思ったけれども油に火を注ぐというか『ナッツ』が逆上しかしない事は容易に想像出来たので止めましたよ…!
「何度も言うように、『オリジナルレシピ』は私の「個人財産」です。
ただ、アナタが希望するレシピの『素材』だけならリストにして教える事が出来ます」
そう返すとまた、
「じゃあ××と○○と…(中略)…の
『材料』リストを直ぐに寄越せ!」
…という口調の返事が直ぐ来た。
本当にまあ、どっちが「本性」なんだろうね、と『ナッツ』の豹変した態度に呆れつつ、私は真面目にリストの制作を始めることにした。
それとほぼ同時に私は『唐揚げ』の為の下準備が必要な事を思い出し
「『唐揚げ』の下拵えをしなきゃならないから、土曜日に『店』に行くのでよろしく」
…というメールを送った。
するとまた直ぐに
「『唐揚げ』になんて
そんな下拵えは必要無いんだから、
『店』に来る必要はない」
…と返事が来たのだ。
出たよ、「やったことは無いけど、何でも判っている」らしい、典型的コノ国の「上役」達よ……!(参照;『パイ生地』の墓穴 1~『パイ生地』の墓穴 5)
アナタ、「最初から最後まで」自分一人で『唐揚げ』を作ったことあるのかね?
『ナッツ』の回答に呆れつつ、私も直ぐ短い返事をした。
「『私のレシピ』は仕込んで一晩以上寝かすのが基本です」
するとまた直ぐ来た『ナッツ』からの返事はこうだった。
「寝かす必要の無い、『別のレシピ』で作れ!」
……( ̄_ ̄|||)
いやいやいや、何よりアナタ、私の『オリジナルレシピ』が欲しいんじゃなかったのか……ね?