まもなくあの猫を胸の中で見送ってから早くも5年、ともに暮らしたかけがえのない猫。二十年と四ヶ月もともに生きた〈成人式猫〉でした。

 県の動物保護センターから引きとって家族となった女の子で瀕死の子猫でした。気は荒くわがまま、けれども正直、そしてそれはかっこ良くそれは美しい、綺麗な猫でした。アメリカ人が我が家に下宿していたとき、この猫をhuge,と言ってましたから〈巨大〉な猫でもありました。

 

 

 

 とにかくいつも一緒、寝る時は枕も一緒、猫の鼻息が冷たい冷たい。時々薄目を開けて私の寝顔見ていました。お風呂から上がる時も待っていて、足の雫を全部ぺろぺろ舐めてくれます、それも私のスリッパをちゃんとはいて待っている。長毛なので夏は苦手、夏は玄関のタイルのうえと洗面所のボールの中で涼しく暮らしている、そんな猫。

  うちの仔

 

 猫くぅとそれが最期に戻り梅雨

 

 殺処分ゼロを伝へてやりぬ、虹

 

 一掴みのカルシウムとなり猫帰る

 

 この子が亡くなって、それもあって昭和から暮らす家宅を手放し、この終の棲家の小さなマンションに越して来ました。新居のすぐ近くに地域猫を大切に面倒見ているお寺があって、たくさんの猫に会いに行けます。ここに今載せている猫たちは。そのお寺の子たち。この終の棲家のマンションに越してきてよかったことの一つです!


   

 ⋯ ↑↓お寺の子たち
 
 

 先ほど夜10時半にかなり強い揺れ。神奈川県のどまんなかのこの街で震度5、騒然としました。

 縦揺れがいきなりドーンときました。この震度になると小中学校や県立高校の先生は、今から学校に参集し被害確認となります。電車も止まってます⋯まだ帰宅する人がたくさんいる金曜日の夜。

 鳥たちが一斉に電線に集まってきてます。鳴いてます。地震では私は初めて見る光景。岩手、茨城、そして富士五湖とこのところの大きな地震。明日は台風!
 来週は出勤したとして、地震で電車が止まって家に帰れない想定もしておかなければなりません。靴はズックに、カバンに飲料水、スマホのバッテリーも節約しながらの外出携帯。お風呂の残り湯も少し残しておきます。
 

 さて、ここでその震源地に近い関東のこの地域の話題をひとつ。

 

okuri  全国には、かすかではありますが山犬伝説があります。埼玉県秩父の三嶺神社の参道の狛犬ならぬ山犬たち、ここでは山犬は害獣や危険から里人を守る神獣。山犬の神として祀ることは、映画もののけ姫のモチーフとなったことからもわかります。

 そういえば、最近もまたテレビで犬神家の人々、ドラマ仕立てで放映していました。犬神もまた山犬、ニホンオオカミのことと考えられます。

 

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 その山犬、夕暮れて里人がたった一人で帰るとき、後ろをつける守り神の山犬を決して振り返るな、山道でつまづいてはならぬ…、そうすると山犬に襲われるとの言い伝えはあるのだそうです。

 本来これが送り狼の言い伝えとのこと。ですから、親切に送るふりして…、とは全く違います。守り神を信じなさい、というのが本意の「送り狼」です。


 

 この写真、神奈川県唯一の村、清川村で保存されているオオカミの頭骨とその復元剥製です。
 
 関東には今も、ニホンオオカミの伝説が受け継がれています。
 
 犬神様、地震やみますようっ!


す  いわゆる一蓮托生⋯

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    平安末の歌謡集『梁塵秘抄りょうじんひしょう』の中に一つ蓮という言葉で出てきます。⋯たとえ今生で結ばれない二人であっても、来世では必ずや蓮の花の上に、ともに手を取り合って生まれ変ろうとの強い願いを表す言葉。今は一蓮托生という語をマイナスイメージで使いがちですが、元々の意味は別のものになります。

 

 

 梁塵秘抄が編まれた時代は源平の戦いの只中。若き武将平通盛みちもりと、美女の誉れ高かった小宰相の間には道ならぬ恋があり、叶わぬ縁を来世で蓮の葉の上で生まれ変わって結びたい、一蓮托生…と契り合う。

   しかし通盛は一ノ谷の戦いで討ち取られて果て…平家物語で語られる悲話の一つです。

 

  極楽の翡翠来たれり蓮の花

 

 ⋯  

 

 写真は湘南藤沢の市街地に残る蓮池でのまさかのショット。⋯何だろうこの人だかり、何とカワセミがきてます。カメラマンの押し合いへし合い。割り込んでスマホで撮ろうという私も、かなり身勝手ではありますね。

    そんな小さな蓮池のまわりはびっしり住宅!湘南藤沢のこのあたりの地を鵠沼クゲヌマといいます。鎌倉時代は沼地と海の入り交ざっていた湿地帯でした。

 

 

 ◆夏の和歌 千載和歌集より◆

 

一声はさやかになきてほととぎす 雲路はるかに遠ざかるなり 頼政

 源頼政は平家追討の狼煙を上げ先陣をきり、宇治で討死した源氏の歌人武将。ほととぎすを爽やかに詠む風流心も

 

あはれにもみさおに燃ゆる蛍かな 声立てつべきこの世と思ふに 俊頼

 なおさらに哀れなことであるよ、平然と光を放つ蛍よ、誰もそれぞれに悲嘆の声を上げながら生きるこの世だというに⋯

        
 

 最近は時間があれば和歌集を開いています。和歌の三十一文字を活字に起こしたものは、私には千年前のメール、LINEとして映ります。そうなんだ⋯、同じだ⋯、確かに気持ちが伝わってくる⋯、そんな感じで私に、古人の想いがショートメール、LINEで直に染み込んできます。特に藤原俊成一人で選を果たした千載和歌集が身近に思えます。

    千年前のLINEの三十一文字、恋人同士、関係性ある者同士で、その場で交わし気持ちを伝え、その息遣いが近い⋯。

 今年も、はや夏至からの折り返しの朝が始まりました。6月から受けている早朝シルバーバイト、四時半、窓の外は一面の朝焼け。用意して長靴で出かけます。

  毎朝5時〜6時の①時間、市の中央公園の芝生に水をまいて炎夏から守ってほしい、とのシルバー依頼。三人交代制とはいえ大変。時給2千円♡、保育園の孫が遊ぶ公園♡♡ということで、やりましょう⋯と受けてみました。

       

 気持ちいい!草の匂い!みるみる黒く染まる土を見ていると不思議な達成感も。新しい芝生もしき詰められました。これからの四カ月弱、この芝生を夏の炎熱地獄から守り抜くぞ!のやる気!

 

 犬のおサンボの皆さんと会釈するようになりました。公園で夜明かししている中高年の皆さんとも言葉を交わします。きっと水撒きおじさん、安全なフツーの相手と映るのでしょう。市役所も大変ですね~がんはって⋯と、現役世代が水まきしていると思って、声かけていくサラリーマンも。土曜日曜の早朝は飲み会の解散式の若者たちの姿も。
     
 
 昨日の父の日はカットに。チュニジアのルナール監督の写メみせてこんなふうに男前に、と。ツーブロックは家族の評判まずまず。プレゼントと言って、娘から男日傘。よしこれで夏を乗り切ろう!
 俳句からすこし離れ、もう一度自分の輪郭を取り戻しているこの頃、フツーのおじさんになり⋯と思うところは色々あります。

あじさい緑の中の鳥の囀りの中にさえいられたなら、もう何もいらない⋯と訪ねたのは箱根の強羅にある、ニコライ:バーグマン庭園。青山に旗艦店のある人気の生花家バーグマンさんの作リあげた花園。

  まず森の受付でチケット、ランチを。サンドイッチとスイーツをバスケットに入れてくれて、好きなベンチでどうぞ、方式。

 

  走る人さあいよいよ森の中へ⋯走る人

 ホトトギスが鳴き交わし、ウグイスが鳴き交わし、⋯あぁホトトギスをこんなに近く聴いたのは学生時代の山行以来!感激。托卵なんて言葉も思い出しながら鳥の囀りに耳を傾け、しばししばし。

 元々は個人所有であった箱根の山荘、そのまま環境を引き継いでくれる方としてバーグマンさんが候補にあがり、森を引き継ぐこととなり森林花園に。とにかくモミジの銘木がたくさん、育てたんだろうか、秋はさぞや。   
  ↓ムナビロアカハネムシ
 アオアシナガハナムグリ 美↑
 
  ↓大好きなナツツバキ  
 
 
 たくさんスケッチしました。これから少しずつ一人一人に出す暑中見舞い葉書にしましょうか。図書館で改めて調べてみて、虫の名前を2つ知ることができました。とても美しい甲虫たちです。


 休みが取れて、しかも梅雨合間の好天、で箱根登山鉄道あじさい電車のワンデイトリップ、大人の遠足。まず箱根に向かう車窓から素敵な五月富士!梅雨になるとなかなか富士山全景は見られません。右のポッコリは矢倉沢岳、江戸から箱根を目指した街道のランドマーク。早苗田が広がります。

 箱根湯本で登山電車に乗り換えて一駅目の塔ノ沢駅、駅を出るとまもなく、川面50㍍の鉄橋を渡ります。絶景!車内大半は外国人、皆さん窓に釘付け状態になります。  
 スイッチバックの出川停車場からたった今登ってきた出川鉄橋を見る。この鉄橋は国の文化財。

 箱根登山電車の車内はインターナショナル、国際的座席譲り大会。いい感じ。席を譲られたオジイ、オバアのありがとね笑顔満載外交。登山電車は世界がぎっしり詰まっている感じでなんだか温かい、そんな狭い車内。
 そうしていよいよあじさいの車窓へ、いい感じですがここでもやはり今年の紫陽花はもう少し、そういえば昨夏の炎暑と害虫のため、京都ではあじさい祭を中止した寺院もあるのだとか⋯。

 それでもやっぱり、美しい車窓と乗客サービスのゆっくり運転。大平台駅付近はあじさいの盛り。

 

 箱根登山鉄道で見ものの4カ所のスイッチバック。この先の引込線で、電車同士逆方向の上り下りにスイッチ、運転手は前運転席から後ろ運転席に歩いて移動して、発進。
 ⋯ 

     

 
 
  そして今日の目的地は終点強羅駅からバス5分の森林花園、ニコライ:バーグマンさんのガーデン。森の中に美しいガラス張り温室が点在する美しい世界です。

 

 好天、爽やか、空いてる、ここまではオーバーツーリズムもなし、詳しくはまた後日。

 

 なかなか夜空が眺められない季節、6月に入って満天の星空が見られたのは、今朝が初めて。その後の朝焼けもとっても清かでした。3時過ぎにようやく、アークトゥルスという赤い巨星を見られました!うしかい座のアルクトゥルスは古来、五月雨星さみだれぼしと呼ばれている赤星です。

  梅雨の夜空に隙間が空いて星空が見られたら、北斗七星の柄のカーブをそのまま伸ばしていくと、ひときわ明るく輝くアークトゥルスにたどり着きます。ここからさらに大曲線を描き、おとめ座のスピカへと繋がります。
 アークトゥルスとはギリシャ語で「熊の番人」を意味します。すぐ近くにある「おおぐま座(北斗七星)」の後を追うように昇ってくるその姿に由来してます。 
 

 ⋯ 

 

 この赤色巨星、日本では麦の収穫時期に夕方高く輝くことから「麦星」や「橙星(だいだいぼし)」など美しい名でも親しまれてきました。 また漁師からは、タイのあがる頃の星として魚島星、タイ星とも。七夕の織姫と彦星だけではなく、天空で四番目に明るいこんな赤色巨星もあります。


 
 

 ちなみにアークトゥルスを探すためにたどった北斗七星の取っ手の部分に、連星があることも知られています。こな連星アルコルとミザールがちゃんと見えていたら、まだあなたは大丈夫さ生きられるよ、目もしっかりしてるよの目印。そこでこの連星を、古来、この連星を寿命星と呼び習わしています。私はまだかろうじて連星が見えます。

 

 先週、奥歯抜きました。人生初の抜歯です。ココまで自分の歯だけできましたが、これからを生き抜くために!!


 

 最近見つけたかなりレトロな静かな洋館喫茶店について。

 一月前、何となく通勤電車を帰りに途中下車、するとすぐ駅前に洋館が!写真の商店街の接骨院の先の生け垣がその入り口。いきなり駅前の雑踏の中に、やや場違いな白亜館が現れました。

 

 出してくれたのはロイヤルコペンハーゲンの茶器、そして定番ロイヤルミルクティーとチーズケーキ。私と同年代のご夫婦で静かに営んでいるカフェです。

 

 

 
  
 
 最近は時間を作ってはココで本を読んでいたり、ハガキを書いていたりしています。
 平日夕方は会話する客はなく一人静かなお客さんばかり。支払いはいつもの千円丁度、消費税も何もない鉛筆手書きの伝票、これも今時なくなりましたよね。
 
        コーヒー コーヒー コーヒー コーヒー コーヒー
 
    今日は、堀川理万子さんの大人の絵本を紹介します。梨木さんの〈西の国の魔女が死んだ〉をそのまま思い出させるような、⋯画家に預けられた不登校の女子〈実は母自身〉の海辺で過ごしたお話。
 
    絵がこよなく愛しい、水彩のタッチもそのままに。
    今時の絵本のテーマは不登校だったり、包み込むだったり⋯さすが絵本三冠の一冊。
 ママ、この絵の人は誰?
 ママの旧いお友達なんだよ
 とオハナシへ、著作権ギリギリ
  
 最近は無理をせず、仕事を1時間早退して、ひとり一息タイムを作っています。仕事も自分の体力と気力に合わせつつペースを緩めつつ、今は俳句作りも急がず、タラタラ、ゆるゆると過ごしてます。また俳句の波がやって来るまでは⋯、
 
 ⋯こんな感じで。
 
         

  神奈川は梅雨寒の曇天が続いてます。ベランダの薔薇とともに。

台風の置き土産、

 

暑くなるぞ!梅雨が来るそ!の完全無欠の虹!

 

こんなに完璧な虹、そうそう見られない!いいことあるぞ!

 

 

 

 神奈川県西部の小田原市、最近よく出かけていきます。その御城下の町筋の堀端に、清閑亭という和建築があります。

 明治期にとある貴族の別邸として建てられた清閑亭、改装維持されていて今は一部が和風カフェ、そして高級料亭として人気のスポットとなっています。庭に面したガラス戸の美しさは秀逸、私、こういう昭和のガラスが、何とも好きでたまりません。

 特にガラス窓に景色が揺らいで見えるのがたまりません。

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 ↓ちよっとお高い紅茶セット

 

 

 昭和の板ガラスにはよく見ると、分厚いところがあり、そこにぷつぶつ気泡が閉じ込められていて景色をゆがませます。

 ゆらぎ、とっても沁みます。

 

    

 

 レトロな中折れネジも懐かし
 

 昭和の頃は色々な種類と名前をつけられた板ガラスがあり、学生時代に住んでいたアパートでは、ラフライトが台所との仕切りにはまっていたと思います。またそのアパートの全く日の当たらない窓は銀河という名の板ガラスでした。生産が終わって久しくなり、これらの板ガラスはすっかり見なくなりましたね。

 

↓銀河、木立、ラフライトの名の、昭和の板硝子… 

    

     
 
                         
↑小径 ⋯歌留多 以上商品名