私の手相は〈升掛線〉と言うやや珍しい相です。簡単に言うと、平仮名の〈て〉の相です。古来より何かやらかした人物に多く見られる相で、信長、秀吉、家康の手形に残されている〈て〉相です。4月に職場に入ってきた女性が、手相見が趣味というので、それならと色々教えてもらいました。
この度、四年前に亡くなられた山脇百合子さんの自伝が出版されて、娘さんがあとがきを寄せています。戦争と戦後を乗り越えて生きた幸せな家族の歴史が描かれている挿絵付きの自伝。私には、ウンウンどうなづくことがいくつもありました。絵本好きの子どもたちが二世代にわたって登場します。私が一番好きなのはこの、そらいろのたね、です。


袖すり合うも他生の縁、という言葉があります(多少の縁ではない)。この「他生」とは今生ではない前世と来世のたましひの世界、縁あって命を得て今この世に生きている者同士であっても、それは前世からの深い縁があり、死後の次の世でもつながっている縁である、という。

私たちは切り抜きの型紙のように、一つ一つ台紙からきり離されて、それまでのパーツから切り離されている切り抜き型紙なんだ、ともふと思いました。仕事がら、悩みやストレスに向き合う毎日ですが、訴えることすらできない、怒りを押し出すことさえできない命の灯へ、何もできなさを感じるばかりです。韓国、ロシア、日本の3カ国の自殺率の高さ⋯何なのだろう。
近所にノラの母猫が暮らしていました。とても痩せてました。同じくノラの鉢割猫が、この母猫に大丈夫か?と近づいてはクンクンします。ノラ猫同士が繋がりあって支え合って生きる姿は限りなく愛おしい。むごい世界に生きている猫同士であっても。国同士の対立と殺戮、誤爆死、むごい塹壕戦、ドローン戦、あまりに人の世はむなしい…。
この年になると改めて、故人をしのび故人の遺志を引き継ぐこと、いつまでも故人との縁を忘れず心の中で思いを寄せること、これはこれで生きている側には大切なこと、この思いこそ「後生」では⋯、と思えたりするのです。
黄色いカタバミは目立たずに咲いて終わっていく、どこにでもある花ですが、日本在来種。酢漿ホオズキ草という字が当てられるように、口に含むと酸っぱい味がします。鏡草という素敵な名もあります。カタバミでガラス器を洗うと、きれいにというよりは、つるつるしてきます。

河原には野いばらが群れ咲いています。白い小さな薔薇、トゲびっしりの薔薇でほとんど見向きもされませんが日本固有の薔薇。この薔薇がのちのオールドローズ誕生のための五原種として、芳香と強い耐性をもたらしました。
与謝蕪村はこの野茨、花いばらが特に好きで、ふるさとの土手に咲く野茨の句を残しました。
⋯蕪村⋯
花いばら故郷の路に似たるかな
愁ひつつ岡にのぼれば花いばら
⋯⋯子規が絶賛した蕪村の句とか
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最新の国連の発表では、世界人口は80億人を越え、インドが世界一の人口国になったことはもちろん、今後アフリカの人口が世界人口の1/3にまで膨らむ見込み。2050年の予測値としてコンゴとナイジェリアは三億人に、エチオピアとタンザニアは二億人超え、これにエジプトも。アフリカ諸国は続々人口大国に。
またアジアでは、ベトナム、フィリピンが日本の人口を越える予想。逆に、ロシアが日本にも人口を抜かれるとの見込みも。
そう言えば今日は、子供の日、子どもの日、こどもの日、立夏。最近は〈こども〉が使われるようになりました。戦後まもなくは子供表記が主流、それが教育や福祉の文書から子どもへと変わり、今は〈こども〉が普通に。多様性、子の人権への配慮が前面に。これは、障害者を、障がい者、障碍者へと書き換わりゆくことにも、少し似ているような気がします。
イギリスのケン・ローチ監督の最新作〈オールドオーク〉、久しぶりに映画のラストシーンで大泣きしてしまいました。小さい映画館で観たのですが、さすが多くの観客を集めていました。〈ダニエル・ブレイク〉シリーズにして最終作品。
保守的な住民の暮らすイングランドの小さな街が舞台。かつての栄光に酔いしれる頑固なパブのオヤジたちと、言葉も分からないままイングランドに避難してきたシリア難民たちとの凄まじい軋轢、激しい対立と妨害、⋯そして。
ドイツ、イギリス、フランス、スペイン、カナダなど多くの国が日本の倍から4倍の難民をうけ入れ続けている。⋯難民問題への最大の抵抗勢力が、トラちゃん!プーちゃん!習さん!なのだと知られます、世界の映画を観て。
連休初日はのんびり河原の木陰で過ごしました。梢からはツピーツピーとかわいい囀り、時折ウグイス。風も気持ち良い。紅茶をタンブラーに、牛丼屋テイクアウト、それで十分な気持ち。
風薫る五月私の誕生月へ、まもなく季節は立夏へ。この春特別公開されている、鎌倉と逗子の境の山頂に築かれた中世の墳墓〈曼荼羅堂やぐら〉に足を伸ばす。
暑すぎすカンカン照りでもなく、まさに青紅葉ハイキング。
青紅葉ざわり曼荼羅堂やぐら
青紅葉名もなき古人いにしえびと眠る
曼荼羅堂やぐらと同時代を生きた歌人の和歌も供養に、合掌…
-みな人の知り顔にして知らぬ哉 必ず死ぬる習ひありとは 僧慈円
⋯人はみな悟った顔をしているが、必ず死ぬのだ人はと覚悟はしてないものよ
日本は乳児死亡率0.2%という世界一の〈赤ちゃん子ども救命大国〉、 ゆえに、人工呼吸器をつけて難病等と闘い続けている子どもは全国20万人とも。その一方で、最期までその子らしく生きるため、家族や兄弟が寄り添うことのできる〈こどもホスピス〉は、現在全国に3つしかありません。その拡充を求めて、4.29〈四つ葉の日〉は〈日本こどもホスピスの日〉となっています。
その一つ、開所5年を迎える、横浜こどもホスピス〈うみとそらのおうち〉は家族滞在型の施設。小児がんの小学生の女の子の最後の訴え⋯海を見たい⋯を叶えようとした4人家族の思いが、亡くなった女の子の夢として実現された子どもホスピスです。人工呼吸器を外した辛い思い、もっとできたのではないかという後悔、医療スタッフの最期までの支援への感謝が、この家族をしてこどもホスピス設立に動かしました。
もう一つ、このホスピスの設立を後押ししたのは、長年子どもたちを支え続けて74歳で亡くなった看護師石川さんの遺贈遺産一億円。遺贈と善意と寄付をもとにNPOが設立。横浜こどもホスピス〈うみとそらのおうち〉が生まれました。横浜の海沿い151坪の公有地を借りて。
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イギリスはこどもホスピス発祥の地。オックスフォードの〈ヘレンハウス=ホテル型宿泊施設、図書館やゲーセン、ファミリーバス、ミニシアター付き〉がその起源。その児だけでなく、ともに病気と闘う両親も兄弟児も支援するイベント、…大切な大切な時間を共に生きることを支援しています。イギリスには現在54施設。各国のこどもホスピスには、子どもたちの思い出の品を集めた部屋があります。
最後に、世界こどもホスピスフォーラム 少女の言葉。
「私は死ぬためにここに来たと思ってたけれど、生きるために来たのだと分った」。
昨夏の私の句集から
懸命に生きる児にとびきりの夏を
登校する妹見送る青葉光
明易や誰かが引き受けねばならぬ
こは刹那やがては永久に雲の峰
露の世やもちあふ命ひとつづつ

あのコロナ禍、遠出や旅行はできるだけせず、休みは電車やバスですぐの里山歩きをするようになりました。それでもこれが十分に美しい。殊に新緑は美し。これ以上の幸せはありませんし、里山歩きをしてこなかったことを後悔さえしました。
今の時期、里山の水はけのよい斜面にはキンランとギンランが見られます。このランたちは複雑な環境の中で生きていて、持ち帰っても根づきません。その場所その環境でしか花をつけない。それがまた美しい。乱獲のなきををひたすら願いつつ。
それにしても、清楚な花のギンランの方は、少し目立たない白色ということもあり、激減していることもあって、なかなかお目に掛かれない野のランとなりました。
光彩陸離たる新緑の候…、という言葉があります。言葉のとおり光まばゆい新緑です。陸離とは光があふれてまばゆいという意味。川面に映る花火の美しさを著すときにもこの言葉を使います。
光彩奪目、という類語もあります。ただただ美しい里山を歩きながら、小鳥のさえずりを浴びるだけで、得も言われません。
風光る空の隅々地の隅々
空の色違ふね春の哺乳類
柳折る心の友は風の色
野の草木の中には不思議な植物があります。その一つが春今ごろ小さな花を自分の葉の上に、葉をまるで手のひらにしてそこに咲かせるハナイカダ、なのです。花筏と言う名前も可愛い。名をつけた古人の思いが伝わります。この時期の茶花にも使われます。


































