子どもとの会話が減ると、
・何を考えているかわからない
・学校や外で何があったのかわからない
・本音を話してくれていない気がする
・もしかして嫌われているのかもしれない
そんな不安が出てくることがあります。
これは思春期だからというわけではありません。
思春期でなくても、親子関係が少しぎくしゃくしているときでも、同じように感じることがあります。
特に、以前はよく話してくれていた子ほど、その変化に戸惑ってしまうものです。
「どうして話してくれなくなったんだろう」
そう思ってしまうのも無理はありません。
子どもとの会話が減ると、つい
「親子関係が悪くなったのかな」
と思ってしまいます。
でも実際は、それだけとは限りません。
例えば、
・思春期に入り自立が始まった
・自分の中で考える時間が増えた
・学校や友達関係で疲れている
・悩みや失敗を整理している途中
・言葉にするのが苦手
など、その背景はさまざまです。
発達特性のある子の場合は、
・気持ちを言葉にするのが苦手
・質問されると考えがまとまりにくい
・一人で整理する時間が必要
ということもあります。
また、こうした傾向は発達特性がなくても、気質として持っている子もいます。
そして、これまでの親とのやり取りの中で、
「話しても否定される」
「反論される」
「正論で返される」
そんな経験が積み重なっていると、
「余計なことは言わないでおこう」
と思うようになることもあります。
だからこそ、会話が減った理由を一つに決めつけないことが大切です。
会話を増やしたい。
以前のように何でも話してくれる関係に戻りたい。
そう思うのは自然なことです。
だって、不安ですからね。
でも、不安だからといって追いかけすぎると、子どもはさらに距離を取りたくなってしまいます。
親が近づこうとするほど、子どもは離れようとする。
そんなことも少なくありません。
そこで大切なのが、
「話させること」ではなく、「話せる空気を作ること」
です。
質問攻めにするよりも、
子どもが安心して話したくなる環境を作ること。
そのためには、
・否定しない
・詮索しない
・正論を押し付けない
・アドバイスを急がない
・自分の不安や焦りをぶつけない
ことを意識してみましょう。
そして覚えておいてほしいのは、
会話だけがコミュニケーションではないということです。
例えば、
・一緒にご飯を食べる
・同じ空間で過ごす
・好きなものの話を聴く
・挨拶をする
・何気ない雑談をする
そんな小さな関わりも、親子関係を支えています。
もし今、子どもが顔を合わせることを避けているなら、
メモやLINEなどで短いやり取りをするのも一つの方法です。
ただし、返事を求めすぎないこと。
ここはとても大切です。
おかんの息子たちも、思春期になると会話はぐっと減りました。
部活で忙しかった長男。
部屋やリビングで、自分の世界に入り込んでゲームや動画を楽しんでいた次男。
小さい頃と比べると、おかんとの関わりは明らかに少なくなりました。
でも、それも成長なのだと思い、おかんはそれまでと同じように接していました。
話しかけられたら聴く。
必要なことは伝える。
でも無理に話させようとはしない。
いつでも話を聴く姿勢だけは持ち続ける。
そんな関わりを続けていました。
そして今、大人になった息子たちとは普通に話をしますし、相談をしてくれることもあります。
ただ、何でもかんでも話すわけではありません。
それでも、お互いに心地よい距離感のある関係になっています。
親子だから何でも話さなければいけないわけではないのです。
子どもとの会話が減ったからといって、親子関係が壊れているとは限りません。
大切なのは、
・話させようとしないこと
・話せる空気を作ること
・子どものペースを尊重すること
・安心して戻ってこられる関係を育てること
です。
会話の量ではなく、
「この人なら話しても大丈夫」
と思える安心感を積み重ねていきませんか?
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