『ご利益』の功罪・その1
『ご利益』の功罪・その2
『ご利益』の功罪・その3
『ご利益』の功罪・その4
去年の初め頃から、オンラインサークルの仲間たちと一緒に、
ハーバード大学のヘレン・ハーディカ教授の著書
『Shinto』
を読んできています。
今まで知らなかった神道の歴史が
たくさん書いてあって、
本当に面白いです。
最近の内容で私がすごく面白く感じたのが
『ご利益』
のはじまりについて。
みなさん、神社で良く言われる
『ご利益』
って、いつ頃言われ始めたか
ご存知ですか?
これがね・・・すごく興味深いんですよ。
まず、日本独自の信仰形態だった
『神道』というのは、
朝廷で権力争いの道具に使われます。
天皇を神格化し、神の子孫だとして
その権威と地位の根拠としました。
そして、その側近たちも
それぞれが『神の子孫』だとして
やれ自分の先祖は雷だとか、
うちんとこは天岩戸の事件の時に
あれをやった偉い人だったんだぜ、とか言って
その権威と地位の根拠にしたんですね。
(逆に言えば、その権力争いのために、
天皇を中心とする朝廷の優位性を確保するべく
神さまの伝説というものを作り上げる
必要があったんですね。)
『神さま、えらいー!すごいー!』
と、人々が素直に信じた時代です。
おおらかで素直でいいじゃないですか・・・(ほっこり)
しかし、そのうち、その
『俺のご先祖、神だぜ!』(ドヤァ)
という威張り文句が通用しなくなって来ます。
そう、『仏教伝来』です。ずどどどどーん!!
なんせ、仏様は、日本の神道の神さまたちみたいに
いろいろ失敗したり
やらかしたりしたことがないんですね。
完全無欠の、発生してからずっとこのかた、
異世界にいる、地上に降りたことのない、
仏様ですから。
ヤバイ・・・。
やつらは、すごくしっかりした指導系統もあるし、
経典とかルールとかすごくしっかりしたものが
めちゃくちゃいっぱいあるし、
「人々を救う」っていうみんなが納得する大義名分もしっかりあるし、
大きくて立派で絢爛豪華な『寺』っていう建物とか、
めっちゃすごい『仏像』っていう
拝ませるのに丁度いい形のあるものとか、
見た目明らかに変わっててインパクトがある『僧侶』っていう存在とか、
「拝めばおいらも極楽浄土に行ける」っていう分かりやすさとか
・・・なんか・・・勝てねえ・・・!
と、神さまの後ろ盾でえばってた人たちは、焦るわけです。
ああ・・・完全に足元すくわれた感じですよね。
で、そっから慌てて、
外国からの宗教モンスター『仏教』に対抗すべく
儀式の整備や宗教イベント(大祓とか)の整備とか
いろいろ頑張って体裁を整えていくんですが、
どうしても
『拝めばおいらも極楽浄土』
の誘惑と分かりやすさに勝てないわけです・・・。
そして、神社とお寺の
『寄進(お金)の奪い合い』
という水面下の争いは、
思いっきり仏教側の優位に傾き、
鎌倉時代の初期には、神社は
どんどん地位が下がっていって、
国民はみんな仏さまに夢中になり、
神さまたちはどんどん忘れられた存在に
なっていきつつあるのですが・・・
なんとそこに、
大事件が起こるのです。
そう、
蒙古襲来です!!!
マジでヤベーやつ来たぁーーーーーーーー!!!
続きます!
