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数学者というと、頭は切れるが変人というのがステレオタイプです。

数学は特別な天才だけの学問だというイメージが広くいきわたっています。

 

実際のところはどうでしょうか。

 

 

 

この本を読みました。

 

数学者として将来活躍する少年少女を見抜くことはできるか、

答えが一つの数学の試験祭典は容易か

どのようなコースをたどって数学者になるのか

数学者のピークはいつごろで、どのくらいの年齢までアクティブに研究できるのか

 

世間のイメージとも他分野の理系研究者の感覚とも異なる数学者の実像を思考法がうかがえるエッセイ

 

(裏表紙)

 

という本です。

 

著者経歴

 

河東泰之(かわひがし・やすゆき)氏は

東京大学大学院数理科学研究科教授
1985年東京大学理学部数学科、同大学院理学系研究科修士課程修了、
1989年カリフォルニア大学ロサンゼルス校数学科博士課程修了、Ph.D.取得
東京大学助手、講師、助教授を経て1999年から現職
 

という輝かしい経歴の方です。

 

 

上澄みの人はこう考える、と見ることもできます。

 

しかし、私のようなアマチュア数学愛好家が読んで面白い本でした。

 

 

「数学をより開かれたものに」

という一節をご紹介します。

 

やたらに難しいことをやらせたがる傾向はどの科目でもあると思うのだが、数学が特に問題になる原因は最初にも書いた通り、限られた範囲でいくらでも難しい問題を作れること、しかも問題作成者がその難しさを自覚しないということである。

 

単純に知識を問う問題であれば、知っているか知らないかの2種類しかないし、問題作成者も問題を作っているうちに優しく思えてくるというようなことはない。

 

しかし数学では難しさはいくらでもエスカレートできる。

特に、ゆっくり時間をかけて考えれば何とかなる問題でも時間が足りなければどうしようもない。

 

(中略)

 

数学の難問を無理して多くの人にやらせることは、数学はごく一部の超人的なマニアのための科目だという印象を与えることにしかならないと思う。

 

このことは国民一般の平均的な数学レベルはもちろん、トップの数学研究レベルにとっても良いことは何もないであろう。

 

 

難しい問題で挫折したことが、数学嫌い・苦手のきっかけになった人は少なくないと思います。

 

中学生や高校生に数学を教える者として、変な自慢大会にならないように、気をつけます。

 

 

 

 

 

 

 

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