東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。
昨日、吐き気について東洋医学的な考えとケア方法についてとりあげました。
昨日の記事の続きです。
まずはおさらい。
東洋医学では、吐き気は
「胃気上逆(いきじょうぎゃく)」
という状態と考えます。
少しイメージしてみてください。
食べたものは、
口 → 胃 → 腸
という順番で、体の中を下へ下へと運ばれていきますよね。
※イラストⓒmiki
つまり胃には、食べたものを下へ送り出す働きがあります。
ところが、胃の調子が乱れたり、ストレスや食べ過ぎなどが重なったりすると、この流れがスムーズにいかなくなることがあります。
すると本来は下に向かうはずの流れが、上に戻ろうとすることがあります。
これは西洋医学でいう「胃の逆流」や「消化の乱れ」のイメージに少し近いかもしれません。
この「上へ逆流しようとする状態」を、東洋医学では胃気上逆(いきじょうぎゃく)と呼びます。
簡単に言うと
胃袋のエネルギーが上に上がっちゃうことです。
その結果として起こるのが、吐き気です。
気の流れが悪いときってどんな状態?
胃気に限らず、体の中の「気」がうまく流れない状態を、たとえるなら…
なかなか温まらないファンヒーターみたいなものです。
-
灯油が足りなくてパワーが出ない
-
給油の通り道がどこかで詰まっている
どちらも、ちゃんと動かないですよね。
体の気も同じで、
-
気が足りない状態(気虚)
-
気の流れが滞っている状態(気滞)
このどちらかが起こると、うまく巡らなくなります。
気虚(気が足りない状態)はどんなときに起こる?
たとえば、こんなときです。
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もともと体力が弱い体質
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食事量が少ない、食欲がない
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食事の間隔が空きすぎる
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大きな病気のあと
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出産後
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慢性的な疲れ
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働きすぎ、運動しすぎ
こういう状態が続くと、体のエネルギーが不足してしまいます。
気滞(気が滞る状態)はどんなとき?
こちらは、こんな生活習慣が関係することが多いです。
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ストレスが多い
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感情の起伏が激しい
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食べ過ぎ(特に脂っこいもの・甘いもの)
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味の濃い食事
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冷たいもの・生ものの摂り過ぎ
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体の冷え
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運動不足
東洋医学では、こうした状態が続くと
気の流れが詰まりやすくなると考えます。
結局大切なのはシンプルなこと
こうして原因を並べてみると、
実はとてもシンプルなことが見えてきます。
-
食事のバランス
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ストレスとの付き合い方
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適度な運動
-
体を冷やさないこと
そしてもうひとつ、意外と大事なのが
呼吸です。
呼吸が浅い状態が続くと、気の巡りも悪くなりやすいんですね。
吐き気としゃっくりは実は仲間?
昨日の記事では書き忘れてしまったのですが、
しゃっくりも実は「胃気上逆」の症状のひとつです。
しゃっくりは、気が一瞬「上」に逆流する状態。
吐き気の場合は、
「今にも上がりそう…」という状態が続く感じ。
そしてそれが強くなると、嘔吐になります。
食後にしゃっくりが出て、そのあと吐き気を感じた…
という経験、ありませんか?
実はこれ、東洋医学的には同じ流れで説明できるんです。
吐き気のタイプ
中医学では、吐き気(悪心・嘔吐)にもいくつかのタイプがあると考えます。
たとえば
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食べすぎで胃に食べ物が停滞するタイプ
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胃腸が弱っているタイプ
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ストレスの影響で胃の働きが乱れるタイプ
-
外から入った「寒さ」や「暑さ」の影響
などです。
吐き気のときに
-
酸っぱいものがこみ上げてくる
-
水っぽいものを吐く
など、症状の違いがあるのもそのためです。
つわりはどう解釈する?
ここまで読んでくださった方の中には、
「じゃあ、つわりの吐き気はどう考えるの?」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
妊娠中の吐き気(妊娠悪阻)は、
また少し特徴のある状態です。
このお話は少し長くなるので、
次の記事でお話ししますね。
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