《中編》 より

 

 

【ダッバワラー】
 西インドの商都ムンバイには、ユニークな弁当運び屋がいる。その名も「ダッバワラー」 (p.156)
 2002年のフォーブス誌によると、17万5000から20万もの弁当箱が毎日、4500~5000人のダッバワラーによって運ばれ、時間の正確さのみならず、600万個にたった1件の間違いと、技術に頼る西洋人から見れば驚くべき精密さだったことが明らかになった。(p.159)
 インド人の怠け癖の実態を知っている人ほど、これだけの人的ネットワークサービスが成功しているなどと言う話は、信じがたいだろう。
 インド進出を考えている日本の物流企業は、この事実から「イケル!」と確信するかもしれない。

 

 

【インドカレー】
 ひと口にカレーといっても、地域ごとの差異もあり、味付けや素材もまちまち、油っこいドライカレー風は北、淡白なスープカレーは南、ベンガル地方のようにヒルサ(川をさかのぼるニシン科の魚の一種)の入ったカレーが名物のところや、南のケララ州のようにココナッツオイルをふんだんに用いる地方もある。(p.164-165)
 カレーの風味を決めるのは、各家庭に固有なガラムマサラだけれど・・・
 マサラ粉はいわば、日本のしょうゆみたいなもので、味付けの基本なのだ。だから、料理のほとんどに使われる。(p.165)
 しょうが入りのマサラチャイはおいしく感じられることもあり、風土に合った甘味飲料といえなくもない。(p.170)
 へぇ~、カレーのみかと思っていたら、料理のほとんどで、しかも、お茶にも。
 「だったら、日本人もスーパーでガラムマサラを買ってきて、いろんな料理に使ってみたらイイカモ」と思ったりする。いろんなスパイスが混ざっているガラムマサラには、脳を活性化する効果もあるらしい。日本人ならボーっとしてしまうような熱い国なのに、冴えた頭脳を持った人が多いのは、スパイスを多用する食生活で、脳が常に活性化されているからなのかもしれない。

 

 

【辛い味を消したい場合】
 チリ好きのインド人は、緑の唐辛子の小皿が必ず料理についてきて、生のままで平然とかじったりする。辛みを消すには水をがぶ飲みするより、砂糖を食べることで、ピリリとくる舌を相反する甘みで緩和するのである。食後、伝票の載った皿に薄緑色の米穀まがいのフェンネル(ういきょう、ハッカのような涼味のハーブ)の口臭消し兼消化剤とともに、氷砂糖がついてくることもあるのはそのせいだ。(p.167)
 こういうわけで、辛い物を食する文化では、甘さも必然的にエスカレートするようになるのである。
    《参照》   『笛吹きインドひとり旅』 うえの善巳 (中央アート出版)
              【インディアン・スイーツ】

 

 

【激辛食文化の宿命】
 一般に辛口派は甘いものを嫌う傾向があるが、これはインド人には当てはまらない。インド人は辛いだけでなく、甘いものに目がない国民なのである。それも極端な甘党で、日本人のわたしはただただ閉口する。(p,170)
 “辛口派は甘いものを嫌う傾向がある”とあるけれど、これが当てはまるのは“繊細な味覚”が機能している日本人くらいだろう。キムチに代表される激辛食文化の韓国で生産されている眞露も、本場直輸入焼酎は甘すぎて日本では売れず、甘さをおさえたジンロとして販売しているのである。
    《参照》   『韓国人のまっかなホント』 金両基 (マクミラン・ランゲージハウス)
              【正宗】
 インドは糖尿病患者が5000万人以上という世界一の糖尿病大国で、肥満体も多く、主婦などサリーの下から醜い下腹がはみ出している。(p.171)

 

 

【手食文化】
 パンをちぎるのも、右手だけだとちぎりにくいし、私は結局平気で両手を使っているが、インド人はみな器用に右手のみで割っている。左手は脇につけたままだが、器のカレーをご飯に掛けたり、食後の水の給仕には、使われる。(p.176)
 インド人は不浄な左手は使わず、スープやヨーグルトでさえ右手だけで掬って器用に食べている。右手だけで器用にこなす手食の記述を読みながら、インド人の数学の才能と関係あるのでは・・・と思ってしまった。
 脳神経は左右交差しているから右手の複雑かつ頻繁な動きは左脳を励起する。モンテッソリーの教育法では手の動きと脳の働きは連動することを前提にしているけれど、密教を体験する過程でグルの思念に合わせて弟子のムドラー(手印)が完璧に連動する場面を見ているから、モンテッソリーの認識は正しいと思っている。
 この読書記録を書きながらであっても、冴えている時はサクサク打てるけれど、そうでないときはミスタッチが多くなってしまう。脳と手(指)の動きは明らかに連動している。
    《参照》   『「音読」すれば頭がよくなる』 川島隆太 たちばな出版
              【指先運動で頭がよくなるの嘘?】

 

 

【ドラック容認国】
 「ガンジャ」という大麻も比較的容易に手に入るため、ドラッグ常習癖も自然と培われる。・・・中略・・・。
 インド社会が麻薬を大目に見る理由のひとつには、ヒンドゥ教徒が「ガンジャ」の吸引を宗教上認めているせいで、祭祀の際に、「チラム」と呼ばれるパイプから吸い込んで、神との一体感を求めるためだ。とくに破壊をつかさどる「シヴァ神」と大麻の関係は切っても切れない。とぐろを巻いた長髪でコブラを首に巻きつけたシヴァがチラムをふかしている肖像図はよく見かける。・・・中略・・・。

 誰かが吸っていると、癖の強い甘ったるい芳香が立ち込めるので、すぐわかる。「バング」といって、大麻を練ったねずみ色の塊を、ヨーグルトやバナナなどと混ぜてミックス状にしたバングラッシー(大麻入りヨーグルト)ジュース)や、バングシャーベットなどもおおっぴらに売られている。・・・中略・・・。濁ったオリーブ色-の大麻ジュースは胃から直接吸収されるため、効果てきめん、一躍あちらの世界へトリップさせてくれる。(p.185-187)
イメージ 1
 p.186 には、チラムをふかしているシヴァ神のイラストがあって、その下には「シヴァ神を見ならってイッパツ決める!」と書かれている。で、それを見たチャンちゃんは、「いいじゃん、いいじゃん」と思ってしまった。だから、上掲写真に取り込んでおいた。
 日本はいまだに「闇の支配者」の統制下にあるけれど、世界の潮流は明らかに大麻解禁に向かっている。神道に不可欠な大麻は、特に日本人にとって、大いなる覚醒をもたらす優れものなのだし、昔は普通に食生活に入っていたから病気に強い体になっていたのである。
 インドに旅行する機会があったら、一番大麻含有量の少ない「ライト」のバングラッシーを数百円で体験してみるのもいい。「ライト」ならチョット元気になる程度で、「イッパツ決める!」のなら「ストロング」で。
 ネットにあったデリー現地のバングラッシー情報 ⇒ まつもとりっぷ
 但し、インドに長期滞在して、バングに嵌るのは感心しない。そこそこにすること。
   《参照》   『深夜特急 第2便 ペルシャの風』 沢木耕太郎 (新潮社) 《前編》
              【ヒッピーたちの饐えた臭い】

 日本人を覚醒させる大麻に関する重要な知識。
   《参照》   『地球維新 vol.3』 白峰由鵬・中山大将 (明窓出版)
             【麻薬と大麻は別のもの】

 もしも大麻に関する世界の構図が分かっていないのなら、下記リンクに紐付くリンクをすべて末端まで辿ってください。
   《参照》   『宇宙のヘソ富士山と共にアセンションせよ』 滝沢泰平 (ヒカルランド) 《後編》
             【医療大麻 <7月3日の記事から>】
   《参照》   『こんな世の中だからこう生きよう』 中丸薫 (ヒカルランド)
             【麻の栽培】

 

 

【ヒジュラ】
 長い列車の旅で退屈を持て余していると、どこからともなくしゃなりしゃなりと現れ出るのがヒジュラ(Hijra)だ。ヒジュラとは、驚くなかれ、女装して歌や踊りを披露するインド特有の幇間(男芸者)だ。(p.203)
 ヒジュラとは、ウルドゥ語で種族から離れることを意味し、別称キナールともいうが、全土でさまざまな呼び名がある。(p.204)
 ヒジュラさんたちはカースト外の身分で、列車内でバクシーシ(施し)を要求して稼いでいるらしい。

 

 

【日本とインド】
 インド人は大の親日家だ。日本はインドにとって、最大の資金援助国(政府開発援助ODAの最大受給国で約3500億円)で(デリーやチェンナイのメトロ新設も日本が支援)、親日意識は思いのほか強いのだ。(p.214)
 日本とインドが、良好な関係となっている過去の経緯・理由は、いくつもあるけれど、岡倉天心とタゴールの交流、チャンドラ・ボース、パール判事等に関しては、知っている人が多いのだろう。
  《参照》  『縄文八咫烏直系! 吉備太秦と世界のロイヤルファミリーはこう動く』 板垣英憲 (ヒカルランド)
           【2013年11月:天皇陛下、シン首相に対し、直々にセキュリティーシステムの開発依頼】
  《参照》  『若きビジネスマンはインドを目指す』 芝崎芳生 (プレジデント社) 《前編》
             【チャンドラ・ボーズ】
  《参照》  『悲しい日本人』 田麗玉 たま出版 (その2)
             ◆ 『東京裁判』はどのようなものであったか

 飯山一郎さんのブログ ◆2017/09/13(水)3 モディ首相が先頭に立って歓迎の準備を完了 に、下記のYouTube動画が紹介されているのを見つけました。3分半の短い動画ですので、是非、ご覧ください。
   《参照》  安倍総理が深い礼をした直後、それは起こった!

 

 

<了>