
フルート奏者の著者は、いろんな音楽祭で世界を巡っているらしい。そんな中でインド滞在中のことを、口語で楽しく書いている。2005年7月初版。
【インドの子供たち】
インドの女の子供達の多くは、12歳から14歳で結婚する。
《参照》 『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン 白水社
インドの女の子供達の多くは、12歳から14歳で結婚する。
♪じゅうごでねえやはよめにいき・・・・の世界が、この国ではまだあたりまえなのだ。早婚がイコール不幸な女性の生き方だとは思わないが、不幸なのは選択の余地がないことだろう。「生きる目的が分からない」 と言ってツルんで自殺する日本の若者(バカモノ)と比べて、どちらが不幸なんだろうか? (p.29)
このようなインドの実態は、小説にもなっている。《参照》 『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン 白水社
【インディアン・スイーツ】
このインディアン・スイーツっつー代物が面白いんです。たくさんの種類があるんだけど、1.甘い 2.すごく甘い 3.死ぬほど甘い。の3段階に大別されます。食べたことのないあなたに! ぜひ、レヴェル3、シロップ漬けのタイプを差し上げたい。(p.14)
そんなん言うなら、出してちょうだい!
本体も甘いのですがシロップが・・・砂糖って水にこんなに溶けるんかい! なにかインドの魔術を使っているに違いない。(p.14)
その魔術で、ついでに本の中から出てきて欲しいよねぇ~~~。
【インド料理】
《参照》 『LOVE&FREE』 高橋歩 (サンクチュアリ出版)
日々の探究の結果、決定的に違うのは材料の、例のパーム油と、ギー(ヤギの乳からつくる脂)のようだ。 ・・・(中略)・・・ 。
そして最大に違いは、野菜の味なのだ。インド野菜の味の濃いこと! (p.35)
インド料理といえばすぐに思いつく様々な香辛料なら日本中どこでも100円ショップで容易に手に入る。ガラムマサラなどをチョット加えるだけでインドカレーの風味は家庭で簡単に作れてしまう。しかし、ここに記述されているのは油脂系統である。ギーは日本でも手に入るけれど、パーム油はなかなか手に入らないと書かれている。
そして最大に違いは、野菜の味なのだ。インド野菜の味の濃いこと! (p.35)
インド料理って皆さんが思っている以上に油を使います。しかもパーム油(ヤシ柚)が多いので、毎日食べ過ぎているとだんだん、胃腸の内壁が脂でコーティングされたような感覚になってきます。(p.46)
でもって薬を飲むことになるのだけれど、インドの薬はちょっと違う
以前、頭痛薬買ってきてもらって飲んで、あまりの効き目にたまげた経験から言って、インドの売り薬ってものすごくつよい(と思う)んだ。翌日にはすっかり下痢も止まってすっきり。インドではいままでハラをこわしたら最後、正露丸大量投与しようが3日間絶食しようが、結局、日本に帰るまで治らない、ってパターンだったのに・・・・。(p.47)
食べ物の味だけじゃなくて薬も強烈に濃いのだろう。インドは何でもかんでも ”濃い”。《参照》 『LOVE&FREE』 高橋歩 (サンクチュアリ出版)
【 「濃い」 】
【蚊対策】
「モスキート超音波撃退器」 を持っていた。 ・・・(中略)・・・ 。
ところがこいつ、ぜーんぜん効果なかったんだ。
インドの連中に
「ここ蚊にはニホンゴは通じないよ」 と笑われてしまった。
試行錯誤を経て、結局いちばん効果があるのは、クラシカルな蚊取り線香だと言うことを発見。(p.64)
ということで、インドの田舎を放浪するつもりの方は、蚊取り線香を1缶持参していったほうがいいかもしれない。 ところがこいつ、ぜーんぜん効果なかったんだ。
インドの連中に
「ここ蚊にはニホンゴは通じないよ」 と笑われてしまった。
試行錯誤を経て、結局いちばん効果があるのは、クラシカルな蚊取り線香だと言うことを発見。(p.64)
【街中のウシさん】
インドの街中にウシが闊歩していることは良く知られている。ヒンズーではウシは神聖な動物で、ヒンズー教徒は牛肉を食べないため、天敵(?)もおらず、神様の乗り物だから、店先の果物なんぞを失敬されてもそうそう手荒くは扱えず、なので彼ら(彼女ら)は我が物顔でそこらをうろついているのだ。でも、もともとはどこから来たのだろう? (p.85)
さて・・・
もともとはみんな、「飼いウシ」 なのだそうだが、年をとって乳が出なくなると、飼い主がエサをやらなくなるのだそうだ。そうするとウシは 「グレて」 家出し、「野良ウシ」 となってこれまた街中で乱暴狼藉をはらたく、というわけ。
これまたインドらしい話であります。(p.85)
まったく。これまたインドらしい話であります。(p.85)
【ターバン】
シーク教徒のみなさんが頭に巻いているターバン。しげしげ見ていたら笑いながら説明してくれたのだと言う。
毎朝ご丁寧に巻いているのかと思ったら、なぁ~~んだ、ズル~~~。
《参照》 『驚異の超大国インドの真実』 キラン・S・セティ (PHP研究所)
【シーク教徒】
シーク教徒のみなさんが頭に巻いているターバン。しげしげ見ていたら笑いながら説明してくれたのだと言う。
われわれのターバンの巻きかたにはソフトタイプとハードタイプがあって、 ・・・(中略)・・・ 夜寝るときはカポッとはずして、翌朝またカポッとかぶるんじゃ。(はじめて聞いた・・・) (p.108)
こちらも、始めて聞いた・・・。毎朝ご丁寧に巻いているのかと思ったら、なぁ~~んだ、ズル~~~。
《参照》 『驚異の超大国インドの真実』 キラン・S・セティ (PHP研究所)
【シーク教徒】
【ベッチィー】
パツキンって、金髪を引っ繰り返して言っているんだろうけど、ベッチーって言う名の有名な金髪美女がいるのだろうか? 知らないけど・・・。
イギリスの支配階級が持ちこんだのだと思うけれど、インドの上流階級の習慣に 「ベッチー」 というのがありましてぇー・・・・・正確には 「 Bed Tea 」 なのですが。モーニングコールみたいなものなのです。 ・・・(中略)・・・ 。
知らなかったときには 「ベッチーは何時にする?」 と訊かれて、「いやあパツキン美女のご訪問までつけていただかなくても・・・」 と思いました。(p.139)
インドリッシュでは、ベッティーがベッチーになるのだろうか?知らなかったときには 「ベッチーは何時にする?」 と訊かれて、「いやあパツキン美女のご訪問までつけていただかなくても・・・」 と思いました。(p.139)
パツキンって、金髪を引っ繰り返して言っているんだろうけど、ベッチーって言う名の有名な金髪美女がいるのだろうか? 知らないけど・・・。
【ラーガ】
全編に渡ってくだけた感じの記述で一貫している中、職業音楽家らしいマジな記述がこれと下記である。
現代のインド音楽は決して神秘主義的なものではない。だが、北インドの古典音楽は、季節や時間と密接に結びついている。春には春の、夜には夜の、演奏すべき、聴くべき曲が決まっているのだ。それらの約束事と理論、ボクたちの概念でいう曲の調性や曲想、両方を含めて 「ラーガ」 と呼ぶ。(p.140)
広辞苑にもあるけれど、季節や時間との関連までは書かれていない。全編に渡ってくだけた感じの記述で一貫している中、職業音楽家らしいマジな記述がこれと下記である。
【インド楽器の特性】
サーランギというインドの楽器について
オバケが一緒にうかれて共鳴してたんじゃないことが分かって、ちょっと残念。
サーランギというインドの楽器について
左手で3本ある主弦を押さえるところは二胡やチェロと似ているのだが、最大の違いは主弦の下に数十本の共鳴弦を持つことだ。
この共鳴弦はインドの楽器特有のもので、シタールやサロードにもある。これによってあのインド古典音楽特有の 「ドヨーン」 とした響きになるのだ。(p.141)
なぁ~~るほど~~~。この共鳴弦はインドの楽器特有のもので、シタールやサロードにもある。これによってあのインド古典音楽特有の 「ドヨーン」 とした響きになるのだ。(p.141)
オバケが一緒にうかれて共鳴してたんじゃないことが分かって、ちょっと残念。
同時にハーモニーによるバクアップを拒否する響きになるとも言える。西洋音楽がセバスチャン・バッハ以降、機能的なハーモニーの連結によって色彩、構造美を表現しようとしたこととは正反対の方法を向いているわけだ。(p.141)
《参照》 『三位一体モデル』 中沢新一 (東京糸井重里事務所)
【合理化】
【フルート奏者】
「フルート奏者」 でありますから、オシゴトに持っていかなけらばならないのはまず 「フルート」(あたりまえ)。でも海外でフェスティバルとかに来ていると、周囲のもの、見るもの聴くものすべて珍しくおもしろく・・・。
・・・(中略)・・・ 。
マネージャーから 「フルート拾ったんですけどっ!!!(怒)」 って電話かかってきたこともあったっけ・・・。 (p.162-163)
まぁ~、なんちゅうか・・・立派。・・・(中略)・・・ 。
マネージャーから 「フルート拾ったんですけどっ!!!(怒)」 って電話かかってきたこともあったっけ・・・。 (p.162-163)
【ミュージシャン】
イミグレイションで職業を聞かれ、「ミュージシャン」 と応えると、インドやタイやキューバでは、それなりに敬意を払ってくれるけれど、
《参照》 『裏のハローワーク』 草下シンヤ 彩図社
イミグレイションで職業を聞かれ、「ミュージシャン」 と応えると、インドやタイやキューバでは、それなりに敬意を払ってくれるけれど、
ニホンの税関なんぞはうさん臭い目で見られたあげくにすべての荷物を開けられかねない。 ・・・(中略)・・・ クスリとか、ハッパを持ちこむ 「ミュージシャン」 が実際多いのだそうだ。アメリカ的文化圏ではかなり、「ミュージシャン」 イコール 「バカ」 ですからね。(p.167)
ちょっと気の毒だけれど、業界として故なきことではないので、どうしようもない。《参照》 『裏のハローワーク』 草下シンヤ 彩図社
【運び屋(スマッグラー)】
<了>