■怒りの頂点で記憶が消える
 
 
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◆  妹の大切な宝物
 
 

妹は小さな頃から

視力が弱く体も弱かったけれど、
 
人一倍努力家で、誰よりも
思いやりに溢れていた。
 
 
そんな妹のそばにずっといてくれた友達が、
明らかに挙動不審な動きをする別な子を連れて、勝手に家に上がり込んでいる。
 
 
妹はうつむき、涙を堪えていた。
 
 
 
私『ねぇ、妹になにしたの?』
 
A子『べ、別に何もしてないよね?!ね?!』
 
妹『う、うん...』
 
 
 
 
妹に、なかば半強制的に返事をさせる。
 
同時に、挙動不審なA子が
慌ててカバンを隠したのを
私は見逃すはずがなかった。
 
 
 
明らかにおかしい!!!
 
 
 
急いで妹の部屋を確認すると...
 
 
大切にしていたアクセサリー、
CDや本が、忽然と消えている。
 
 
 
ガシャンッッ!!
 
 
頭の中で、ガラスが割れるような、
何かが弾けるような音がした。
 
 
 
『ふざけんじゃね〜よ!盗ったもの、ここに全部出せ!!』
 
気づいたら、カバンを隠した
A子の胸ぐらを掴んでいた。
 
 
『何したんだよ!正直に言えよ!!!』
 
 
 
ありえないくらい、口が勝手に動く。
 
 
心臓がバクバクして、頭が痛い。
 
 
 
こんな私に、ほとんど微動だにせず、
ため息まじりでカバンの中から
次々に出てくる妹の大切な宝物たち。
 
 
そして、家族しか
場所を知らないはずの財布。
 
 
 
『ごめんなさい...』
 
 
謝ったのは、なぜか妹だった。
 
 
 
A子『だって、○○ちゃんがあげるって言ったから...!ねぇ?!チッ...』
 
 
B子『う、うん!そうそう!』
 
 
私『出てって....今すぐここから出ていけ!!』
 
 
妹がひたすらに
『ごめんなさい...』と泣いていた。
 
 
 
実は、このあとの記憶は
ほとんどありません。
 
 
人は怒りが頂点に達すると
記憶が消えるのかもしれません。
 
 
妹は、今までずっとそばにいてくれたB子は
何も悪くないと言いました。
 
 
仲良しでいたいと...
 
 
 
だけどB子は、その後A子に付いて
回るようになり、妹から離れていきました。
 
 
この時ばかりは、
すごく胸が苦しくなりました...
 
 
 
自分の価値観だけでものごとを捉えると、
助けたいと思った相手には
望んでいないことだったりします。
 
 
 
だけど、私はこの時の行動は
後悔していません。
 
 
妹を本気で守りたかったから。
 
 
守らなければ、
ずっとつらいままだとわかっていたから。
 
 
 
 
妹は、たくさんの悲しみを乗り越えて、
今、素晴らしい友人に囲まれています。
 
 
妹がいつもみんなを幸せにしてくれる
魔法の言葉。
 
 
『感謝だよ〜✨』
 
 
生きる強さを優しさを教えてくれる
大好きな妹。
 
 
 
あなたが妹に生まれてくれて、
お姉ちゃんは幸せです。
 
 
恥ずかしいけれど、妹にきちんと伝えよう。
 
 
あなたが誰よりも大好きだってこと...
 
 
 
〜つづく〜
 
 
 

 

 

 

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