4月14日、奈良當麻寺の練供養会式を参拝してきました。
国宝「綴織當麻曼陀羅」を蓮糸で織り上げたという中将姫の命日法要だそうです。
境内に100mもの“来迎橋”が架けられ、金色に輝く菩薩様が行列をなして極楽浄土に見立てた本堂とこの世を往来されます。
僧侶や楽隊、お稚児さんをも引き連れての荘厳な行列を見上げ、中将姫が生きながらに阿弥陀如来に召された様子を拝みます。
極楽浄土は日の沈む西の果て“西方”にあるとの概念に基づき、夕刻から始まる行事です。
夕陽に向かって菩薩様の隊列が本堂へと進まれる光景は、中将姫をお連れして浄土に昇天される様子を視覚化したものなのだそうです。
薄曇りのお天気でしたが、本堂へ向かわれるクライマックスではさっと雲が切れて西陽が射し、お姿が金色に輝きました。
心地よく境内を吹き渡る風が菩薩様の衣をなびかせる様子も、人の営みと自然のリズムが共演するありがたい景色でありました。
門前にあります休憩処さくら坂のオーナー様に事前から色々と案内いただいたおかげで、感慨もより一層深いものとなりました。
このような大掛かりな法要を毎年続けるには、寺院のご尽力だけでは叶わぬこと。檀家の皆様の志にも敬服です。
事前に拝見した取材番組では、菩薩役を務める方々に「手を合わせて拝む人もいるお役目ですから」と指導される場面もあり、
ただ形式を整えるだけではなく本質が受け継がれてきていることが窺い知れました。
1000年以上続けられているという法要。
奈良の懐の深さに、現代人がどこかで置き忘れてきた大切なものを感じさせてもらえました。
當麻寺を訪れるのは2回目。
宝物館に安置される「二十五菩薩来迎像」に再会できるのも楽しみでした。
練供養会式の菩薩様たちでもあります。
當麻寺HPからお借りしました
優美な曲線で表されたたおやかなお姿と穏やかな表情がたまらなく好きです。
宝物館には中将姫が織り上げた曼陀羅の写本も展示されてました。
原本より縮小版で江戸時代に描かれた彩画でしたが、穏やかさで満たされた様相に変わりはなく。
心に平安をもたらしてくれる感じがあって、いつまでも眺めていたかったです。
當麻曼陀羅は観無量寿経の世界観を表しているそうです。
西方極楽浄土を視覚化して仏教の教えを分かりやすく説くための画。
鮮やかな青空に彩雲に乗った天女が飛翔してる様子が特に好きです。
こちらで細部まで観察することができますよ↓










