山里にあります素敵な音楽サロン摂津響Saalにピアニスト梯剛之さんが6年ぶりにお越しになりました。
先月クリスマスマーケットに参加させていただいた会場へ、今度は世界で活躍されているプロの演奏を聴きに訪れました。
摂津響Saalの振り幅も素敵でしょ?
今確かめてみたら、すでに5回!こちらで梯さんの演奏を聴いていたようです。
今回は6年ぶり6回目だったようです。
私は梯さんのピアノの音色が好きなのです。
地元にお越しになると知り、腰を抜かすほど驚いたのが17年冬。それからずっと欠かさず訪れています。
今回は、ヴォルフガング・ダヴィッドさんというバイオリニストとのデュオでした。
ウィーンでご一緒に活動されているそうです。
サロンオーナー山口さんの投稿から借用
ヨーロッパの情緒あふれる音色が響く室内。
ハラハラと秋の葉が風に舞うのを窓越しに眺めながらの鑑賞。
さっきまで自宅に居て、まだ日常感が切り替わらないなかで体験する世界高峰の音楽。
これ以上の贅沢ってあるのかしら。
夢を見てるようでした。
この日のプログラムはこちら
✢シューベルト
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番イ短調 作品137-2,D385
✢プーランク
ヴァイオリン・ソナタFP119 「ガルシア・ロルカの想い出に」
✢モーツァルト
ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調 K.304(300c)
✢ラヴェル
ヴァイオリン・ソナタ ト長調
と、連ねたところで私にはさっぱり連想がつかないのですが…、
3曲目のモーツァルトはよく耳にする曲でした。
モーツァルトがパリで公演中にお母様が亡くなられ、悲しみの中で作曲した曲だそうです。
それを知って聴いていると、パリの石畳や石壁、モーツァルトの心情が感じられるかのよう。
そのタイミングで風が吹き、枯葉がザ〜っといっせいに散ってゆく。
演出、出来過ぎ…
梯さんはピアノを控えめに、ヴァイオリンが引き立つようにと配慮されていたのは少し残念でしたが、
そのぶん、これまで聴いたこともないような厚みのある弦の音色を満喫させてもらえました。
何とも言えない音色でした。
よくわからないけれど、きっとこのヴァイオリンもただならぬ名器なんだろうなぁと。
そしてダヴィッドさんの、腕はもちろんのこと温かいお人柄がこの音色を紡ぎ出すんだろうなぁっと。
肩で踊ってる飴色に艶光りした楽器に視線が吸い寄せられるのでした。
後で知りましたが、1724年製Carlo Bergonziというヴァイオリンだったそうです。
オーストリア国立銀行から貸与されてるものだそうです。
よくわかりませんが、個人で所収できないほど貴重なものということなのかな
ぜひ聴いていただきたいです!
東京での開催が予定されているようなので、可能な方は行かれてください‼︎
12月15日(月)14時〜 東京文化会館(上野)
摂津響Saalさんでと同じプログラムのようですよ。
2曲目のプラークン「ガルシア・ロルカの想い出に」は戦死した友人を偲ぶ曲なのですが、戦場のリアルな緊迫感が表現されています。
全景というより現場に置かれている一個人が感じている空気といった感じ。
恐ろしいです。感覚に訴えてくる強いメッセージ性がありました。
これはもちろん、ウクライナやガザへの追悼と抗議の気持ちが込められていたものと察しております。
クラシックでこんな曲もあるのだなぁと意外であり、聴けたことが貴重でした。
アンコールにも4回応えてくださり満場に満足感があふれるフィナーレ。
CDも完売しておりました。
アンコール曲
✢チャイコフスキー/無言歌
✢ブラームス/ハンガリー舞曲第2番
✢ドヴォルザーク(クライスラー編曲)/母が教えてくれた歌
✢クライスラー/おもちゃの兵隊の行進曲
この日は12月3日。
母がくも膜下出血で倒れた日。4年後の命日よりも様々な思いが去来していつもより深く仏壇に頭を下げる日なのです。
今現在の母はどんな思いで下界を眺めているのだろう?そんな思いを携え訪れた音楽会の曲目がこんなだと、泣くしかない。
ダヴィッドさんにお礼を伝えさせてもらいました。伝わってるかどうかは怪しいが…
偶然は必然というからには、最高級の演奏に母からの返事を乗せて届けてくださったのだと思っております。良き日になりました。
CDプレーヤーないのだけど記念にと
個人的な話も挟んでしまいましたが、お二人の演奏があまりにも素晴らしかったので皆様にもご紹介したく思いました。
京都でもまだチャンスはありまして、梯さんのピアノソロが12月25日京都アルティであるようです。
透き通る音色をぜひ体験なさってください!




