評論家だからこそ、
実体のないラーメン勢力を
捏造するような企てには
乗れないよ
(p59)
2020年、ドラマ化をきっかけにビッグコミックスペリオールで連載中の「らーめん再遊記」。気づけば連載3年を超えました。第1集、第2集、第3集、第4集、第5集、第6集に続いて、第7集が2023/5/3に発売されました。
「らーめん再遊記」としての5つ目のストーリーが、第5集の後半から続き、この巻の前半3話で締めます。修業元の師匠に、破門した元弟子をテレビ番組で引き合わせるというサプライズで破門を解かせて大団円…と思いきや、ここに至る流れ自体が一つの系統を作り上げようとする動きだったというもの。最初のストーリーに出てきた、若手職人の代表格とされる米倉が仕掛け、そこに芹沢も乗って作られたという話が、テレビ番組の後に語られるという展開でした。
冒頭の引用部は、その場にいつつもテレビには出演しなかった、評論家の有栖によるコメント。評論家が当事者になるべきではないという矜持の表れであり、私にとっても考えさせられる一言でした。
そして、後半の6話を使って6つ目のストーリーが始まります。軸になるのが若手フードコンサルタントの小宮山。様々な飲食業にアドバイスをしつつ、ラーメン屋からの依頼は受けようとしない。彼自身がラーメン店の経営に失敗した過去があり、それを巡って芹沢とひと悶着があったので…という展開。引き続き登場するグルタくんと、小宮の事務所にいる川瀬さんがコメディタッチを繰り広げつつ、芹沢が小宮山にラーメンのコンサルタントを依頼して、小宮山は自身がかつて失敗したラーメンを見つめなおしていきます。その流れで、次の第8集へと続いていくわけです。
気になったのは、巻末の予告で、第8集が7月に発売されることが予告されていること。これまでは半年に1巻程度のペースだったので、急に早くなりますね。
