この日のバルセロナは、よく晴れていました。
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ホテルの部屋には、若手作家の作品と思われる作品が飾られていました。
ホテルで朝食をとり、白いバスで観光に向かいます。
 
今日は、バルセロナを出発し、国境を越えてフランスに入り、カステヌーペルピニャンを観光し、カルカソンヌまで行くことになっています。
 
【カステルヌーまでの車窓風景】
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バスは、地中海岸から5kmほど内陸側にある [ E-15 ] と表記されている高速道路を走りました。バルセロナ⇒ジローナ⇒フィゲレス⇒国境⇒ペルピニャンという順番で北上して行きます。
途中、中世に作られたと思われる水道橋がありました。
国境近くになると、フランス方面を示す、スペイン語とカタルーニャ語の二つで書かれた標識をいくつも見ました。
田園の所々には防風林がありました。南仏特有のミストラル対策なのでしょう。
【ミストラル】
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道路沿いに高い山はありませんが、小高い丘陵が連続していました。
国境付近になると、左側にピレネー山脈が見えるはずでしたが、北上するにしたがい、次第に曇ってしまい、見えなくなってしまいました。
 
お母さんお気に入りの薄茶色のジャケットは、昨日の雨に濡れてしまったので、乾かすために、スーツケースの中には入れずに、座席の背に掛けておいたのですが、この薄茶色のジャケット茶色の肩掛けカバンは、数時間後に消えることになります。
 
バスは50人乗りですが、ツアー客は全部で10組20人ですから1人2席です。阪急交通社さんは、観光客の快適さを考慮してこのような配慮をしているのだそうです。ナイスですね。
 
【カステルヌー】
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カステルヌーがある国境付近の地域は、現在はフランスですが、かつてはスペイン領だったところなので、中世のカタロニアの城壁建築が色濃く残る村だということです
村に向かう途中、村全体を見渡せるところで停まって写真撮影です。
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南フランス一帯には、略奪から集落を守る為に山の上に造られた城壁で囲まれた村がいくつもあります。このような村は“鷹の巣村”と呼ばれています。
 
【カステルヌーの城壁内】
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村を囲う城壁の入り口(城門)です。
補修工事中の車が止まっていたのでこんな写真です。
城門の内側に入ると、家々に挟まれた道路兼排水路のような狭い坂道を登ってゆきます。
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このアーチを潜って村の最高地点まで行く予定だったのですが、オフシーズンだからか、道が封鎖されていたようで、この地点までしか行くことができませんでした。
南フランスの家々は、屋根瓦が赤壁はベージュというのが基本のようです。来る途中で見た新しい家々も、この色彩で建てられていました。緑が燃える季節でも、紅葉の季節でも、葉が落ちた季節でも、遠くから見ると綺麗です。
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外壁の高い所、中央にマリア様?のような像が置かれている家がありました。
右端の穴は、お馬さんを繋ぎとめるために、穴の空いた石を埋め込んでいるのだそうです。
添乗員の原田さんが、お母さんに初めて声をかけてくれた時、「天使の原田が、お手伝いします」 と言ったので、思わず笑っちゃいました。なので歓迎突っ込みで 「へぇ~、エンジェルに会っちゃったよ~。男だし~」 と言いました。本来エンジェルに性別はありませんが・・・。原田さんは、「お父様が40歳の時に生まれた」ということで、高齢者の扱いが上手な方でした。なので、お母さんは楽しい旅ができました。イメージ 8
バスに戻り、「ママと一緒に写真を撮ってもいいですか」と言って、
イタリア人運転手のマッシモさんと写真を撮りました。
 
カステルヌーは、今回の旅で訪れた3つの村の内の一つですが、
先んじて、個人的な印象で順位を付けると、
① ルション  ②ゴルド  ③カステルヌー ですね。
 
南仏プロヴァンスの一般道には、センターラインのない狭い道がたくさんあったのですが、マッシモさんは、ほとんど減速することなく路肩のライン上を走って対向車とすれ違っていました。「大型バスなのに、さすが、プロフェッショナル」 と感心しながら田園風景の中のドライブを楽しむことができました。
 
南フランスにはブドウ畑がたくさんあります。ブドウ棚を低く作るのは、日当りの違いから品質にバラツキが生じないようにするためで、腰の高さくらいにしているのだそうです。
フランスも暖冬の影響で、11月中旬になっても葉っぱの青いブドウ畑がかなりありました。もうちょっと紅葉していたら綺麗だったでしょう。
 
【昼食】
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和傘のような円錐型屋根のレストランで昼食です。
内部の壁には、この地方で使われていた昔の日常生活用品がいろいろ飾られていました。
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メインはステーキです。貢一は二人分のステーキをナイフとフォークで薄く切り、お母さんは、日本から持ってきた割りばしで食べます。そうでなくても食べるのが遅いお母さんですから、こうしないと皆さんに迷惑が掛かってしまいます。
 
家では肉類を買うことはありませんが、旅行中は外国の食文化を体験するために、ステーキを食べました。なので、二日後まで、胃がドロ~ンとした不快な感じが続きました。
 
リンゴのスライスをピザ生地に載せて焼いたようなデザートが出てきました。このデザートの横に割り箸が置いてあるのを見た原田さんが 焼き鮭の切り身みたいですね」 と言いました。確かにそんな感じです。
 
この時、6人がけテーブルに同席した、岩手・秋田から参加の伊藤さん池内さん親子と、かつて貢一が住んでいた豊島区大塚から参加した田中さん親子の6人で、いろんな話に花が咲きました。
 
先にバスに戻っていた運転手のマッシモさんから、車上荒らしに遭った」という連絡がありました。
貢一は貴重品を置いておかなかったので被害はありませんでしたが、昨日の雨で濡れてしまったので乾かすために車内に置いておいたお母さんの薄茶色のジャケットと、レインコート帽子が入った茶色のカバンが無くなっていました。ところが同じカバンの中に入っていた折り畳みの杖だけは、椅子の上に置かれていました。ドロボーさんにも少々の良心はあったようで杖だけわざわざ出して座席の上に置いていったようです。
車内にカバンを置いていた人は、皆、盗られたようです。パスポートも盗られた人が3人いました。
お母さんの実害は、金銭換算でせいぜい2万円程度でしたし、旅行保険にも加入していたのでショックはありませんでしたが、お母さんは昨日まで着ていたお気に入りのジャケットを盗られ、ちょっとガッカリです。お母さんはこれ以降、日本に帰るまで、ずっと、赤いダウンジャケットを着続けるしかありませんでした。
この事件の真犯人は、もしかしたら、運転手のマッシモさんではないかと思っていました。マッシモさんが食事を終えて先にレストランを出てから、車上荒らしがあったと、添乗員さんに連絡があるまで、20分以上はあったからです。翌日、「壊されたバスのドアは、マッシモさんが直してくれた」と添乗員さんが言っていましたが、ドライバーにそんなメカニカルなことができるでしょうか? 電気系統のスイッチを切っていただけで、ドアが壊されたというのも外部犯行を匂わせるための狂言だった可能性はあります。下部のトランクルームに、盗品を収納しておくスペースは十分あったでしょう。
 
このような事態なので、警察署に行くことになりました。
よって、午後に予定されていた、ペルピニャン観光(サン・ジャン・バティスト大聖堂とカスティエ門)はなくなってしまいました。 (帰国後、阪急交通社から予定観光不履行分として、1人当たり5千円の返金がありました)
 
【ペルピニャン警察署と市内】
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バスは警察署の前で停まり、バスを下りましたが、言葉の通じない全員が署内に行っても埒が空かないので、2時間ほどバス内で待機することになりました。
しかしながら、ただ座って待っていてもつまらないので、散歩がてら近くにあったスーパーに行って、ヨーグルトを6個も買って、バスの中で食べながら時間を潰すことにしました。
昨日、バルセロナに着いて早々、観光開始が遅れた上に雨にたたられ、今日は、午前中、ささやかなカステルヌー観光をしただけで、昼食後に、このような事態に直面して、二日目は終わりです。こんな感じでしたから、「この旅は、この先、一体全体、どうなることやら・・・」 と誰しも思っていたことでしょう。
ところで、警察署員に英語を話せる人がおらず、イタリア人の運転手さんも添乗員さんもフランス語はできないので、結局、翌日の夜、フランス語が話せる現地在住の日本人ガイドさんと共に、アビニョンの警察署に行くことになりました。
 
ということで、とりあえず、本日の宿泊地であるカルカソンヌへ向かいます。
 
【夕食】
微かにペンキの匂いが残る改装後間もないレストランで夕食です。このレストランには、他の日本人団体ツアーの皆さんもいて、店内は日本人ツアー客ばかりでした。
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今日は午後からの観光が無くなったので、バスに乗っていただけで、全然体を動かしていません。夕食は食べなくてもいいほど、お腹は減っていませんでした。なのにこの時出てきた田舎料理のカスレ(骨付き鶏肉、ソーセージ、豆を煮込んだもの)は、もの凄い量でした。お母さんは殆ど食べず、貢一も半分ほど食べただけでギブアップでした。全部食べた人は誰もいなかったと思います。かたずけの店員さんたちは、当惑気味の表情をしていました。デザートのアイスクリームは、フランスなのに、反則トリコロール(3色:ではなく です。
 
カルカソンヌの城塞夜景
宿泊したのは、デトロワ・クローヌ(Hôtel des Trois Couronnes)という名のホテルでした。オード川のほとりにあるこのホテルの部屋からは、ライトアップされている城塞が見えました。立地条件のいい所にあるホテルなので、ハイシーズンならそう簡単には泊まれないだろうと思います。

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ほぼ満月が城壁の上に輝いていました、
真ん中の写真は、歩行者専用のヴュー橋という古い橋の上で、
右は、ホテル2階の部屋のテラスから撮ったものです。
 
事前に読んでいた南仏本の内容によると、歴史的城塞都市カルカソンヌは、1日かけて観光することもできる古い城壁都市なのですが、 このツアーでは、単に宿泊してこの夜景だけという企画になっています。添乗員の原田さんも、「不思議なツアー構成ですね」 と言っていました。
【メリメが修復したカルカソンヌ】
 
まあ、そういうことなので、ここでオネンネです。