山奥のマタタビ
開墾農園のマタタビ
植物が実を付ける目的ははっきりしている。
子孫を増やす為であり、海から上陸当初は海藻のように胞子を風で飛ばし、昆虫が後を追って上陸、やがて鳥類が誕生、受粉して果肉を準備、種子を遠くに運ばせる術を身に付けた。
ドングリ類は果肉を省エネして種子を巨大化、鳥類などの助けを必要とせず、巣の近くまでせっせと運び埋めて保存するリス類と契約した。
巨大なタネは埋めなければ発芽出来ないからだ。
甘い果肉に小さな種を仕込む果実類の中で繁殖を目的としない唯一の種がマタタビだ。
マタタビが持つ多くの謎については今も研究されているが解明されていない。
マタタビは果肉に種子を仕込んで鳥に運ばせる果実を付けるが、そうでない果実も大量に実らせる。
こりゃあ・・一体何だ、何の為に・・という果実がモクテンリョウ、俗にいう「虫こぶ」であり、虫が寄生することでカボチャのような形になる。
ドングリ型の正常化は秋に甘く熟し、他の果実のように繁殖に使われるが虫こぶは甘くもならず不味く、種もない。
鳥も食べない不味い種なし果実を何故大量に付けるのか、好んでそうするのか、嫌々ながらしょうがなくそうしているのか、不明なのだ。
マタタビは雌雄異株でキウイの親分。
雄しべしか持たない雄株まで実を付けるのはマタタビしかない。
キウイの雄株におかしな果実がなるようなものだな。
雌株は正常果実、あるいは正常果と虫こぶ両方、雄株は虫こぶしか出来ない。 種を持つ正常果があるのだから他の植物同様に正常な営みも持っている。
その実に加えて雄雌共にミニカボチャ
みたいな実を大量にぶら下げるのは何故か。
嫌々ながら仕方なくそうなったのなら探求の余地もないが、明らかに明確な意思を持って毎年重いものを大量にぶらさげている。
野人がそう判断した理由はあるが、長くなるので省略する。
この虫こぶ、一昔前までは生薬名モクテンリョウとして薬事法で売買禁止にされていた。
効能は「滋養強壮」なのだから、そう目くじら立てて規制するものでもないのだが、パワーに目を見張るものがあるからそうなった。
ネコ科全般と限られてはいるが動物がはっきりと反応する植物はマタタビだけ。 しかも瞬時なのだから成分効果ではなく電気エネルギー効果のようなもの。
数ある薬草の中で鎮静効果と活力効果を併せ持つのもマタタビだけ。
まだ調査中だが、マタタビは昆虫を上手く手懐けて協生、植物エネルギーと動物エネルギーを自在に活用していると考えている。
陰陽のバランス効果とも言えそうだが、体調復元や解毒スプレー、薬膳スープ製造時のエネルギーベクトルの関係など、野人には思い当たることが幾つかある。
エネルギーはバランス次第で増幅させることも、打ち消し合って衰退させることも出来ると言うことだな。
衰退の言葉を変えれば、中和、解毒、消滅なども当てはまる。
増幅は、相乗効果、活性などの言葉に置き換えられる。
身近な電気の魔術師うなぎは水中から電気エネルギーを得て数年食べずに生存し、アマゾンの電気ウナギは動物を感電死させるほどの強烈な発電能力を持つ。
国内の植物の中でマタタビはうなぎのような能力を持つと野人は考えている。
雌雄共にまたたびが昆虫と協力して作る虫こぶは、バランスがとれた生命のバッテリーだな。
マタタビは虫こぶによって動物性エネルギーを生きたまま体内に取り込み育てている。
つまり、一般的な果実と違って虫こぶはマタタビの為の果実だ。
「深海魚が巨大化する理由」同様に解明すれば生命の解明に役立つだろう。
オス花 と メス花 中央の黄緑の子房が膨らみ果実になる
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