今の日本は肥満と肥満が招く様々な病気に悩まされている。アメリカと同じ道をたどっているようだ。では日本人の体型は明治、大正、昭和前半はどうだったのだろうか。体型はスリムで理想的、女性は今のモデルタイプとは異なるが健康的な姿態だった。こんなに極端に変化した理由を考えて見ると良い。「飽食の時代」だけでは割り切れないようだ。
中国やタイに「メタボ」はあまり見られない。その違いは、彼らは野生に近い「草」や「木の実」を毎日ふんだんに使いこなしているからだ。肉や魚は日本と同じように食べている。世界一のバランスの良い健康長寿食を誇った今の日本はどうだろうか、比較すると良い。タイも中国も同じように加工食品は普及、しかも日本ほど添加物の基準は厳しくはない。彼らは甘いものや脂分は日本人以上にバンバン食っている。料理にも油をふんだんに使いアイスクリームやお菓子などは極端に甘い。運動量も似たようなものだ。そうして分析すると、どうやっても毎日口にする野菜に行き着いてしまうのだ。前回の「野菜の生命力」でも述べたように今の野菜が身体のバランスを崩していると野人は確信している。野菜に本来の生命力がないのが原因だろう。それが細胞の劣化を招き、バランスをも崩している。彼らは野菜と同時に生命力のある香辛料を大量に使っている。日本人は野菜そのもので大地の生命力を補充して来たのだ。毎日口にする主要調味料の醤油、味噌、ソースも野菜から作られている。以前のバランスの良い粗塩は進化と称する塩化ナトリウムにとって代わったが、タイの塩は塩田でそのまま蒸発させたものが主流だ。塩分摂り過ぎの原因は塩化ナトリウムであって、海から生まれた動物は本来は塩分調整機能は優れている。彼らから学び、食の足元を見る時期に来ているのではないだろうか。無駄なお金ばかり使い、無駄な努力をしているようだ。野人から見れば、日本人は健康への情熱も投資する金額もアジア随一だが、その視点がずれているように感じる。頭でっかちの学者が指揮をとるからこうなるのだろう。自然界の塩と自然の植物に近い野菜を出来るだけ摂取するだけで解決することだと思うが。つまり、塩も野菜も余計な事はしないのが一番だろう。
相当な年月を費やして考えられる色んな角度から分析して出した結果だが、「違う」と断定してその理由を明確に説明出来る人がいるならお目にかかりたい。慢心ではなく、常に学ぶ姿勢は持ち続けている。植物学者や農学者とも親しく、専門的な知識はほとんど聞き出したが、双方まったく別の世界にいるのが意外だった。友人の病院長達の話も随分参考になった。医学は病気に対してはいまだに未熟なのだ。漢方の世界も首を突っ込み、野山を薬草採取に駆け回り、自らの身体を実験台にもした。地球、海、山、生物、植物すべての仕組みと、日本の農業、世界の農業、環境の実態と、随分時間はかかったが遠回りしたとは思ってはいない。それらがあって今の結論が出たのだ。根拠を持ってそこに行き着いたがそれでも終わりとは思ってはいない。いつも、自分に気付かなかった「目からウロコ」を期待している。