フンコロガシと言えばファーブルが昆虫記で研究した昆虫で、歌や芸名などでも親しまれている。アフリカではスカラベと呼ばれ、何もなくなった大地から最初に再生する昆虫と言われ、古代エジプトではスカラベは、太陽神と同じ再生、復活の聖なる甲虫として扱われた。フンコロガシはカブトムシなどと同じコガネムシ科で相当な種類があり、メスは糞を転がして地中に埋め込んで産卵する。これはオオセンチコガネと言うフンコロガシだが、面白い事にこの仲間は地方によって色に様々なバリエーションがある。近畿地方には色彩の異なる三つのオオセンチコガネが分布している。金緑色のものはミドリセンチコガネとも呼ばれ、琵琶湖南部、京都の山科盆地の一部、鈴鹿山地だけだと言う。奈良から和歌山、三重県南部には「ルリ色」に輝く「ルリセンチコガネ」が生息している。奈良公園の鹿の糞にもこれが群がる。写真はこのルリセンチコガネだ。小さいが非常に美しい。植物を求めて山に入ったら、野生の鹿が多いせいか至るところで飛び回っていた。フンコロガシの面白いところは「バ~ン!」と言って指先でちょいと突くと、「コテ・・」とひっくり返り死んだ振りをするところだ。つついてもしばらくピクリとも動かないからたいした役者だ。
もちろん、バーンと言わなくても、つつけば両手両足おっぴろげてコテ・・となる(笑)

