朝9時を少し回った頃、ようやく息子から電話がかかってきた。

 

 

着信表示を見るだけで、指が震えてしまった。

 

私「……今、どこ?」

 

息子「ホテル」

 

え?まさか、まだ?

私「誰と?2人なん?」

 

息子「○○さん(30代の人)……今、風呂入ってる」

一瞬、言葉が出なかった。

 

 

息子「お昼まで寝て、それから22歳の人とまた合流する」

 

その言葉が、冷たい水を頭から浴びせたように現実感を奪っていく。

 

 

私は何度も「帰ってきて」と伝えたが、彼は「お昼にまた連絡する」と繰り返すばかり。

 

しかも、通話は途切れ途切れ。電波が悪いのか、それともわざとなのか💦

 

 

何を聞いても、途中で音が消える。会話にならない不安

 

最後に小さなため息のようなノイズを残して、電話は切れた・・・

 

静まり返った部屋に、私の心臓の音だけが鳴り響いていた。

 

 

 

午前中が過ぎ、正午を回っても、連絡はこない。

約束は、また守られなかった。

 

 

私は、LINEを送った。

 

お昼過ぎましたが…無事かどうかだけ知りたいからLINEください。
お昼過ぎたこと、責める気もないし、ちゃんと帰ってきたらそれでいい。
心配してます。

 

時計の針は13時40分を指していた頃、「はい」とだけ返信が届いた。

 

30分後、LINEがまた届いた。

 

「これから22歳の子と合流して、18時くらいには帰る」

 

私は心の奥で「また嘘かもしれない」と思いながら、それでも信じたかった。

 

やっぱり、18時を過ぎても、帰ってこない。

 

こっちが限界に達して、もう一度LINEを送る。

 

私「大丈夫そぉ?何時ごろ帰るの?」

すると、すぐに既読がついた。

 

少しして、ポツリと返信。

 

息子「おかあさん……ちょっと困ってる」

 

え?不安

 

すぐにLINEを返す。

 

「なに?」

 

息子「ちょっとというか…かなり困ってる」

 

私「……嘘ついた?お金?」

 

 

画面を見つめながら、息を飲む。

息子からの返信がくる

 

「うん、お金……電話するから出れる?」

 

 

その瞬間、スマホが鳴った。

 

私は慌てて通話ボタンを押した。

 

スマホの向こうの息子の声は、震えていた。

 

 

続く

 

 

 

 

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