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蟹座新月を経て、獅子座のシーズンがスタート。いよいよ夏到来、ですね!

 

 

このところの授業で、とても嬉しいことがいくつかありました。

 

 

ひとつは、現代文。

 

竹田青嗣さんの文章を読んでいた時、高校生の生徒には、その評論文が書かれている時代背景を共有していないから、ピンとこない。

 

冷戦の終わりも、毒入りカレー事件も、「酒鬼薔薇」事件も、また海外の「人種のるつぼ(melting pot)」も「民族浄化(ethnic cleansing)」も知らないので、それらの背景を説明してから文章読解に入り、

 

その論は、ヨーロッパと日本の社会を比較して、「異なる価値観」を内包し、その対立の調停がシステムとして組み込まれているヨーロッパと、「同質社会」日本では、政治の議論の深みが本質的に異なるとするもの。民主主義とは何かを考える、いい文章だなと思いながら読み進めていく。

 

 

日本は「違い」を「対話」で乗り越えるという文化が成熟していないという筆者の問題提起に、どう思う?日本でも、これは可能だと思う?と問う。そんなことは設問にはないんだけど、自分ではどう思う?ということを考えてほしくて。

 

その子はしばらく考えていたけど、急に振られて(私の授業はいつもそうだけど)、答えに詰まっている。

 

 

そこで話のヒントとして、「いまは全然違うけどね」と前置きして、「信じられないかもしれないけど、私がいた頃の自民党は、ガンガン議論していたんだよ」という話をする。

 

政策を議論する「部会」という会議があってね、そこでは「この人たち、ほんとに同じ党なのかな?」と思うくらい、全然違う意見を言って、ケンカしてるわけ。

 

最初はそういう「声の大きな人」たちがガンガン言い合ってるけど、その間のどちらでもない人たちは、その議論をずっと聞いていて、そして「あの人の意見に賛成」とか、「その意見には反対だが、この点はいいと思う」とかいう意見が出始める。

 

しばらくずっと議論していたら、ここが我々の言葉でいう「議論が出尽くす」というところなんだけど、もう新たな論点が出て来なくなるのよ、不思議と。そして、なんとなく「このへんだな」というような「落としどころ」が見えてくる。そこで、部会長やひな壇に座っている方々が「そろそろ意見も出尽くしたようなので。。。」と言って、議論のまとめに入る。

 

そこで大事なのは、「多くの意見を吸い上げる」ということなのよ。AさんとBさんの意見は全然違うけど、Aさんの意見のこういうところはいいね、Bさんの意見もちょっと極端だけど、でもこの点は採用しよう、とか、いろんな意見が出てくる中で、当初案よりもより良いものに仕上がっていく。

 

それでも意見が分かれた論点は、じゃあ国会で野党に言ってもらおうか、とい知恵もあったんだよ。私はそういう自由闊達に議論できる自民党の文化が大好きだったし、民主主義を学んだんだ。今では信じられないけど、そういう文化があったんだよ。。。

 

 

この話が生徒にとって、どれくらい理解できたかは分からない。だけど、今すぐ全部理解できなくてもいいし、現代社会を学んでいる時や、社会に出てから「ああ、あの先生がなんかそんなようなこと言ってたな」と思い出してくれたらいいな、と願って。

 

この問題は、別にやらなくてもいいよ、あとは古文と漢文をやってね、と授業を終え、帰りがけにその子がさっきの評論文を再度じっくり読んで、日本で政治を議論するのに足りないものは何だと筆者は考えているか、という設問に取り組んでいる姿が目に入って、

 

「ああ、頑張ってるなあ、さっき話したことが、あの子の心のどこかに響いて、いつか何かの役に立つといいなあ。。。」、なんともいえない温かな幸福感に包まれました。

 

 

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世界史の授業では、覚えることが多すぎて歴史が苦手で、毎回苦行のように取り組んでいてくれていた生徒が、近現代史になって俄然関心を持つようになってくれたこと。

 

 

歴史の大きな流れをつかんでもらうために、世界各国の歴史を「人間がやることには間違いがある」「物事が動く時には、必ず動機または理由がある」と、人間関係と同じように私は説明していきます。

 

この国とあの国はついこの間までケンカしてたけど、こういう思惑があって、また利害関係によって同盟が組み変わってるよね、宗教と民族も理解のカギだね、地図見てごらん、これが「地政学」だよ。。。

 

と話していたことが、近現代史のあたりで現在の自分の生きている時代と繋がって、Aha!ということがバンバン出てくる。

 

 

人間がひたすら争いを繰り返す歴史にうんざりし、「世界が平和になるためには、どうすればいいだろうね?」という私の問いかけを、その子は大切に考えてくれて、

 

「世界史の教科書に、『この後はずっと平和になりました。めでたしめでたし』と書かれる歴史を創っていってね」と、未来を担う心優しい若い世代に私は期待する。

 

 

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もう人間と人間の、くだらない争いには、うんざりだ。

 

 

2020年代は、この心優しい世代へとバトンを渡せるよう、大人たちはあともう少し、踏んばって世の中をより良く変えていかなきゃですね。

 

 

 


 

 

もちろん、英語が得意教科として、ぐんぐん伸びている子たちの成長も嬉しく、英語で自分の意見を臆せず言えるように、いま鍛えているところです。

 

生徒たちからのどんな質問も、“Good question!”。

 

大人になった私が忘れてしまった、先入観のない素直な目で物事を見ることの大切さを、そして「そうか、そういうところに疑問を持つのか」と、自分との覚え方や学び方の違いを、彼らは私に教えてくれる。

 

 

大人たちとはあまりできない、「なぜ、日本は戦争に突入したんだろう?」「どうすれば、世界は平和になるだろう?」という私の問題意識を、彼らは笑わずに、真剣に一緒に考えてくれる。それが何より、嬉しい。

 

 

この子たちが日本を、世界を担っていけば、未来の地球は心配ないと私は信じています。

 

 

星「100年後にまで残したいものは何か?」~私は人を残したい。人の心の美しさを。

 

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アリーナ姫「遥かなるサマープディング」~ミントの香りが魂を呼び覚まし、海の向こうへの郷愁をかき立てる。

 

 

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