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台風が関東を直撃する進路を取り、徳島そごうが来夏には閉店。

 

地球の気候が変化し、経済は落ち込み、「これまで」とは違った世界に突入していることを、さすがに多くの人たちも気付かざるを得ないのではないでしょうか。

 

 

 

スーパータイフーンの気圧の影響もあり、何か書こうとしても全然集中できなくて、こういうときはアウトプットよりインプットだと、『ヴィンランド・サガ』を読みふけっていました。

 

 

 

 

宇宙時代を舞台にした『プラネテス』も素晴らしかったのですが、北欧のヴァイキングの歴史の勉強にもなる『ヴィンランド・サガ』も、『アル戦(アルスラーン戦記)』とはまた違った魅力があり、ぐいぐい引き込まれていきます。

 

最初は、略奪と虐殺を繰り返すヴァイキングが恐ろしく、読み進めるのが辛かったのですが、魅力的な登場人物たちが、悲しい運命や歴史をそれぞれ背負っている。

 

 

歴史の勉強にもなるし、各キャラクターの心情や立場が良く描かれているので、国語が苦手な中高生の生徒たちにぜひ読むよう勧めまくっているのですが、

 

何よりの魅力は、主人公のトルフィンは、「戦争と奴隷のない世界」を追い求めているのです。しかも、戦わず、誰も傷つけない方法で。

 

 

暴力や恐怖による支配ではなく、「愛」でその平和を実現するには、どうすればよいか?

 

 

トルフィンの苦悩と旅路は、私がずっと探し続けてきた「平和」のヒントでもあり、“真珠”を探しに私はまた深海へと潜ることを繰り返す。


 

 

人間は、本当に争いをやめることができるんだろうか?

 

暴力に裏打ちされた支配で、搾取の経済構造を愛のあるものに変えることができるんだろうか?

 

 

 

 

そのために、英語とコミュニケーションを教えているけど、こんど新たに担当する「公民」では、社会の仕組みを生徒たちに解説・説明して覚えさせるだけでなく、

 

「嫌だったら、より良い方に変えればいいんだよ」と、民主主義に不可欠な行動と自分の考えを持つことを同時に教えたい。

 

 

 

「奴隷の平和」を選ぶのか、それとも自由を選ぶのか。

 

「誰かを犠牲にする道」しかないのか、「誰も犠牲にしない道」があるのか。

 

 

私が選ぶのは後者に決まっている。たとえ圧倒的に少数であっても。

 

 

トルフィンが追い求める平和を、私もこの地上で実現したいから、

 

「政治」を変えるのではなく、一人ひとりの意識が変わることで、社会が変わっていくと信じて、いまできることを続けていきます。

 

 

 

(以下、2019.7.7「手にした真珠 Part II~あの頃を振り返り、PTSDと戦い、それでも言葉にしたいこと。」を再掲)

 

 

なんだか外が騒がしいと思ったら、参院選が始まったようですね。選挙カーは、本当に迷惑でしかありません。

 

 

あの2007年の参院選から、12年も経ったのかと思うと感慨深い一方で、なぜ、またあの歴史的惨敗のA級戦犯が、いまなお政権の座に居座っているんだという憤りは根深く、消えることなく私の中に燻っている。

 

 

だけどもう、政治をどうこうしようと私は思わないのです。

 

この世を良くするために、私が考える解は教育なので、政治すなわちこの世の統治システムの改革やプレーヤーの交代で、何が解決するとも思えない。

 

 

それでもやはり、魂深く刻まれた悔恨はいまなお私の心に影を落とし、特に各種選挙のたびに、どうしようもない無力感に苛まれてしまう。

 

それがPTSDであるという事実をつい忘れてしまうのですが、この心の傷と生涯私は付き合っていかなければなりません。

 

みにくいアヒルの子My Fight PTSD→収束したと思っても、たびたび襲う「波」。ひょんなことから、心の傷は開く。

 

 

文章を書くことは、私にとって言うに言えない想いの数々を消化・昇華する大切なプロセスである一方で、ことばを紡いでいく過程では魂の深奥をのぞきこむため、そこを通過するときは、息をするのも苦しいくらい、暗い闇を見ることもある。

 

それでも書きたい、表現したい想いがあって、目を逸らさずにその想いのかけらにふさわしいことばを探しに、私は魂の深奥へと潜っていくのだけど。

 

 

参院選で騒がしさが増してきても、私の心はいつになく無反応だった。

 

最初は、「ようやく政治に対して、冷静に距離を置けるようになったのかな」と喜んでいたけど、

 

いろんな政治関係者が断続的に夢にあらわれ、寝覚めの悪い日が続いて心の内側をよく観察してみると、それはもはや誰の声も響いてこないほどに、私の心は冷たく閉ざされているだけだったのだと気付いた。

 

 

 

 

ものを書く立場として、政界のど真ん中で約15年過ごした自分の“異色の経歴”を、どんなふうに活かせばいいかずっとその立ち位置を決めかねていたのだけど、

 

結局のところ、私は私でしかないんだと思う。

 

 

綴り始めて止まっているエッセイシリーズ“さくらの枕草子”でも、政治そのものではなく、私は政治の現場で感じたことや、人間の本質を描きたいとずっとずっと思っていた。

 

私の見てきたことは、実際にいた政治の内側の世界は、普通の人たちにはそうめったにない経験だから、その私の視点をどう打ち出せばいいのかずっと迷っていたけど、

 

清少納言がのちの世にまでその文章が読み継がれてきたのは、なにも政治の内幕の記録として価値があるわけではなく、彼女の感性や観察眼が普遍的な人間の本質を描き出しているから。

 

 

時にあまりの苦しさに耐えかねて、立ち止まりながら続けていく、内に向かうこの愛しい作業をすすめていくことで、私の文章がこの世の多くの人たちに届いてほしいと願う。

 

 

怒りをベースにした権力批判だとか、下衆な関心を引くような内情暴露とか、その種のことはいくら書けと言われても「書かない」と決めているけど、

 

過去の記憶を辿るうちにフラッシュバックが起こり、息ができないほどの胸を刺す痛みがぶり返すこともある。

 

もの書くプロセスで、断続的に繰り返すこの創作の苦しみに、私は耐えられるだろうかと不安もあるけど、

 

それでも良かったことや、思い出しただけでも涙が出ることも同時に私の中にたくさん存在している。

 

 

その思い出を、どんな形で描き出せるか、「その時」をじっと待っていた無数の想いが吹き上げてくるから、

 

それらに私はことばという形を与えていかなければならない。

 

 

 

 

もし私の精神が死んでしまうとしたら、自分と向き合う痛み苦しみによるのではなく、創作に伴う、気が遠くなるほど孤独なプロセスから逃れたくて、何も産み出さないサボタージュを続けたためだ。

 

 

凍り付いた心の内側を、そっとのぞき込むことから始めよう。

 

そこには、そうまでして守りたかった、大切なものが隠されているから。

 

 

 

 

私は何を心に閉じ込めて、何をそこから取り出して、どんな形を与えていけばいいのか、途方に暮れながらも歩みは止めないで、

 

美しい形でこの世に残せるよう、神様どうか私の手を導いてください。

 

 

 

星「100年後にまで残したいものは何か?」~私は人を残したい。人の心の美しさを。

 

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