小さいころは何でも話してくれていたのに、
思春期に入ると
・何を考えているかわからない
・学校で何があったのかわからない
・将来どうしたいのかわからない
・本音を話してくれない
そんな状態になることがあります。
何を聞いても、
「別に」
「普通」
「知らない」
「わからない」
しか返ってこない。
そうなると、
「いったい何を考えているんだろう?」
と不安になりますよね。
でも実は、思春期に子どもが話さなくなるのは、ごく自然なことでもあります。
思春期は、親から心の自立を始める時期です。
そのため、
・話さなくなる
・一人の時間が増える
・親に言わないことが増える
という変化が起こります。
もちろん、よく話す子もいます。
思春期の様子は本当に人それぞれ。
兄弟でも全く違います。
だから、
「あの子はこうだったのに」
と比べる必要はありません。
そして何より、
話さなくなったことは親への拒絶ではありません。
まずはそこを誤解しないようにしたいですね。
また、発達特性のある子は特に、
・自分の気持ちを言葉にするのが苦手
・感情を整理するのに時間がかかる
という傾向があります。
親としては、
「どう思ってるの?」
と聞いているだけなのに、
本人はうまく言葉にできず、
「わからない」
としか答えられないことも少なくありません。
こうなると親はつい、
「何があったの?」
「どうして?」
「ちゃんと話して」
と追いかけたくなります。
でも、追いかければ追いかけるほど、子どもはさらに心を閉じてしまうことがあります。
人は追い詰められた状態では安心して話せません。
反対に、
安心できるときほど話しやすくなります。
子どもが安心できるのは、
・否定されない
・怒られない
・正論を押し付けられない
そんなときです。
ただし、
安心できるからといって何でも話すとは限りません。
それもまた大切なポイントです。
親としては、あれこれ知りたくなります。
でも焦って聞き出そうとすると、かえって遠ざかってしまうことがあります。
だから、
話させようとするのではなく、
話せる空気を作ること。
それが大切なのです。
そのために意識したいのは、
・子どもの好きな話題を聴く
・結論を急がない
・アドバイスをしすぎない
・一緒に過ごす時間を持つ
こと。
信頼関係さえ崩れていなければ、
子どもは本当に困ったとき、いずれ親を頼ります。
だから焦って追いかけなくても大丈夫です。
そして、たとえ何も話してくれなくても、
・表情
・生活リズム
・普段の様子
から、子どもの状態はある程度見えてきます。
「何を考えているの?」
ではなく、
「今どんな状態なんだろう?」
という視点で見てみましょう。
「なんで言わないの?」
ではなく、
「もしかして疲れてる?」
「何か気になることある?」
そんなふうに、追い詰めない問いかけをしてみるのも一つの方法です。
おかんの息子たちも、思春期にはそれぞれピリピリした時期がありました。
始まる時期も終わる時期も違っていて、
本当に子どもによって違うんだなぁと感じました。
おかんがコーチングを学び始めたのは、長男が小学校高学年のころ。
その頃から「聴く」を意識して実践していました。
無理に話させない。
話したくなさそうなときは追いかけない。
でも、話しかけてきたときは最後までしっかり聴く。
それを徹底していたのです。
おかんから言いたいことは伝える。
でも押し付けない。
返事も求めない。
その代わり、
「あなたたちを信じているよ」
というメッセージだけは伝え続けていました。
今でもそんな関係です。
彼女がいるとか、
将来どうしたいとか、
そういう話も、本人が話してくれたら聴きます。
でも、おかんからはほとんど聞きません。
以前、息子から
「結婚しようと思ってる」
と聞かされたとき、
お相手のことをほとんど知らなかったので、
「お母さん、その人のこと何も知らないわ」
と言ったら、
「聞いてこなかったやん」
と返されました(笑)。
でも、それでいいと思っています。
息子たちは、
おかんが質問攻めにしたり、
口うるさく干渉したりしないことを知っています。
だからこそ、
必要なことは自分から話してくれるのだと思います。
子育てで本当に大切なのは、
子どものすべてを把握することではありません。
親としての姿勢を見せながら、
・自分で考えること
・責任を持つこと
・自分を大切にすること
を伝えていくこと。
その積み重ねがあれば、
思うほど後悔する子育てにはならないのではないかと思っています。
むしろ後から振り返ったとき、
「あのとき口を出しすぎたな」
「干渉しすぎたな」
と思うことの方が多いのかもしれません。
子どもが何を考えているかわからない。
それは思春期には珍しいことではありません。
そして親だからといって、
何もかも把握しなければならないわけでもありません。
そのままの子どもを受け止める。
話してくれるときは、とことん聴く。
あとは信じて待つ。
そんな安心できる環境を家庭の中に作っていくことで、
思春期になっても親子の信頼関係は育っていきます。
まずは、
話させることより、話したくなる関係づくり。
そこから始めてみませんか?
今日もお読みくださり
ありがとうございます。
