子どもの反抗的な態度や、無視するような態度に、腹が立つことってありますよね。
こちらは、子どものことを思って一生懸命考えて声をかけている。
それなのに、そんな気持ちまで突き放されたように感じてしまって、悲しいし、腹も立つ。
「ちゃんと育ててきたつもりなのに」
そんなふうに情けなく感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、その感情はとても自然なものです。
まずは、腹が立ってしまう自分を責めなくて大丈夫。
ただ、一方的に子どもだけが悪いとも言い切れないことがあるのです。
親はどうしても、目に見えているものに反応してしまいます。
反抗的な態度。
無視する姿。
ぶっきらぼうな返事。
でも実は、子どもたちは「わざと」そうしているというより、そうなってしまう心の状態を抱えていることが少なくありません。
その態度の奥にある背景を想像し、子どもの様子を受け止められるようになると、もしかしたら、すぐに腹が立ってしまうことも少しずつ減っていくかもしれません。
子どもは、
・学校で頑張りすぎて疲れている
・不安なことを抱えている
(親から見れば小さなことでも、子どもにとっては大きな出来事だったりします)
・失敗して自信をなくしている
・自分の気持ちをどう表現したらいいかわからない
・思春期に入り、親との距離の取り方を模索している
そんなさまざまな背景を抱えています。
もしかしたら今日、友達と少しトラブルがあったのかもしれません。
もしかしたら、学校で思うようにいかないことがあったのかもしれません。
誰かに言われた何気ない一言が、ずっと心に引っかかっているのかもしれません。
大人だって、仕事や人間関係でいろいろあれば、機嫌の悪い日や落ち込む日がありますよね。
子どもも同じなのです。
発達特性のある子は、特にそうした状態が態度として表れやすいことがあります。
言葉で説明することが苦手だったり、
感情を整理するのに時間がかかったり、
他の子には何でもない刺激で疲れてしまったり、
気持ちの切り替えが難しかったり。
その結果、
黙り込む。
イライラする。
親の声かけを無視する。
暴言を吐いてしまう。
親を困らせたいわけではないのに、
本人が困っている状態が、そのまま態度として出てきてしまっていることもあるのです。
もちろん、背景を理解することと、何でも許すことは違います。
「そういう事情があるから仕方ないね」
と、すべてを受け入れたり、我慢したりする必要はありません。
背景は理解する。
でも、してほしくないことは、きちんと伝える。
それが大切です。
「なんでそんなことするの!」
ではなく、
「そういう態度をとられると、お母さんは悲しいな」
と、自分を主語にして伝えてみてください。
暴力や暴言、人を傷つける行動には、ちゃんと「NO」と言っていいのです。
大切なのは、
行動を止めることと、
子どもの存在そのものを否定することを、
切り離して考えることです。
でも、それは親自身が冷静でないと、なかなか難しいもの。
だからこそ、子どもの態度にイラッとしたら、
「この子は今、どんな状態なんだろう?」
と、一度立ち止まって考えてみてください。
その背景を想像した上で、
「この行動については、どう伝えようか」
を考えるのです。
態度に反射的に反応するのではなく、
一呼吸おいて対応する。
それができるようになるまでには時間もかかりますし、何度も練習が必要です。
でも、少しずつできるようになると、
やらなくてもよかった親子げんかは減り、
親も子も、余計なイライラを抱えずに済むようになります。
思春期に入った頃の息子たちの態度には、おかんも何度もイライラしました。
でも、彼らには彼らなりの不安や悩みがあり、
それを、おかんだからこそ見せてくれていたのかもしれない。
そう思えるようになってからは、少しだけ生温かい目で見守れるようになりました。
もちろん、おかんが許容できる範囲を超えた態度をとったときには、
「その態度はやめてほしい」
と伝えました。
でも、彼ら自身を否定することはしませんでした。
今振り返ると、子どもたちはそうやって少しずつ、自分の感情との付き合い方を学び、成長していたのだと思います。
もし、おかんも同じように感情をぶつけ返していたら、
「イライラしたら相手にぶつけてもいい」
ということを、教えてしまっていたかもしれません。
今、大人になった息子たちは、とても穏やかです。
あんなにピリピリしていた時期が嘘のようです。
そして、おかん自身も、彼らをゆったり見守り、信じて応援できるようになりました。
我慢はしない。
でも、理解はする。
その関わり方が大切だったのだと思います。
そして、そのためには、自分自身を認めることも必要です。
自分は、どんな態度をとられても我慢しなくてはいけない存在ではありません。
自分もまた、大切にされ、尊重される価値のある一人の人間です。
その感覚を持ちながら、
親として、
そして一人の人として、
子どもと向き合っていきませんか?
今日また、子どもの態度にイライラしたときは、
「この子は今、どんな状態なんだろう?」
と、自分に問いかけてみてください。
その小さな問いかけが、親子関係を変えていく最初の一歩になるかもしれません。
今日もお読みくださり
ありがとうございます。
