Wings over America | 虚空のスキャット

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自分のことは棚に上げてココロの思うまま、スキャットの如く、愛こそはすべて・・・の精神で綴っていきます。

ポール・マッカートニーがビートルズ解散後に結成したバンド、ウィングス。
最初こそ評判は芳しくありませんでしたけど、ライヴを重ね実力をつけ、アルバム『レッド・ローズ・スピード・ウェイ』、『バンド・オン・ザ・ラン』、『ヴィーナス・アンド・マーズ』、『ウィングス・アット・ザ・スピード・オブ・サウンド』などの佳作、傑作を発表して世界的なバンドになります。
そのウィングスの絶頂期を捉えたのがこの76年のアメリカ・ツアーのライヴ盤です。邦題は「ウィングスUSAライヴ!!!」でした。

Wings Over America/Paul McCartney

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とにかく自信に満ち溢れています。
ポールはもちろん、他のメンバーからもその自信をヒシヒシと感じます。
演奏もこの前までやっていたヨーロッパ・ツアーをこなしてきたせいか、こなれているし、この時点でのポールのベスト選曲ともいうべき選曲になっています。
ビートルズ時代の曲も演奏しているのが特筆されます。
最近のビートルズ・ファンにはわからないかもしれませんが、70年代半ばのこの頃、まだビートルズの曲を演奏するにはいろんな葛藤が彼の中にはあったのかもしれません。だけど、「ボクの作った曲なんだ」という誇りを持って、ビートルズ時代の曲が演奏されています。また、それらが素晴らしい。
ライヴのノリ自体も最高です。今のポールにはないノリです。
とにかく、ウィングスというバンドの最盛期だったと思います。このバンドはポール夫妻とデニー・レイン以外のメンバーの出入りが激しかったけど、このときのメンバーは最高でしたね。
このライヴ盤を聴いて好きになった曲もあります。例えば、「Call me back again」「Beware my love」「Venus and Mars」「Rock Show」なんかかな。このアルバムを聴いて、前に出ていたアルバム『ヴィーナス・アンド・マーズ』は「そうか、こういう感じのノリでライヴをやりたかったんだな」と理解することができました。
そうそう、CDでいうと10曲目から15曲目までのアコースティック・セットはたまりません。中でも「I’ve just seen a face 夢の人」のアコギによるコード・カッティングなんて!これ、アンプラグドの先駆的なものだったと思いますけど、ツェッペリンもライヴでこういうのやっていましたね、このころに。
まあボクは高校生の頃(80年代半ばから後半にかけて)、とにかくよく聴いていましたね。
まだポールがライヴ活動を再開する前だったので、想像をたくましくして聴いていたものです。
実際、ポールはこのときのライヴとは違った顔でシーンに戻ってきました。それはそれでいいですけど、この70年代半ばのポールも鬼気迫るものがあります。
どの曲も演奏も「生」を感じさせます。そして、このアルバムで聴いて元のヴァージョンを聴きなおしてほしいと思います。
それと、このアルバムに関してはリマスター化が進んでいません(よね?)。もっと音質のいいものが出ることを願っています。
今日は「Jet」(Paul McCartney & Wings)がよかったです。
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