
ローリング・ストーンズのニュー・アルバム、もうお聴きになりましたか?
購入してから(そう、ボクはフィジカル派なのデス)まだ1週間足らず。
とにかく興奮冷めやらぬ状態で数回通して聴いたばかりですが、この「熱量」のままにファースト・インプレッションを書き留めておきたいと思います。
一言で言うなら、「そう、これだよ!こういうストーンズが聴きたかったんだ!」という歓喜に満ちた大傑作だと思います。
ネットのレビューや他の方のSNSを見ても「全盛期クオリティ」「80代とは思えないエネルギー」と大絶賛の嵐ですが、まさにその通り!
前記の通り、まだそこまで聴き込めていない段階ですが、とにかくアルバム全体から溢れ出るエネルギーが凄まじいです。プロデューサー(若手実力派のアンドリュー・ワット!)の手腕もあるのか、演奏はのびのびとリラックスしているのに、バンドとしての一体感は完璧にまとまっています。
何より驚かされたのが、ミック・ジャガーのヴォーカルの艶やかさ。一時期見られたような大袈裟すぎる歌唱が良い意味で抑えられ、ストレートに響いてきます。ネットでも「ミックの歌声が若返っている」と話題ですが、厚めに重ねられたコーラスワークも新鮮で、耳に心地よく残ります。
そして、ファンなら誰もが胸を熱くする瞬間が用意されていました。
収録曲の「ヒット・ミー・イン・ザ・ヘッド」。
あのドコドコッとした独特の叩き方が聴こえてきた瞬間、一発で分かりました。そう、故チャーリー・ワッツのドラムです。彼が遺してくれた小気味よいビートが、今作でもしっかりとバンドの骨組みを支えています。これには世界中のファンがタイムラインで涙していましたね。
ストーンズの魅力のひとつである「牙」も健在です。
相変わらず皮肉たっぷりのエッジが効いた歌詞が並び、具体的な名前こそ出していないものの、「あ、これはあの人のことを歌っているのかな?」と思わずニヤリとしてしまう曲のオンパレード。
一方で、胸が締め付けられるような名曲もあります。
例えば、キース・リチャーズがこのアルバムで唯一、リード・ヴォーカルをとる「サム・オブ・アス」。
ここで聴けるのは、彼ならではの哲学的なつぶやき。混迷し、分断されていく現代の世界を彼なりに憂いているようにも聴こえます。そこに絡むミックのバック・ヴォーカル(掛け合い)が見事の一言に尽きます。アルバムのハイライトのひとつだと思います。
今作に収録されているマイナー調の楽曲やカバー曲には、聴いていて思わず涙が出そうになる瞬間が何度も訪れます。
エイミー・ワインハウスのカバー「ユー・ノウ・アイム・ノー・グッド」なんかもそうです。ちなみにこの曲でのミックのハーモニカ、泣けます。海外の音楽メディアでも「ブルースのルーツと現代ソウルが見事に融合している」と高く評価されていました。
前作はマディ・ウォーターズのカバーでアルバムを締めくくっていましたが、今作のラストを飾るのはチャック・ベリーのカバー。
渋いギターリフにキースのコーラスが重なるこの仕上がりは、鳥肌ものです。仮にこのアルバムが彼らのラスト・アルバムになってしまったとしても(なってほしくはないです!)、何の後悔もないと言い切れるほどの圧倒的な完成度を誇っています。
最近のポール・マッカートニーの新作が「良い意味で過去を美しく振り返った秀作」だったとすれば、ストーンズの今作は「80代にして、ン10年前とまったく変わらない瑞々しい感覚のまま突っ走る現役のロック」。ネットでもこの二大巨頭の現役っぷりがよく比較されていますが、この対比もまた非常に興味深いです。
もし若い世代の人に「ストーンズ、何から聴けばいい?」と聞かれたら、ボクは迷わず過去の名盤だけでなく、この最新オリジナル・アルバムを「最初の1枚」として差し出します。それほど全世代に響くパワーを持っていると思います。
これは単にニュー・アルバムが出たことにのぼせ上がって「素晴らしい」と言っているのではありません。前作がそうであったように、どれだけ時間が経っても、この興奮が色あせることはないと確信しています。
これからもっともっと時間をかけて、これまでの名盤たちと同じように、このアルバムを自分の一部にしていきたいと思います。
皆さんは、どの曲が一番響きましたか?ぜひ、コメントで教えてくださいね!

