A HARD DAY'S NIGHT | 虚空のスキャット

虚空のスキャット

自分のことは棚に上げてココロの思うまま、スキャットの如く、愛こそはすべて・・・の精神で綴っていきます。

もう20年以上も前のことだけど(なんだか「サージェント・ペパーズ・・・」の出だしみたいだ)、「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」という映画を映画館でリヴァイバル上映していたのを見に行ったのは、高校生の頃だったかな、中学生の頃だったかな。もう四半世紀前に確か夜のみ上映で、ひとりで見に行った記憶があります(もうその狭いオデオン座という映画館はないんだけど)。えらく空いていました。そしてその少ない観客の中でたぶん、自分が最年少だったような気がします。
今のようにyou tubeもないし、アンソロジーもなく、レンタルヴィデオにいってもある店とそうでない店があったりして、それはそれは「動くビートルズ」に触れたときはまさに「ヒデキカンゲキ!」(古い言い方でスミマセン)っていうくらい、シビれたものでした。本当に体に電流が走るってああいうことなんですね。だから女の子が古今東西、ジャニーズのタレントや福山雅治やマイケル・ジャクソンなんかに黄色い声を上げる気持ちは少なからず、わかるつもりです。
ビートルズの映画はこのほかにもあるけど、個人的には「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」が一番好きですね。「ヘルプ!」は好きだけど何回も見る気はしないし、「レット・イット・ビー」も好きですが(早くDVD化してほしい)、ちょっとシヴィアだしね。
さて、肝心のアルバムの中身ですが(これが今回の本題です)、もうジョンの独壇場に近いアルバムですね。
タイトル曲からしてもう・・・。イントロのジャーン!がすべてを物語っているといってもOKなくらいで。この一発ですべてこのアルバムを表現しているといってもいいくらいです。この曲を聴くとやはり、映画の冒頭、ファンから逃げる彼らを思い出します。ビートルズの「全盛期」を代表する曲だといっても過言ではありません。それから、この曲はやはりこのアルバムの一曲目しかないです。イントロもだし、アウトロもそうです。このアルバムのワクワク感を表現しています。
あと、「恋する二人」(列車の中の演奏シーンを思い出します)も、ジョージに歌わせた「恋するダンス」(日本版のジャケットを思い出します)もウキウキ感たっぷりの「作った」ラヴソングだし、ポールとの見事なヴォーカルワーク、「恋に落ちたら」(そう、このアルバムはやたら邦題が多いですね。『ラバー・ソウル』もそうですが)も見事なバラード。「テル・ミー・ホワイ」に至っては「アップ・テンポの曲が一曲、必要だって言われて作った曲」の割にはスキです。ビーチ・ボーイズのカヴァーもヨカッタ(「恋する二人」もネ)。
それと個人的には「エニー・タイム・アット・オール」も印象に残っています。大学の頃、アメリカ人の先生(女性!)に、この曲の「いつでも何かあったら電話しなよ、すぐに駆けつけるからさ」というサビのセリフを言ったらなぜか大受けでした。また、この人には何か会話していたときにボクが「ユー・キャント・バイ・ミー・ラヴ(愛はカネじゃ買えないよ)」と言ったら、「私たちは物質世界に生きているんだから、私は物質女(マテリアル・ガール)よ」とマドンナに歌詞で切り替えされたことがあります。
閑話休題(それはさておき)。
後になればなるほどジョンは「実体験」をふまえた曲(ラヴソングだったらヨーコとのこと)を書くのだけど、このアルバムのラヴソングは「作った」曲ばかりです。
ポールも「キャント・バイ・ミー・ラヴ」(予約枚数でギネスブックに載っている名曲!)、「今日の誓い」、そしてこれまたギネスブックに載っている名曲、「イエスタディ」の布石的な曲、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」とその存在感をだしています。これがまたアルバムにいいアクセントをつけています。『ラバー・ソウル』以前のアルバムでポールの曲というのは、アルバムの中ですごくいい位置をしめていますね。
ジョン・オンリーにならないのが彼らのチーム・ワークの良さです。これは後期になってポールの力が大きくなっても崩れません。だからスゴイんでしょうね、ビートルズは。
しかし、それを上回るジョンのあふれ出す才能の川は誰にも止められない!という感じです。作曲面もですが、ヴォーカルがいいですね。多少、曲が怪しくても(?)ジョンが歌っていると納得!・・・みたいな。
「ユー・キャント・ドゥ・ザット」のヤクザな歌い方、好きです。これはアンソロジーのヴァージョンのほうが好きかも。リードギターもいかにもジョン!(この曲のリードはジョンです)って感じで、曲にあっていますね。TV(「レディ・ステディ・ゴー」)で口パクの演奏をしていたのを見たことがありますが、かっこいいギターソロでした。
ラストの「アイル・ビー・バック」の哀愁漂う雰囲気もすごく好きです。アンソロジーで、テイク違いを聴いたときは、ちょっとノリがちがっていてビックリしましたが。アルバムのラストを飾るのにふさわしい曲です。
このアルバムは世界進出を果たすビートルズの「時の勢い」を感じるアルバムで、安心して(?)聴くことができます。今でもこのアルバムをバックに「ビートルズごっこ」(?)ができますもんね(笑)。ちなみに全曲、レノン&マッカートニーの曲だけで占められたオリジナル・アルバムはこれだけですネ。
いかん。やっぱり、ビートルズの話はコンパクトにできないみたい・・・すみません。
今日は「A hard day’s night」(The Beatles)がよかったです。


追伸
このところパソコンの動きが、晩年のジャイアント馬場さん(馬場さんのことは本当に心から尊敬しているので、こういう比喩に使うのは心苦しいのですが)から、ライトの深いところに打球を打ち、ランニング・ホームランを狙うイチローみたいになったおかげで結構、こちらの思うように更新できています。
そういうなかで皆さんのペタやコメント(そう、アナタのことなのですヨ)がどれだけの励ましになっているか。本当に感謝、です。手を合わせたいくらい、ありがたいことです。完全にそれらがなくなってしまったら、とっととこのブログをたたむつもりです。