Revolverとその周辺 | 虚空のスキャット

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この10年くらい(かな?)、この『リヴォルヴァー』の再評価があります。
ビートルズには『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』という決定的な名盤があるのですが、そちらの評価がむしろ下がってきているような気もします。
自分が初めて『サージェント・・・』を聴いたとき、難しいアルバムに聞こえました。極論ですが、口ずさめる曲がないのです。確かに「When I’m sixty four」みたいなノホホンとした曲もあったけど、それまで聴いていた曲のようなキャッチーなものはなく、難解な印象を受けました。ただ、寝る前によく聴いていたのですが。もし一枚だけビートルズのオリジナル・アルバムで博物館に収めるとしたらやはり『サージェント・・・』だとは思います。その時代(1967年=フラワーパワー)の象徴的作品ということもあるし、きっと一番、お行儀のいいアルバムでしょうから。
でもなぜ、『リヴォルヴァー』なのか。
やはり、わかりやすいから・・・なんでしょうね。
実験的な要素もあり、王道をいく曲もあり・・・といい意味でヴァラエティに富んでいるからなんでしょうね。いわゆる『ホワイト・アルバム』もその典型ですけど、ヴォリュームがありすぎるきらいがありおますから(実は『ホワイト・アルバム』も大好きなんですけど)。
ジョージの3曲がいい。もちろん、『アビー・ロード』の2曲には及びませんが、個人的には好きな3曲です。特に冒頭の「タックスマン」いいですね。イントロのカウントからして最高です。リードギターがポールですが、これもいい。インドを連想させます。
ポールもこのころがひとつのピークだったと思います。「エリナー・リグビー」も「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」もポールの生涯を通じて代表する名曲ですし、リンゴに歌わせた「イエロー・サブマリン」もある種、ビートルズを代表する曲ですし、「フォ・ノー・ワン」も隠れた(?)名曲です。事実、彼はソロになってから再レコーディングしていますからね、これら(「イエロー・サブマリン」は別)の曲を。
ジョンは少し停滞気味です。確かに「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」みたいな、ある種このアルバムを象徴するような曲も書いていますが、ジョージやポールの「!!!」なような曲はないです。かえって同時期にリリースされたシングル、「ペーパーバック・ライター」のB面に収められた「レイン」(大好きな曲です!)のほうがいろんな意味でクォリティが高いと思うのですが・・・。でもジョンはビートルズの精神的「支柱」です。
どうでもいいことかもしれませんが、もう20年近く前にあるTVのニュース番組で、いわゆる「ロスト・レノン・テープ」から「シー・セッド・シー・セッド」が実は最初は「ヒー・セッド・ヒー・セッド」(ピーター・フォンダとのエピソードがあったので元々は「He」だったのですネ)だったと流されたのはオドロキでした。
余談ですが、アルバムの流れからいくと『ラバー・ソウル』、『リヴォルヴァー』、『サージェント・・・』となるのだけど、個人的にはその三枚の中では『ラバー・ソウル』が一番好きです。『ラバー・ソウル』は中学生の頃の学校から帰ってきた後の夕方・・・という印象が勝手にあります。まあ、そういうシチュエーションで聴いていたからなんですが(苦笑)。
ビートルズってディープですね。いつまでも語っていられる気になります。
今日は「Rain」(The Beatles)がよかったです。