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前回は、人間関係が変わる「2つのステップ」についてお伝えしました。
 
(まだ読んでいない方は、ぜひ前の記事からどうぞ^-^)
 
 
今回は、その2つのステップが 子育てや親子関係にどうつながるかを、もう少し掘り下げてお伝えしていきます。
 
 

 子どもに怒り過ぎてしまう...それ、あなたのせいじゃないかもしれない

 

 

「子どものためにがんばっているのに、どうしてうまくいかないんだろう」

 

そう感じたことはありませんか?

 

 

子どもが言うことを聞かないとき。

 

 

思わずきつい言葉が出てしまったとき。

 

 

自分でも驚くほど怒りがわいてきたとき。

 

 

「自分がダメな親だから」と、思ってしまっていませんか。

 

 

落ち込む子育てママのイラスト

 

 

 その怒り、本当に子どもへの怒りですか?

 
 
子どもに感じる強い苛立ちや焦り。
 
 
じつは、子ども自身への怒りでないことがあります。
 
 
それはかつて、 受け止めてもらえなかった自分が反応している。
 
 
たとえば、子どもが泣き止まないとき。
 
 
子どもの頃、泣くたびに「泣かないの!」と怒られたり、感情を出すことを否定されてきた経験があると
 
「感情は出してはいけないもの」として心の奥にしまい込むようになります。
 
 
そうして大人になると、自分の感情の扱い方がわからないまま。
 
 
だから、目の前で思いきり泣いている子どもを見たとき、どうしたらいいのかわからなくなってしまうんです。
 
 
それだけじゃないんです。
 
 
「自分は泣くことを我慢してきたのに」という気持ちが、無意識のうちに怒りとして湧いてくることもあります。
 
 
子どもへの怒りのように見えて、じつは、自分が子どもだったころ、泣いても受け止めてもらえなかった痛みが、ふいに顔を出しているのです。
 
 
また、子どもが思い通りに動いてくれないとき。
 
 
そのもどかしさは「ちゃんとしなければ」というプレッシャーが子どもに投影されているのかもしれません。
 
 
これは、ダメな親だということではありません。
 
 
かつて自分が十分に受け止めてもらえなかった経験が、親になったいま、自然に表れているだけなんですよね。
 
 

 子どもに渡せるのは、自分の持っているもの

 
 
子どもが心理的に健やかに育つための大切なことのひとつ。
 
 
それは、 感情を受け止めてもらう経験を積むことです。
 
 
泣いてもいい。
 
怒ってもいい。
 
怖くてもいい。
 
 
「そうだね、悲しかったね」と静かに受け止めてもらえる経験が、子どもの自己価値の土台になっていきます。
 
 
でも、ここが大事なところで。
 
 
その経験を子どもに渡すには、まず親自身がその経験を持つことが先なのです。
 
 
持っていないものは、渡せない。
 
 
これは意思や努力の問題ではなく、シンプルな現実です。
 
 
子どものためにがんばっている方こそ、まず自分が「受け止めてもらう」経験を積むことが、遠回りのようで最も確かな道なんです。
 
 

 親との関係に傷がある方へ

 

 

「持っていないものは、渡せない」

 

そう書きましたが、ここでひとつ思うことがあります。

 

 

じゃあ、自分の親は?と。

 

 

「なぜ親はあのとき、わかってくれなかったのか」

 

「どうして受け止めてもらえなかったんだろう」

 

そう感じるのは、当然のことです。

 

 

ただ、ここで少し立ち止まって考えてみると――

 

 

親もまた、自分の親から十分に受け止めてもらえなかった世代だったのかもしれません。

 

 

つまり、親も「持っていなかった」だけなのかもしれない、ということです。

 

 

これは「だから許しなさい」という話じゃないです。

 

 

親を理解することは、自分が傷ついた事実をなかったことにする、ということじゃないんです。

 

 

ただ、その連鎖は、自分の代で止めていくことができます

 

 

「受け止めてもらう」経験を自分が積んでいくことが、そのまま子どもへの贈り物になっていくんです。

 

 

 さいごに

 

 

もし、もう自己価値を証明しなくていいとしたら――

 

 

あなたは、なにをしたいと思うでしょうか

 

 

すぐに答えが出なくてもいい。

 

 

ただ、心のどこかに置いておいてみてください。

 

 

その答えの中に、あなたにとって本当に大切なものが、きっと見つかるはずです。

 

 

がんばってきたことは、決して無駄じゃありません。

 

 

その力が、自分を追い立てるためではなく、子どもが、家族が、安心して存在できる場をつくるために使われていくとき、

 

親子関係は静かに、でも確かに変わっていきますよ。

 

 

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どれだけ努力しても、なぜか人間関係がうまくいかない。
 
評価されない、伝わらない、わかってもらえない。
 
 
そんな経験、ありませんか?
 
 
仕事で成果を出し、家族を支え、問題が起きれば率先して動いてきた。
 
 
そういう人ほど、この問いに苦しむことがあります。
 
 

 なぜ、がんばるほど苦しくなるのか

 

 

行動力があり、責任感が強い人の多くは、幼い頃から「動くことで乗り越えてきた」経験を重ねています。

 

 

困難があれば考えて解決する。

 

誰かが困っていれば助けに動く。

 

評価されるよう、結果を出し続けてる。

 

 

この姿勢そのものは、決して間違いではありません。

 

 

でも、その行動の奥に、こんな感覚が潜んでることがあります。

 

 

「自分には、価値がないのかもしれない」

 

 

この無価値感を打ち消すために、無意識にがんばり続ける。

 

 

どれだけ結果を出しても、その感覚は根本からは消えない。

 

 

これが、苦しさの正体です。

 

 

苦しそうな表情の女性のイラスト

 

 

 感情を「受け止めてもらう」経験の不足

 
 
行動して問題を解決する力を育ててきた一方で、感情を受け止めてもらう経験をあまり持てなかった、という方も多くいます。
 
 
不安、悲しみ、寂しさ
 
そうした感情が十分に受け止められなかった環境では、いつの間にかそれらを「感じてはいけないもの」として心の奥に追いやってしまいます。
 
 
その結果、努力が報われないと感じた瞬間に、強い苛立ちや「なぜ、わかってくれないのか」という怒りが立ち上がります。
 
 
同時に、「私が悪いのかもしれない」という自分を責める気持ちも湧きあがってくる。
 
 
心理的には、これをサバイバルループと呼ぶことがあります。
 
 
子ども時代に身につけた「生き延びるための反応」が、大人になっても無意識に繰り返されているパターンのことです。
 
 

 人間関係が変わる「2つのステップ」

 
 
では、このループを抜け出すには何が必要でしょうか。
 
 
それには、2つの段階があります。
 
 
 
ステップ1:自己価値を感情として理解する
 
 
「自分には価値がある」と頭で考えようとしても、なかなかうまくいかないことが多いです。
 
 
それはまた、がんばることで価値を証明しよとするパターンの繰り返しになってしまうからです。
 
 
本当に必要なのは、 感情を受け止められる経験です。
 
 
具体的には
 
・傷ついたと感じたこと
 
・怖かった、辛かった経験
 
・がんばり続けてきたこと
 
こうした自分の弱さや痛みを、誰かに受け止めてもらうこと。
 
 
「してもらう」という受け身の経験が、ここでは鍵になります。
 
 
行動力があり、自力で解決してきた人ほど、これが苦手。
 
 
だからこそ、意識的にその経験を重ねることが大切なんです。
 
 
こうした経験を積み重ねることで、「自分はそこまでがんばってきたんだ」という気づきが、頭ではなく、体感として腑に落ちていきます。
 
 
そのとき、無価値感は少しずつ緩んでいきます。
 
 
ステップ2:他者を理解できるようになる
 
 
自己価値が感情レベルで安定してくると、目の前の相手を「違う人間」として見られるようになります。
 
 
「なぜ同じようにできないのか」ではなく、「この人には、この人なりの事情があるかもしれない」と。
 
 
これは表面的な寛容さではありません。
 
 
自分の内側が満たされていることで、自然と視野が広がっていく状態です。
 
 
環境が違えば、前提が違う。
 
同じ条件でないのだから、同じ結果にならないのは当然。
 
 
そう、心から納得できるようになります。
 
 
 
この2つの段階を得て、がんばりやさんの人間関係は、優しく、穏やかに、変化していきます。
 
 
がんばってきたあなたのその力が、自分を追い立てるためでなく、人が安心して存在できる場をつくるために使われていきますように。
 
 
 
この2つのステップは、子育てや親子関係にも深くつながっています。
 
 
次回は、子育て中の方に向けて、この2つのステップがどう関係してくるのかをお伝えしていきます。
 
 

 

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私が所属します、子育てコーチング協会では、定期的に「すまいるママ塾」を開催しています。

 

今回のテーマは不登校です。

 

ご参加お待ちしております。

 

 

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子どもが思春期を迎えたころ、あなたはどんなお母さんでいたいと思っていましたか?
 
 
「理解してあげたい」「受け止めてあげたい」「場を壊したくない」
 
 
けれども、そう思えば思うほど、気づかないうちに自分の気持ちや本音を後回しにしてしまう。
 
 
私も、そんな時期がありました。
 
 
今もそうなることが、たびたびあります。
 
 
 

 役に立ちたいと思うことは、悪くない。でも――

 

 

誰かの役に立ちたい、期待に応えたい、場を守りたい。

 

 

そういう気持ちがあるのは、当たり前のこと。

 

 

それ自体は、きっと悪いことじゃないんです。

 

 

ただ、思春期の子どもと向き合う中で、私はその気持ちを少し「行き過ぎた形」で使ってしまっていたと、今になって感じています。

 

 

気づけば、子どもの不安や混乱まで自分の責任として引き受けていました。

 

 

本来引くべき境界線を、引かないままだったし、曖昧なままだったんです。

 

 

 「違和感」は、最初からあった

 
 
振り返れば、何かがズレている感覚は、ずっと前からあったのだと思います。
 
 
でもそのたびに、自分の中でこんな声が上がっていました。
 
 
「私が我慢するしかないか」
 
「ここで踏ん張らなければ、誰がやるの」
 
「もう少ししたら、きっと楽になる」
 
 
その小さなサインを、自分自身で見ないふりしていたんですよね。
 
 
心よりさきに、身体が疲れを伝えてきたとき、ようやく立ち止まれたのです。
 
 

 「相手がどうか」ではなく「私はどこまで引き受けていたか」

 
 
立ち止まったとき、私が向き合ったのは子どもの問題でも、誰かへの不満でもありませんでした。
 
 
「私は、どこまで引き受けていたのか」それだけを問い続けました。
 
 
境界線を引くということは、自分の役割と責任を現実に合った形に整え直すことです。
 
 
それができたとき、ずっと抱えていた余計な緊張が少しずつほどけていきました。
 
 
 
 

 「もっと頑張ること」が答えじゃないとき

 

 

思春期の子どもと関わる日々は、正直、消耗します。

 

 

なにを言っても響かないような気がしたり、どうしていいかわからなくなったり、自分が母親として失格かもと感じたり。

 

 

いい母親であろうとするあまり、無意識のうちに背負いすぎてしまう。

 

 

そして、心が折れそうになる。

 

 

そんなとき必要なのは、もっと頑張ることではないと、私は思います。

 

 

必要なのは、今自分に何が起きているのかを、整理する時間です。

 

 

自分を責めるためでも、誰かを否定するためでもなく、ただ「今の自分の立ち位置を確認する」ための時間。

 

 

 頭でわかることと、腑に落ちることは、違う

 

 

「そうか、そういうことか」と思っても、それだけでは、なかなか変わらないものです。

 

 

実際の出来事や、自分の感情と重ねながら、少しずつ言葉にしていく。

 

 

そのくり返しの中で、じんわりと自分のものになっていく。

 

 

そんな感覚があります。

 

 

あなたの中にある違和感も、きっとなにかを伝えようとしています。

 

 

もしも今、誰かと一緒に整理したいと思ったなら、そのタイミングを大切にしてください。

 

 

それ自体が、自分を守るための一歩だと思います。

 

 

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誰かにLINEを送って、既読がつかないとき。
 
 
「嫌われたかな」「怒らせたかな」と、頭の中でぐるぐると考えが止まらない。
 
 
まだなにも起きていないのに、最悪の結末を想像して、気がつけば動けなくなっている。
 
 
そういう経験ありませんか?
 
 

 その不安は「性格」じゃない

 

 

「私って、心配性だから」「ネガティブ思考なんだよね」と、自分の性格のせいにしてしまうお母さんは少なくありません。

 

 

でも、本当にそうでしょうか。

 

 

もし、あなたが小さい頃、家の中がいつも緊張していたなら。

 

 

親の顔色を読みながら、「次になにが起きるか」を先読みしながら、毎日を過ごしてきたなら。

 

 

その「不安になりやすさ」は、あなたが生き延びるために身につけた、れっきとしたサバイバルスキルです。

 

 

不安になることで、次の危険を察知できた。

 

 

先に心配しておくことで、傷つくのを少し和らげられた。

 

 

子どもだったあなたにとって、それは本当に必要な力でした。

 

 

不安に沈む人物と雨のような線

 

 大人になっても続く「昔のくせ」

 
 
問題は、その反応はいまも続いていることです。
 
 
もう、あの頃の家にはいない。
 
 
あなたはもう大人で、自分の人生を選べる場所にいる。
 
 
それでも脳と体は、まだあの頃の環境に合わせた設定のまま動き続けています。
 
 
だから今日も、「みんなに嫌われているんじゃないか」と怯え、まだ来てもいない未来の失敗を先回りして想像してしまう。
 
 
これは意思が弱いわけでも、考え方がおかしいわけでもありません。
 
 
古い設定が、今もそのまま動いているだけなのです。
 
 

 不安を消そうとしなくていい

 
 
「もっとポジティブに考えなきゃ」「こんなことで不安になっちゃいけない」
 
 
そう自分に言い聞かせようとしても、なかなかうまくいかないのは、その不安が「思考」ではなく、体に刻まれた反応だからです。
 
 
だから、まず不安を消そうとしなくていい。
 
 
最初の一歩は、気づくこと
 
 
「これは今の危険じゃなくて、昔の環境に適応したなごりだ」
 
 
そう、自分の不安に名前をつけてあげることです。
 
 

 体で「今の安全」を確認する

 

 

気づいたあとは、頭で考えるのをやめて、体に聞いてみてください。

 

 

足の裏を床につけて、体重を感じる。

 

ゆっくり、息を吐く。

 

目を開けて、今いる部屋を見渡す。

 

 

「私は今安全か?」を言葉ではなく感覚で確かめてみてください。

 

 

ほんの数秒でいい。

 

 

体が「今は大丈夫」と感じるその瞬間が、少しずつ新しい設定を書き直していきます。

 

 

 その不安は、やがて「強み」に変わる

 

 

状況を先読みする力、人の気持ちを読み取る力、変化のサインにいち早く気づく力。

 

 

それは、過酷な環境で磨かれた、本物の洞察力です。

 

 

不安を生み出すその感度は、方向が変われば、人の痛みに寄り添える力になる。

 

 

小さな変化に気づける力になる。

 

 

あなたはもう、自分を不安にさせてまで守らなくていい場所にいます。

 

 

少しずつ、ゆっくりと、世界を信頼する練習を初めていきましょう。

 

 

 お子さんにも、きっと伝わる

 

 

思春期の子どもを育てながら、自分の中の不安とも向き合っているあなたへ。

 

 

焦らなくてもいい。

 

 

完璧にできなくていい。

 

 

「あ、また昔のクセが出た」と気づけた日は、それだけで十分です。

 

 

あなたが少しずつ自分を取り戻していく姿は、言葉にしなくても、きっとお子さんには届いています。

 

 

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 心の境界線――自分をすり減らさずに生きるために

 

 

相手が不機嫌なだけで「私、何かしたかな?」と気になってしまう。

 

本当は断りたいのに「嫌われたらどうしよう」と声が出ない。

 

自分の問題ではないとわかっていても、なぜか心が落ち着かない。

 

 

こうした経験に心当たりがある人に、ぜひ知ってほしい考え方があります。

 

 

それが心の境界線です。

 

 

境界線がないと、他人の感情や問題をいつの間にか自分の責任のように抱え込んでしまいます。

 

 

心の境界線とは、人を遠ざけるための線ではありません。

 

 

自分をすり減らさずに、人と関わり続けるための線です。

 

 

 

線引きする人物のイラスト

 

 境界線が曖昧になるとき

 
 
自尊感情が低下すると、自分と他人の境界線は曖昧になりがちです。
 
 
本来どうにもできないことなのに、「自分のせいかもしれない」と感じたり、
 
相手が自由に決めてよいことなのに「なんでこうしないの?」と口を挟まずにはいられなかったりする。
 
 
こうした反応は、強いストレスがかかれば誰にでも起こります。
 
 
問題は、この状態が続くことです。
 
 
じわじわと人間関係をこじらせ、自分自身も消耗させていきます。
 
 
だからこそ
 
「今、境界線が曖昧になっていないかな?」
 
とその都度自分に問いかけ、引き直す習慣が生きやすさへちつながっていくのです。
 
 

 「関心の輪」と「洗濯の輪」

 
 
境界線を考えるうえで、まず2つの輪を頭に描いてみてください。
 
 
1つ目は関心の輪
 
 
私たちは世界のすべてに意識を向けているわけではなく、自分が関心を持つものだけに意識を向けて生きています。
 
 
2つ目は、その関心の輪の内側にある選択の輪
 
 
たとえば、アメリカ大統領選挙に関心を持つことはできますが、選挙権のない日本人には選択できません。
 
 
今日の天気も関心は持てますが、天気そのものを選ぶことはできません。
 
 
ただ「傘を持ち」「服装を変える」といった対処を選ぶことはできる。
 
 
これが選択の輪の中にあるものです。
 
 
苦手な人についても同じです。
 
 
その人の生き方や性格を変えることはできませんが、「どう関わるか」「どう距離を取るか」は自分が選べます。
 
 
境界線とはつまり、この選択の輪の輪郭を意識することだといえます。
 
 

 選択の輪を明確にする三つの要素

 

 

私たちがついやってしまいがちなのが、

 

「関心はあるけれど、本当は自分が選択することではないこと」

 

に過剰にとらわれ、まるで

 

「自分がなんとかしなければならないこと」

 

のように思い込んでしまうことです。

 

 

これを防ぐために、三つの視点が助けになります。

 

 

責任——そのハンドル、誰が握るべき?

 

誰かがすべき連絡を代わりに引き受けたり、場の空気のために常に自分が調整役に回ったりすることは、相手の責任を肩代わりすることになります。

 

 

自転車の練習を思い出していてください。

 

 

転ぶのが心配で後ろをずっと支え続けていると、その人はいつまでも一人でこぐことができません。

 

 

手を放すことが、その人の力を育てるのです。

 

 

「これは誰の責任か」と問うことが、境界線を引く第一歩です。

 

 

 

限界——できることとできないことの見極め

 

自分の能力や立場、自分の手が届く範囲を忘れると、本来自分にはどうにもできないことに対して

 

「それはおかしい」「こうあるべきだ」と口を出したくなります。

 

 

その結果、自分が変えられないものを変えようとして消耗し、境界線がますます見えにくくなっていきます。

 

 

道を尋ねられたとき、道順を教えることはできます。

 

 

でも、その人の代わりに歩くことも、別の道を選んだことを責めることもできません。

 

 

どの道を歩むかを決めるのは、その人自身です。

 

 

私たちにできるのは、道を示し、必要なら見守ることまでです。

 

 

「ここまでが私にできること」と知っていることが、穏やかな人間関係の土台になります。

 

 

 

価値観——選択の基準を持つ

 

 

選択の輪の中には、常に複数の選択肢があります。

 

 

どれを選ぶかの軸となるのが価値観です。

 

 

「なぜその選択をするのか」という問いの答えには、自分が何を大切に生きているかが映しだされます。

 

 

価値観が明確であるほど、迷いは減り、他人の評価や感情に引っ張られにくくなります。

 

 

 悩みを課題に変える問い

 

 

人間関係で不快な感情を覚えること自体は、すぐに悩みにはなりません。

 

 

「自分にはどうにもできないこと」、つまり関心の輪の中にあるものに意識がはまり込んだとき、悩みになります。

 

 

「悪いのはあの人だから、変わるべきだ」

 

正直な気持ちとしては、そうかもしれない。

 

 

でも現実には、困っている方が動くしかないのです。

 

 

どんなに相手が悪くても、残念ながら待っているだけでは何も変わらないことが多い。

 

 

悔しさや怒りを感じるのは自然なことです。

 

 

その気持ちをしっかり感じ切ったうえで、こんな問いに切り替えてみてください。

 

 

「私はこの関係をどうしたい?」

 

「改善のために、私にできることは?」

 

「この経験から、私が何を学べる?」

 

 

主語が「あの人」から「私」に変わると、問題は悩みから課題へと変わります。

 

 

その問いこそが、境界線を引き直すための、最初の一歩になるのです。

 

 

 さいごに

 

 

境界線は、一度引いたから終わり ではありません。

 

 

日々の暮らしの中で、ずれたり、曖昧になったりしながら、また引き直す。

 

 

その繰り返しの中で少しずつ、自分の輪郭がはっきりしていくのだと思います。

 

 

毎日家族のことを一番に考えてきたあなたが、少しだけ自分自身に目を向ける。

 

 

それは決して、わがままではありません。

 

 

自分を大切にできる人が、本当の意味で誰かを大切にできると思います。

 

 

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