日本人はなぜ印象派絵画が好きか | ricky321のブログ

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K本県県立美術館は、漫画・アニメ、細川コレクション(細川元総理の本家)、それから印象派絵画展を繰り返している。K本日日新聞社のカレンダーに至っては毎年印象派の絵画だと決まっている(決めているのは彼らだがもう30年くらい同じだ、来年も再来年も多分そうだ)。

ともかく、美術展では「印象派展に外れ無し」といわれる都市伝説がある。印象派絵画展をすれば、そこそこに客は入ることは間違いなさそうである。

印象派とは19世紀に起こった、過度といえるくらい色彩を強調した画法であり、その一団でもある。モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ターナー、ルノアール、コローら。一番日本人に縁の深いのはゴッホかもしれない。画はおなじみゴッホ「ひまわり」。

某作家(何度か直木賞候補になっている芸術家主人公の作品をしばしば発表する)は、「我々日本人が印象派絵画が好きなのは浮世絵に影響を受けているからである」と書いていたが「ホンマかいな」と思った。日本人で「浮世絵は嫌いだが印象派は好き」という人がたくさんいそうではないか。この原■さんの言うことに疑問を持った。

森村泰昌『自画像のゆくえ』。これは大変面白かった。自画像を多く残した古今東西の画家の作品論である。森村さんによれば、我が国が明治になった時、洋画家の先駆者で油絵を定着させたと言っていいだろう、黒田清輝について「(従来の日本画と対照的に明暗をくっきりつけた)レンブラントは日本人に西洋画を根付かせるのに良い。が、それよりも明るいイメージの印象派が西洋の文化を植え付けるのに適当だと思った。」そして、「日本人のおおくが思い浮かべる西洋絵画といえば印象派のあかるい絵画となっていった。」という。多分森村さんが正しい。

※画は岡田三郎助の「裸婦」。黒田が結成した白馬会の画家作品。実物を佐賀で見たが(画集などでは判別がつかない。画は実物を見れば良さが分かる。画集と実物とあまり代わらないものもあれば、実物を見て「スゴい」と思うものもある。)、奥行きを感じさせる。ソファーが奥で、手前に裸婦の下肢が浮き出て見える。なるほど、これなら西洋画を志す絵描きも多くいたことだろう、と説得力を持つ。

と、まあこんな具合に明治維新後、絵によっても我々は洗脳されてきたとも言える。同時に欧米に対するコンプレックスを植え付けられたのである。

しかし、新聞社のカレンダーは何とかならないか。印象派だけじゃなくて、ピカソだっていい、ラスコー洞窟の壁画だって、なんなら北斎だっていいもんだぜ。