昨日ご紹介した《ささやかなことを喜ぶ》は、田口ランディ『できればムカつかずに生きたい』の巻末から抜粋した。
ささやかなことを喜ぶ | ricky321のブログ
同著から、適当に略したりしつつ引用する。
私は数々の職業を転々として、最後に編集者になった。編集に関わって気がついたのは「なーんだ、どんな仕事も結局は編集じゃないか」ということである。
OLも訪問販売員も保母も「編集能力」というものが問われる。この能力があるかないかで仕事の面白みが全然違ってくる。
編集とはある方針、もしくは視点によって、物事を整理し、とりまとめていくことである。たとえば「子どもたちに人生の楽しみを教える」という編集テーマを持った保母さんなら、その指針に沿って自分の仕事を編集し、最も強く訴求できる方法を合理的に追求していくだろう。
編集能力が足りないと、仕事は散漫でとりとめがなく、自分が何をしているのかわからなくなってしまう。目的が不明確で能率が悪く、達成感も乏しくなる。
大切なのは「これは絶対の真理でなく、私が編集しているにすぎない」という認識である。自分が絶対だと思うことも、何かが絶対的だと思うことも意味がない。
「この子はバカで行儀が悪い」と親や先生が言ったところで、それはおとなたちによって編集されたその子の姿である。子どもはもっと自由に自分を編集していいのだ。自分で世界を編集していると思えば、他人に言われたことなど気にならないものである。
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同じく昨日ご紹介した《鏡は先に笑わない》について……
鏡は先に笑わない | ricky321のブログ
目の前の出来事を「悪い」と決めてしまうと、そこで物語が終わってしまうんだ。
だから、「しめしめ、これはきっとうまくいく」と言って、良い未来が続くことを信じるのが大切なんだ。そもそも目の前にある出来事やニュースになっている事件に良いか悪いかを判断することは誰にもできない。
神様は「他人(ひと)の言葉にパワーを与えているのは、キミ自身だよ」とも言う。
誰かに「役立たず」と言われて傷つくのは、キミ(みつろう君)が心のどこかで「自分は役立たずだ」と思っているからなんだ。他の人なんて、本当は存在しない。
キミが見ている人は、みんなキミの心の中の意見を言ってくれてるんだ。
だから、自分を傷つけることができるのは、キミ自身だけなんだね。
……ということで、主人公は気がつく。小うるさいと思っていた営業に携わっている上司が、家庭を犠牲にしてまで働いていること、人事部で高く評価をされていること。我が子に「早く寝なさい」と言っているのは、実は自分がゆっくり休みたいからだということを。
以上、さとうみつろう著『神さまとのおしゃべり』の一部を要約されたものを拝借。
一部自伝的な内容になっていて、やはり十代の自分とどう折り合いをつけるかというのも少々交えてある。
