三度『国宝』について | ricky321のブログ

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主人公・喜久雄が長崎の“組長”の息子であり、喜久雄の師匠となる花井半次郎と関係があったことを描いている点を評価したい。後にマスメディアにこのことがバラされて仕事を干されてしまう目にも遭うのだが。

 

それはともかく、歌舞伎関係ではない芸能人が(映画では出てこない)小説に数人出てくる。そしてやはり陰に陽に反社組織と関わっている。さらにその組織が落ち目なら、芸能人も関わりを避けるなど利害計算も働く。

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話は変わる。半世紀前のNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」。平将門・藤原純友両名が腐敗しきった朝廷/公家社会に対して反旗を翻すという痛快なドラマであった。

劇中では傀儡(くぐつ)師達が暗躍する。

傀儡=歌を歌ったり舞を舞ったりして見せ、各地を放浪する人たちである。時には売春行為もする。ドラマではこの生業の他に忍者やスパイのようなこともはたらく。

傀儡という字を見て「かいらい」と読まれた方もおられるだろう。字は同じ。要は怪しいという意味である。

 

一昨年、「光る君へ」をご覧になった方はお分かりだと思うが、殺された直秀が傀儡であった。踊りやアクロバティックな曲芸を見せることをしていた。なんとなれば、直秀は貴族に混じって道長の異母弟を演じることもしている。こういう集団である。

芸能興業という見世物、祭りの際の出店(「男はつらいよ」の寅さんの様なテキヤも同じ)、売買春は地元の裏組織というべき集団と関わりを持たざるを得ない。

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「物事をスムーズに進めるためには、ある程度の偽善も必要である」と書いたのは丸谷才一である。つまり「建て前」と「本音」がある。

世間は反社会組織に厳しい。ヤクザと言われる人たちも激減していると言われる。しかし、自治体が祭りを主催するとする。しかし市や町がすべて仕切れるのか?NOである。何らかの調停をしてくれるヤクザっぽい方々は必要なのである(と思う)。

今も時折芸能人の誰それが反社会組織と関わりがあった、というニュースがある。しかし今さら驚くべきことでもないだろう。

 

写真は「風と雲と虹と」。緒形拳演じる純友と傀儡の“けら婆”の吉行和子。