Re:国宝 | ricky321のブログ

ricky321のブログ

ブログの説明を入力します。

前項に続けて書きます。

映画《国宝》 | ricky321のブログ

今オーディブルで単行本化された『国宝』を聴いています。

朝火新聞連載時から、かなり手を加えられています。

テレビドラマ(最近全く見ません※1)にせよ、他にせよ、大体総集編(※2)というものは細かい機微に触れない、ストーリーのみを追ってしまいがちになる傾向にあります。もしも小説(漫画でも然り) 原作のある作品を映画にしてしまった時にダイジェストになってしまったら、概してつまらないものになるわけです。

《国宝》を書いた吉田修一の『横道世之介』がそうでした。映画でなければ表現出来ないものでもなかったし、映画になった時点で主演の高良健吾/吉高由里子は既に他の映画で共演を果たしていたし、二人ともその時点で有名俳優だっただけに少しがっかりでした(とは言え部分的にはハッとする処も多かったのです)。

実はこの原作小説は「毎日新聞」(※3)連載にリアルタイムで読んでいました。面白かった。実際連載終了時に読者から「毎回楽しみにして読んでいました」という投書が幾つかありました。が、単行本になった時に手をかなり加えられていて、これが“改悪”だったのです。素直な新聞連載の方が良かった。若くして世之介が鉄道事故で亡くなる。連載時は、最終回にそれを匂わせておしまい。単行本ではもろにタヒなせてしまって興ざめでした。

今回の『国宝』。う~ん、どちらかと言えば新聞連載の方が単純明快で良かったのかな、と思いました。物語の本筋にあまり関係ない人物の情念(例えば師匠の夫人である幸子=映画では寺島しのぶが好演していた)描写がしつこく感じました。余計な登場人物もいたりして、正直長過ぎ。

ただ、これだけ手を加えることの出来る吉田修一の執念は感じますが。(もしかしたら連載時に映画化の話があって、それを意識して改変したのかも)

連載を読んだ方が今回一番得しているんじゃないかな?

※1=おもしろいと聞いて「ばけばけ」を数回観てがっかり。単なる悪ふざけだと思いました。

※2=「あまちゃん」は週に1回くらい観ていましたが、これは寧ろその都度の悪ふざけや小ネタが持ち味。総集編を見ましたが単に話を追うだけだったので20分で辞めました。

※3=非常に紛らわしい名称です。「毎日、新聞を読む」のではなく《毎日新聞》と命名された新聞を読んだのです。