知っている人が良かったので複数回観たという。
小生原作は朝火新聞で読んでいたから知っている。長尺の映画であるから(トイレがかなり近い)戸惑ったが、結局観に行った。シニア割引が適用されるから¥1,300である。
映画をご覧になって「良かったな」と仰る方には原作を読まれることをお奨めする。より一層映画の良さがお分かりいただけると思う。
脚本が非常に良い出来で、原作を適当にカットし、映像に必要と思われる部分を作り、3時間もそんなに長く感じなかった。
キネマ旬報ベストテンでは監督賞、脚本賞、主演男優賞(吉沢亮)の3冠となったが、この結果には納得がいく。
『国宝』 — 大きく違う映画と原作、それでもどちらも素晴らしかった理由|十年一刷舎
この方が詳しく書かれているので参考にされたし。
映画という約2時間の世界で原作に忠実にというのは大概間に合わない。原作のデティールが描けない。従って、小説に原作を持つ場合、映画は原作に劣る場合が殆どである。
ゆえに、映画関係者、とくに監督は腐心する、せざるを得ない。結果原作とは別物として楽しめるものもある。
・八日目の蟬:角田光代原作
原作にない部分をカットしている(し、添付も少々ある)が概ね、原作の雰囲気を壊さなかった。永作博美(育ての親)・井上真央(元・誘拐に遭った娘)の好演があった。“生みの親より育ての親”というくっきりとしたテーマがあった。
・告白:湊かなえ原作
原作よりも映画の方に感動した。原作にない部分をミュージカル的な表現で添付し、娘が殺された先生(松たか子)先生と、その代役の教師(岡田将生)、息子を盲目的に愛する母親(木村佳乃)が好演。病的なまでの監督の執念を観た思いである。
他、綿矢りさ「勝手にふるえてろ」、古いが水上勉「飢餓海峡」なとは原作・映画ともに楽しめる。
