毒が足りない。 | ricky321のブログ

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19-018 『「さみしさ」の研究 』ビートたけし/小学館新書
「もうこの人の本を買うこともない」と覚悟を決めて買った。買って後悔した。最後まで読んだ自分を誉めてやりたいくらいだ。
「元気がでるテレビ」、「風雲たけし城」、「平成教育委員会」番組名は知っているが1回も見たことがないので例えが分からない。つまり、これはある程度TVを見る層のための本である。故に小生は疎外される。
古今亭志ん朝、阿川佐和子、星野仙一、さくらももこらを持ち上げているが、彼らにこそ毒を吐くべきではないだろうか。21世紀毒談を再編集したものらしいが、がっかりだ。ビートたけしの小説がつまらないのは、青字で示したところに書いたが、中途半端な善人になってしまうからである。映画のような毒がないからである。
ファンには悪いが、筆者こそつまらない年寄りだ。

19-019 『国家と教養』藤原正彦/新潮新書
冒頭で、小泉竹中改革をアメリカの言いなりだと看破した冒頭は非常に良い。小気味よいテンポのある文章が続く。毒もある。
しかし残念なことに、手塚治虫が出てきたあたりからおかしくなり、最後は日本のアニメを礼賛して終わる。大衆に迎合している気しかしない。自らの無教養をさらけ出すかと思えば、小学生の頃、いじめっ子を退治するスーパーマンだった話も披露する。
ビートたけし程ではないが、これもがっかり。この人の本も二度と買うまい。