11月の読書録 | ricky321のブログ

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117 『下町ロケット』池井戸潤/小学館
118 『下町ロケット~ガウディ計画』同上
119 『下町ロケット~ゴースト』同上

(120) 『ヌエのいた家』小谷野敦/文藝春秋社
これは筆者の記念碑的作品

(121) 『芥川賞の偏差値』小谷野敦/二見書房
純文学の好きな読者層なら読む価値はある。

122『池上彰の世界の見方~ロシア』小学館

123『川端康成文学賞 全作品Ⅰ~第1回から第13回』新潮社
昭和、それも40年代くらいまでの小説は実にいい。按摩、沖仲士、馬丁、それぞれマッサージ師、港湾労働者、厩務員と言わねばならないらしいが、まったく不自由なことである。

124 聴く中国語2018年12月号

125 中央公論2018年12月号
 廃刊になった「新潮45は」、つい最近まで縁が無かった雑誌である。オピニオン誌では「諸君!」を手にしていたので、失礼ながら眼中になかった。従って最近の同誌しか知らない。ときどきめぼしい記事はあったものの(特に最近では櫻井よしこが朝日とNHKの偏向報道を糾したものは良かった)「Will」「Hanada」「正論」といった右翼系雑誌と大して代わり映えしなかった。比較的良い記事が並んでいるときも結局買わなかった。何故なら途中にヤマザキマリ(でいいのかな?テルマエロマエというのが有名らしいが)の連載漫画が挟まるのが興ざめだったからである。漫画全てが邪魔と言っているのではない。社会風刺した4コマ漫画や、漫画という形式を取りながら実は絵付きの随筆になっているものなら構わないが、せいぜい4頁が限度だろう。要は売れ行きが思わしくなくなった雑誌が、客寄せのために、左翼政党と中韓を馬鹿にした記事と人気漫画家を採用していたということなのである(と私は解釈している)。例のLGBTを非生産的と形容した議員の論文も問題ありと分かっていながら掲載したのではないか。
 私にとってはきちんとした水準を維持したままの「諸君」が廃刊になった時ほどインパクトは無い。新潮社は「週刊新潮」をもっと売ることを考えたらどうかと思う。芸能人のゴシップ記事は売るためにある程度必要だろうが、知識層も瞠目するような連載を増やすとか、従来の新潮45に近い趣旨の「別冊週刊新潮」を出すとか何か出来ないだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上は2か月くらい前に書いていたが、なんとなくこちらに掲載しそびれていた。
 今月号の中央公論に新潮45廃刊の特集が組まれていた。他の総合月刊誌よりもかなり遅れたが、これくらいでちょうどいいのかもしれない。1月号から定期購読をするか迷っている。

126 題は省く。堀場製作所の創業者が書いたビジネスマン向けの教訓本。整理が出来ていないまま書いたとしか思えなかった。

127 『日本文学全集/源氏物語(中)』角田光代/河出書房新社
 読み終わらないまま月を越してしまった。
 若菜(上)(下)の章が物語全体のクライマックス。
 冷泉院は、表向きは源氏の父君である桐壺院と藤壺中宮の間に生まれたということになっているが、実は源氏の胤。恐らくは桐壺院も気付いているが、何事もなかったように装って、我が子として接していた。そして今度は源氏の(新しい)妻の女三の宮に対する横恋慕を断ち切れなかった柏木が、源氏の留守中、強引に関係を持つ。源氏は落ちていた手紙から柏木と妻の密通を悟る(この密通が「若菜」のメインテーマ)。くどいが、薫の胤は源氏でなく、柏木である。後に薫は自らの出生に対する疑問から、心に屈折感を抱いたまま成長していくが、その悶々とした気持ちが物語に暗い陰を落とす。
  それはさておき、角田光代が口語訳のベースにしている与謝野晶子の『口語訳源氏物語』(角川文庫)を読んで10年経つが、角田が章ごとに人物相関図を示していること、それから小生は手元に電子辞書を携えるようになったことで、意味の分からない語を簡単に検索できるようになった。与謝野バージョンより今回の角田本の方がはるかに物語に入りやすくなっている。中国語辞書機能のあるカシオと、仕事で必要なシャープと、両方使っている。調べることが億劫でなくなったのは大きな進歩。